主要人物紹介(第三章)
・アルタナディア=イオンハブス
イオンハブス国女王。ジレンに働きかけ、バレーナが女王になることがほぼ確定し、目的を果たした。しかし重傷の身で動き回ったためにベッドに伏せることになる。現在は兵のほとんどを帰国させ、総勢二百名の部下とともにエレステルに駐留している。
・カリア=ミート
アルタナディアをガードする唯一の近衛兵のはずが、アルタナディアから離れて合同訓練に参加させられる。しかしその甲斐あって剣士としての実力を伸ばしつつある。持ち前の性格もあり、イオンハブスとエレステルの軍を仲介したが、それは本人が意識的に行ったものではなく、アルタナディアの狙い通りである。
・バレーナ=エレステル
エレステル国王女。重傷を負い、イオンハブスのフィノマニア城にて療養していたが、自力で動ける程度まで回復。しかし自身を狙う刺客が現れたことで、本国への帰還を模索する。
・アケミ=シロモリ
アルタナディアに味方し、エレステルで可能な限りの便宜を図る。体調を崩したアルタナディアの様子を報告する形で最高評議院にもゲストとして参加しているが、本来の領分ではないため苦心している。
・サジアート=ドレトナ
バレーナの夫となることで王座に就こうと画策してきたが、バレーナ単身での王位継承が確定的となったため、作戦を変更して挙兵するが…。
・ナムド=ハース
第二大隊副長。若いが有能で、高い指揮能力がベルマンの目に留まり、副将に引き上げられる。前職は第五大隊の中隊長で、その当時にアケミと関わったことがある。
・ブリッシュ=コースト
第一大隊副長。バラリウスが大隊長に任命される前からの部下であり、右腕・参謀役。バラリウスの側近は皆筋骨逞しい精鋭であり、ブリッシュも例外ではない一方で、冷静沈着に頭脳労働もする。なお「鋼鉄闘士」と称されるアリバロンは弟である。
・ミストリア
ブラックダガーのメンバー。マユラに匹敵するパワーと常識はずれのタフさで槍を振るう好戦的な女戦士。元は第三大隊の兵士だったが、あまりに乱暴な性格のため持て余していたところ、アケミに引き抜かれてブラックダガーに入隊。その性格が災いして他のメンバーと衝突することも多かったが、現在は大分馴染んできていて、「ミスト」と愛称で呼ばれる。
・ソウカ
ブラックダガーの弓兵。シロモリの遠縁の分家筋の出身で、親類のミオを「妹」と呼んで憚らない。神がかり的な射程と正確さで敵を射抜くその実力は、バラリウスをもって「欲しい」と言わしめたほど。しかし協調性に欠け、バレーナより溺愛するミオを優先すると宣言する難儀な性格。なお、「ソウカ」は本名ではない。




