69話
お久しぶりでございます。
皆様コロナ危機の中いかがお過ごしでしたでしょうか?
作者は一応小説自体は書いていました。と言い訳をさせてください!
書き貯めるだけ書き貯めた小説が整理してみると数十話に及び、投稿せねばと思い立ちました。
大変お待たせして申し訳ございませんでした。
これから、書き貯めたストックがなくなるまでは、週一くらいのペースで投稿出来たらなーと思ってます。
そういえば、長期間投稿ない場合はあらすじ求むとの声が前回有ったので簡単にあらすじ↓
俺の名前はライモンド、13歳!王族の証である髪と目の色を変えて学園に入学☆ミ
騎士科の教室でで魔導書読んでると「ひょろいやつ」とクラスメイトに挑発されちゃった。ヤなやつ!
喧嘩を買ってあげると、教師が入場!?どうしよう!
(先生^ω^)<「元気有り余ってるなら実演してね?」
訓練場でファイッ!!←イマココ
魚類に喧嘩を売られ、引っ込みがつかなくなったそいつのために俺と、クラスにいた同級生は訓練場へと足を運んだ。
「まったく、今日は簡単な自己紹介くらいで終わろうと思ったのに、君たちのせいで予定が狂ってしまった。いい戦いをしてくれることを期待しているよ、シーシキン、オルトネク」
いまだに名前も知らぬ教師の怒りを買ってしまったらしい。
俺は途中でやめたのに、魚類が騒ぐから……。と軽く責任転嫁をしながら俺は剣を構えた。
「はっ! そんな魔導士科みてぇな細腕で俺に勝てると思ってんのか!!」
シーチキンがそう言って剣をこちらに向けてくる。
「では、いざ尋常に」
そう言った教師の柏手を合図にマグロがこちらに踏み込んだ。
(速い……ッッ!!)
とっさに剣で受けるが、ギィンッッ!と金属と金属のぶつかる音がし、腕に衝撃が走る。
剣でしっかりと受けたのにもかかわらずこの威力。
すごんでくるだけあって、シーシキンの腕はなかなかのものだ。
キュリロス師匠の斬撃に慣れているとは言え、それでも速い。
「オイオイ!! どうしたってんだよ! さっきまでの威勢はどうした!? アァッッ!?」
反撃に打って出たくてもシーシキンの攻撃が激しく防御に回るしかない。
いっそ思い切り距離を開けようと後ろに飛んでも、すぐさま距離を詰められる。
俺は別に剣の才能があるわけではない。
キュリロス師匠に教えを乞うて、鍛錬を積めば積むほど、あの人の領域にはたどりつけないと突きつけられる。
せいぜい人並みか、努力を積み重ねて普通の人よりも多少できるくらいだろう。
まだまだ習い始めたばかりの俺が何を言っているのだと思われるかもしれないが、それでもやはりわかるのだ。
天才とは九九%の努力と一%のひらめきとは言うが、凡人はその一%を思いつかず、いつまでたっても一〇〇%にはなれない。
でも、シーシキンは違う。
多分、その1%をひらめける側の人間だ。
技選び、剣運びすべて俺よりも優れている。
……何とかして魔法を発動する時間ができないだろうか。
しかし、なかなか防御から攻撃に転じることができず、体力だけが減っていく。
それは相手も同じで、シーシキンの額から汗が伝った。
しびれを切らしたシーシキンがビキリとその額に青筋を立て、攻撃の手を止めた。
「オイオイ!! 遊んでんじゃねぇよ! 俺にさんざん突っかかってきておいてそんなざまか!? アァッッ!?」
攻撃を止め俺から距離をとったシーシキンが、その剣の切っ先を俺に向けながらそう叫んだ。
「いやー。思ったよりも強いね。俺驚いたよ」
へらりと笑いそう言った俺にシーシキンは余計にいらだっているようだ。
「でもさー、攻撃の手を止めたのは間違いだったんじゃない?」
「ハァ……?」
何を言っているのだと、シーシキンが顔をゆがめた。
己の刃に指をあて、魔法をかける。
やったことはないけれど、理論上できないことはないはずだ。
「だって、まだ戦ってないよ? 俺」
攻撃は受けただけ。
まだ俺の戦い方も、何を狙っているのかも、それをわかってないのに手を止めたのは早計だったんじゃない?
「でも、君の油断のおかげで勝ち筋が見えたよ! ありがとう!」
相手を煽るために、わざと満面の笑みでそう告げた。
「……ぶっ殺す」
挑発に乗ったシーシキンが今までで一番のスピードで俺に踏み込んできた。
切っ先が俺の首に届く直前、何とか自身の剣を滑り込ませ技を受けた。
ギィンッ!!
「ハッ! 大きな口叩いといてそんなもん、ッ!?」
迷いなく俺へとむけられていたシーシキンの切っ先がグンッと地面に引き寄せられるように落ちた。
「ア……?」
何が起きたのかわかっていなさそうなシーシキン。
そりゃそうだ。
「どう? 自分の武器の重量が大きくなった気分は」
「ア? ジュウリョウ?」
その問いには答えずに、俺は初めて自分から剣を振りかぶった。
上から振り下ろした俺の攻撃をとっさに受けとめたシーシキンが、再び重量の大きくなった自らの剣の重さに顔をしかめる。
効果は物にかかる重力を大きくすること。
発動条件は刃に触れること。
残念ながら効果は十秒ほどだが、それでも勝つための隙を作るには十分だ。
まだ重力強化の魔法の効果が切れないうちに、再び切りかかりさらにシーシキンが剣を振りにくい状況に追いやる。
別にちゃんと重量を量ったわけじゃないから倍々で重くなっているかはわからないが、それでも三度切り込めばシーシキンは普段通り刃をふるえない。
利き腕の右手で剣を振るい、その間に左手に魔法陣を浮かべる。
受け止めればまた重量は増え身動きがとりにくくなる。
だが、受け止めなければ負けてしまう。
シーシキンは仕方なく再び俺の刃を受け止め、ついには自らの持つ剣の重さに耐えきれなくなりその場に膝をついた。
もはや逃げることも、俺に攻撃を繰り出すこともままならない。
魔法の効果はあと一秒。
でもそれだけあれば技は放てる。
魔法の詠唱は終わった。
バチリと火花が魔法陣を携えた己の左手から爆ぜ、その場に跪いたシーシキンの眼前にかざす。
「しょうぶあったり」
そういえば、実は小説2巻の発売が決定いたしました。
まったく投稿できない日が続いたと言うのに何ということだ、読者は天使か?ぐう聖か??と思いながら書籍化の作業を進めておりました。
今回も挿絵がくっっそ可愛いのでぜひそれだけでも見ていただきてぇ。
みんな可愛いんだ……っ!
それから、番外編でレアンドラちゃんのお話も書きました。
+αで、書店購入特典でSSもあります。
正直、私の小説の内容はここでも読めるからいいとして、本当にkrageさんの描いてくださった挿絵だけでも見てほしい所存。
更新ペースが周一なのも、近々2巻が発売するがゆえ。
待てば0円。早く読みたければ課金方式でござい。
細かいことは活動報告にも記載してます。
あと、今投稿してる分は校閲入る前の文なので、誤字脱字あると思いますが、まぁ細かいことは気にしないでください。




