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真樹VS女子  作者: 東洋連合
Episode10 死の修学旅行
174/333

第170話 湯川真期抹殺計画 その6

明けましておめでとうございます!

新年初投稿です!

 修学旅行3日目。真樹達は宜野湾市の海岸に来ていた。この日はマリンスポーツ体験、その後に自由時間と言うスケジュールであった。

「みんなー!揃ったわね!じゃあ、これからマリンスポーツ体験だからそれぞれ選んだ所に向かってね!」

 そう言ったのは立石だ。マリンスポーツ体験はスキューバ、シーカヤック、サーフィンの3つに別れている。大谷津学院一同は、事前にそれぞれ何を体験するか選択していた。

「これから潜るのか。どんな世界が広がっているのか楽しみだな。」

 真樹はそう言うとスキューバのインストラクターの所に歩いて行った。彼は悩んだ末に、スキューバを選択した。

「真樹、置いてくなよー!」

「私も早く潜りたい!」

 杜夫と沙崙もそう言いながら真樹の後を付いていく。真樹グループでスキューバを選んだのはこの3人だ。

「じゃあね、3人とも!僕はサーフィンを楽しんでくるよ!一度やってみたかったんだよなぁ!」

「ビックウェーブ来ないかな!やっぱり軽やかにボードを乗りこなしているの見るとカッコいいし憧れるぜ!」

 サーフィンを選択していた慶と伸治は満面の笑みでそう言った。そして、サーフィンを選んだのは彼女たちだけでなく…。

「イェーイ、サーフィンだ!みんな、かっこよく乗りこなす俺を見てくれよ!」

「裕也くーん♡」

「私もかっこよくサーフィンする裕也くん見たい♡」

 裕也とその親衛隊の女子達もサーフィンを選択していたのだった。因みに裕也がサーフィンを選んだ理由は「格好がつくから」と言う事であり、女子達も裕也と一緒がいいからと言う理由でサーフィンを選んだ。

「あーあ、みんな向こう行っちまったよ。行こうぜ菅野。」

「そうね。シーカヤック楽しみだわ!」

 残された武史と美緒はシーカヤックを選択しており、2人もインストラクターの元に向かう。こうして、大谷津学院修学旅行3日目のイベントが始まったのだ。


「皆さん。おはようございます!本日スキューバを担当させて頂く、ダイバーの新垣健太です。よろしくお願いします!」

 真樹達に対し、新垣と言う若い男性ダイバーが説明をしていた。新垣は彼らにウエットスーツの着方やアクアラングの使い方を教え、一同を引き連れて海に向かう。

「じゃあ行きますよ!あ、この海にはウミヘビやオニヒトデ等の危険生物もいますんで、見かけても触らないで下さいね!」

 そう言われた真樹達はフル装備で海に潜っていく。するとそこには透き通ったマリンブルーの世界とサンゴ礁が広がっており、様々な熱帯魚が泳いでいた。

(す、素晴らしい!メモリーがいくらあっても足りないくらいのシャッターチャンスだ!)

 杜夫は心の中でそう言いながら、水中モードに換装したデジカメを構えていた。真樹はサンゴ礁の周りを泳いでいる鮮やかな熱帯魚を観察していたが、そこに満面の笑みの沙崙がやってきた。

(見てみて、真樹!魚がいっぱい!マーメイドになった気分!)

(ああ。房総半島とは全然違うな。異世界に来たような気分だ。)

 そんな感じで真樹達は海中でスキューバを楽しんだのだった。


 一方、サーフィンの方では…。

「おっとっと…。やっぱり難しいな。でもやってて面白いかも…。」

 よろめきながらも伸治はサーフボードに乗り、一生懸命覚えようとしていた。

「うん、僕もだいぶ慣れてきた!結構楽しいね!」

 慶も笑顔でそう言った。しかし、そんな空気をぶち壊す者がいた…。

「こ、コラ…。君!勝手に沖に行っちゃだめ!」

「うるせぇ、すっこんでろ!俺は毎年親父にハワイやグアムに連れてってもらってサーフィンやってるからこの程度の波で失敗すると思うなよ、クソが!」

 インストラクターの静止を振り切り、裕也が勝手に沖に進んでしまった。そして、そこから中々のボード捌きを見せて浜辺に戻ってきた。

「キャー♡」

「裕也くん素敵ー♡」

「流石、学校1のイケメンはサーフィンも上手いのね!」

「ありがとう!可愛い水着美女のみんなが見てくれたから、うまく滑れたよ。」

 女子達にキャーキャー言われて、ますます調子に乗る裕也。そしてインストラクターは呆れ顔で立ち尽くし、慶と伸治は溜息混じりで言った。

「あーあ。もう相手にするのも馬鹿らしいよ。どうなっても自業自得だね。」

「うーん。あいつさえいなければもっと楽しいはずだったのにな。」

 2人はそう言うとインストラクターの元に向かい、丁寧に指導を受けた。


 そして、こちらは美緒と武史がいるシーカヤック。

「そうそう。いいわよ!二人とも上手!」

 若い女性インストラクターがすいすいと海上を進む美緒と武史にそう言った。二人とも運動神経がいい分、飲み込みも早かった様だった。

「そう言えば…前原君。野球部は選抜どうなのよ?」

「何とか…関東大会まで行けたけど…分かんね?バレー部は春高出れんのか?」

「こっちもわからないわ!でも出たい!」

 海の上でカヤックを漕ぎながらお互いの部活の話をしていたが…。

「キャッ!」

 美緒は肩に何かの衝撃を受けて悲鳴を上げた。見ると、跳ねた魚が美緒の右肩にぶつかり、そのまま逃げるように泳ぎ去っていった。そして、武史は笑いながら美緒に言う。

「ププッ…。やっぱりお前、生き物に好かれてるんだな。なんか羨ましいかも!」

「もう、笑わないでよ!コラ、魚!次やったら浜焼きにするから!」

 そんなこんなで2人もシーカヤックを楽しんだのだった。


 そんな中、やはり不穏な動きもあった。

「いい?自由時間になって、湯川が気を抜いた隙を狙うのよ!」

「わかってるわよ!いくらあいつでも、これは気づかないわ!」

「フフフ…もうすぐ湯川がくたばる!楽しみ!」

「沖縄を湯川の墓場にしちゃえ!」

 サーフィンの講習を終えた女子生徒の一部が、そんな会話をしていた。そして、1人が昨日自由行動中に拾った物を持っている。

「これでもっと楽しい修学旅行になるわ!」

「うん。湯川を消して、裕也くんと最高の修学旅行にしよう!」

 そう言った親衛隊の女子達。楽しいはずの修学旅行の裏では真樹が絶体絶命の危機に晒されていたのだった。

改めまして、明けましておめでとうございます!

投稿が遅れて申し訳ありません!

今年も、本作をよろしくお願いします!

それではまた次回!

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