表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
真樹VS女子  作者: 東洋連合
Episode18 真樹と裕也、最終決戦?!
310/333

第310話 粗探し、スタート!

こんにちわ。

8月初投稿です!

 真樹の自宅は、今大変なことになっている。何者かに窓ガラスを割られたと思ったら、その翌日にボヤ騒ぎが起こったのだった。警察は同一犯の可能性が高いと踏んでいるが、犯人はまだ見つかっていない。そんな大騒動の翌日も真樹はしっかりと学校に通い、裕也や女子たちに盛大に煽られても完全無視して無事にその日を終えることが出来た。そして、いつも通りに帰宅し部屋に荷物を置くと、裏口の焼けた所にきた。

「派手に焼いてくれたな。」

 そう呟いた真樹。火事は夜に起きたので昨日は家の壁の焼けた部分がよく見えなかったが、明るい時間に改めてみると、もともと白かった外壁が真っ黒に変色しているのがよく見える。真樹は壁を見た後に脚立を取り出して近くに生えている木の上の方の枝をガサガサと掻き分け始めた。すると、枝の部分に銀色の機会の様な者が付いている。

「あいつは俺が裕福じゃないから、こんなもの使えないと思っているからな。無傷である以上、ばっちり撮れているだろ。」

 それは小型の監視カメラだった。このほかにも玄関や二階部分の雨樋付近など、4か所に仕掛けられており、真樹はそれを一度全て回収するとカメラのマイクロチップを取り出してパソコンで記録された映像を確認する。すると、玄関部分のカメラと火災個所のカメラが、家に侵入し、チャッカマンで壁に火をつけた黒ずくめの男性らしき者の姿をとらえていた。

「あいつ本人がやるわけないよな。大和田グループの身内か、金積んで殺し屋でも雇ったって所だろ。」

 真樹は今回の犯人に裕也が絡んでいると考えていた。そして、すべての映像を見終えた後にどこかへ電話を掛けた。

「もしもし、飯田さん?」

「もしもし、湯川君?ニュース見たよ。酷いよね、あれ。」

 電話の相手はオリエント通信のジャーナリストである飯田だった。飯田も真樹の自宅が放火されたことをすでに知っており、真樹を慰めるようにそう言った。

「ばっちり撮れてましたよ。俺の家のガラス割って家に火をつけた糞野郎の映像が。」

「本当に?湯川君がカメラを貸して欲しいって言った時はちょっとびっくりしたけど、正解だったね。」

 実は1週間前、真樹は飯田に連絡して隠しカメラを貸してもらえるように頼んでいた。以前沙崙を救うために超小型カメラを制服に仕込んだこともあったが、今回借りたのはもう少し大きめで暗視モードが搭載されている定点カメラだった。

「正直、まだ犯人がどんなやつかは今のところ分かりませんけど、映像を見る限り同一犯なのは間違いないですし、おそらく大和田グループの人間でしょう。」

「大和田グループはアジア圏内も含めて世界中に進出しているけど、きな臭い噂もちょくちょく聞くからね。僕も少し調べてみるよ。」

「何から何まで、すみません。ありがとうございます。」

 真樹はそう飯田に礼を言い、電話を切った。因みに、監視カメラには黒ずくめの男性が真樹の家の窓を割る所もしっかりと記録されていた。その後に通話アプリで再びどこかに掛ける。

「你好、真樹!」

「陳か。いきなり掛けてすまない。」

 通話の相手は沙崙だった。真樹は少し声のトーンを落として話を続けた。

「少し聞きたいことがあってな。」

「いいよ。何でも聞いて。」

「実は俺、一昨日家の窓割られて昨日は家に火をつけられた。」

「ええっ?!ちょっ…どういうこと?」

 当然ながら沙崙はかなり驚いている。真樹は冷静に続けた。

「とりあえず物は取られてないし、家の壁が焦げただけだから俺も爺ちゃん婆ちゃんもみんな平気だ。」

「それはよかったけど、犯人は誰よ!こんな酷いことするなんて!」

「実は嫌な予感がして、飯田さんから隠しカメラを4台貸してもらったのだ。映ってたぜ、俺の家の窓割って壁に火点けた不届き者が。」

「因みにそれって、誰?真樹の知り合い?」

「いや。黒尽くめだったからどこのどいつかまでは分からん。だが、間違いなく大和田の野郎の差し金だ。」

「あの勘違い男、まだそんな馬鹿なことやってんの?マジでキモいわ。」

 話を聞いた沙崙は怒りながらそう言った。真樹は冷静な様子のまま沙崙に聞く。

「あと、俺からも質問。大和田の奴の話なんかしたくもなかったから、留学中聞かなかったけど、大和田グループって台湾だとどうなの?」

「大和田グループ?いっぱいあるわよ、系列店。最近、町中に大和田グループのファーストフード店増えてきたし、ネットショップサイトも大和田グループのがよく使われているわ。私は大和田グループの商品なんか使いたくないし、食べたくもないから一回もお店とか行ったことないけど。」

「知ってる。俺も同じだし。」

 沙崙は真樹の質問に答えた後、今度は真樹に質問した。

「でもどうしてそんなこと聞くの?」

「日本でも大和田グループの怪しい動向が見え隠れしているし、大和田の野郎の行動もどんどんエスカレートしている。だが、アイツ一人叩きのめしたところで大したダメージにはならん。多分あいつを絞めた報復で大和田コンツェルンそのものが暴走し、今度こそ俺の命はない。」

「そんな…酷い。」

「だからだ。あいつはしばらく泳がせて、グループからじわじわと追い詰めようと思っている。地獄に落ちるのはどっちか教えてやる。」

「分かったわ。私も個人的に台湾での大和田グループの情報とか集めてみる。あの糞野郎、今度こそ許さないわ。」

 こうして、真樹達は裕也を大和田コンツェルン諸共追い詰めるべく、行動を起こすことを決めたのだった。

こんにちわ。

真樹達はどうやって裕也を追い詰めるのか?

次回もお楽しみに!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
本当に小賢しい真似をしてくるな大和田一族。これは一筋縄ではいかないようだぞ、気を付けろ真樹!!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ