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真樹VS女子  作者: 東洋連合
Episode10 死の修学旅行
169/333

第165話 湯川真樹抹殺計画 その1

おはようございます。

今月最後の投稿です!

 真樹達は沖縄修学旅行の2日目を迎えていた。この日は自由行動であり、班別に用意されたタクシーで各班が予め決めたルートを回る事になっていた。タクシー運転手の波照間は車を発進させ、しばらく走って那覇市内に入ると…。

「ちょっと、寄りたいところあるけどいいかい?」

 と言い、ある場所へ向かった。そこは、那覇市内の神社である波上宮だった。

「みんなの安全と楽しい一日をお願いしたくてね!」

 波照間はそう言って真樹達とお参りをし、再び車を発進させた。そして、しばらくして到着したのは読谷村にある残波岬だった。

「おお、いい眺めだ!こりゃ、バエる!先輩も大喜びだ!」

 灯台に登って上機嫌でそう言ったのはを杜夫だった。真樹はあまりにはしゃぐ杜夫に心配そうに言った。

「おい、杜夫。調子に乗ってそこから落ちるなよ!サメの餌になっちまうぞ!」

 そして慶、美緒、沙崙の女性陣もごきげんな様子だ。

「おお、いい眺め!それに風が気持ちいいな!」

「いいわね!ここで目の保養ができるわ!」

了不起リャオブチー(素晴らしいの意味)。やっぱり沖縄最高ね!」

 それぞれ満足した所で一同は別の場所に移動した。今度の場所は恩納村の琉球村である。ここは、かつての琉球王国時代の町並みが再現されており、伝統文化の体験もできる。

「ほう、これが沖縄の伝統文化か。まるでタイムスリップしたみたいだ。」

 真樹がそう言うと、慶も微笑みながら言った。

「うん。普段見れないものを見るのって、視野が広がるからいいよね」

 一方の杜夫は再現された古い琉球家屋をパシャパシャと撮りまくっていた。

「さっきのオーシャンビューもいいが、こういう風情があって落ち着いた雰囲気もいい!帰ったらみんなに見せよ!」

 一方の沙崙はある事に気が付いた。

「あれ、美緒は?」

 その言葉に真樹達が反応すると…。

「ちょっと、離してよ!」

 美緒の怒鳴り声が聞こえた。慌てて声の方向に向かってみると…。

「何だ、こりゃ?」

 真樹は思わずそう言った。何と、牛車要員の水牛が美緒のブレザーに噛み付いていたのだった。美緒はすごい剣幕で水牛に怒鳴っている。

「食べないでよ!私の服は牧草じゃないわ!」

「すみません、すみません!コラ、離しなさい!」

 従業員が美緒に謝りながら、必死に水牛を引き離そうとしている。その様子を見て、慶と沙崙は思わず呟いた。

「美緒ってもしかして…。」

「動物に好かれやすい…?」

 そして、杜夫は黙って美緒と水牛の写真を撮ったのだった。


 一方こちらはA組の第1班。彼女達はとある海岸を訪れて、海を見ながら砂浜を散策していた。因みに、彼女たちのタクシー運転手は本社に連絡する用があると言って、車に残っている。

「いいわねー、やっぱり沖縄の海!」

「ホント!これで湯川がいなければ最高なのに。」

 一人の女子がそう言った。そして、他のメンバーもその言葉に便乗する。

「マジで目障り!」

「早く消えてくれないかな?」

 とても修学旅行中の会話とは思えないほどの、真樹への悪口のオンパレード。そして、タクシー運転手が席を外しているのをいい事に、悪口はどんどん酷くなっていった。

「海に落ちて、サメの餌になってて欲しい。」

「ハブに噛まれててくれないかなぁ。噛まれたら2時間で死ぬんでしょ?」

「あーん、修学旅行に来る男子は裕也くんだけで良かったのに!」

「湯川が来るとそれだけで気分悪くなる。早く死んで欲しい!」

 真樹の悪口で盛り上がりながら、海岸を散策する第1班の女子生徒達。すると、1人が何かに気付く。

「ん、何あれ?」

 少し前の方に何かが打ち上げられていた。全員でその場所に行くと、その打ち上げられている物を見て、1人が言った。

「いいこと思いついた。」

「何?」

「これで湯川のやつをシメる事が出来るかもしれない。」

「え、マジ?」

 その女子は他の班員により細かく説明した。それは、真樹を狙った恐ろしい計画の始まりである。

おはようございます!

最後の文書は少し怖かったですね!

真樹は果たしてどうなってしまうのか?

次回もお楽しみに!

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― 新着の感想 ―
[一言] ついにサブタイトル来た予感。 文脈からして事故死を狙ってるぽいのよな。 暴言を吐かないのと、吐くのと、実際に命狙うのとの三段階には差があるが、過去の事例からこの連中三段階目に躊躇なさそうな…
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