表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

60/65

聖ハロル宣教団、被災地から急拡大  ★

まちのなかを、すぃー、すぃーって、すべっていると、

わたしのほかにも、ずぃー……ずぃー……って、動いているものがいる。


うにうに。

あれ、なんだろう。


よく見ると、にんげん、みたい。

でも、あしで、あるいてない。

じめんに、ちかくて、

ずぃー……ずぃー……って、すべってる。


「へんだなぁー……」


そう思っていると、

ずぃずぃずぃずぃ、って、

いつのまにか、まわりを、かこまれていた。


「な……、なに……?」


ちょっと、こわい。

でも、つのに、つたわってくる気もちは、

つん、としたのじゃなくて、

むずがゆい、ふわふわした、感じ。


なんだろう。

どうしよう。


みんな、わたしを、見ている。

そして、

わたしが、しているみたいに、

じめんを、ぺろ……ぺろ……って、してる。


……え。


「……それ……、だいじょうぶ……?」


ばっちく、ないのかな。


へんな、ひとたち。

すごく、かわってる。


でも、

つのに、つたわってくるのは、

いやな気もち、じゃない。


やさしい。

ちょっと、うれしそう。


もしかして、

わたしの、まねを、してるのかな。


そう思ったら、

すこし、うれしい。

すこし、おもしろい。


すごく、すごく、へんな、ひとたちだけど、

やさしい気もちは、ちゃんと、つたわってくる。


わたしは、

そのまま、すぃー……っと、して、

みんなのまんなかで、しばらく、動かずにいた。


なにが、ただしいのかは、わからないけど、

いまは、こわく、ない。



──────────────────



聖ハロル宣教団、被災地から急拡大

粘液入り野菜スープ配布で支持集める一方、実態は不透明


【6月20日 アムステルダム発/新同通信社】

 巨大生物リヴァイアサンの襲撃で大きな被害を受けたアムステルダムを中心に、新興宗教団体「聖ハロル宣教団」が急速に支持を広げている。被災直後から、いち早く「ハロルの粘液由来成分を含む」とされる野菜スープを無料配布していたことが注目を集め、短期間で存在感を強めた。


 宣教団は、発光生物ハロルを「癒やしと再生の象徴」と位置づけ、信仰と救済活動を結びつけた独自の活動を展開している。関係者によると、スープの配布は宗教的儀式というよりも炊き出しに近い形で行われ、戦闘で傷ついた街の住民や避難者に温かい食事を提供してきたという。


 こうした活動が評価される一方で、団体の実態については不透明な点が多い。指導者の経歴や組織の資金源は公表されておらず、内部の意思決定の仕組みも明らかになっていない。市内では「献身的なボランティア団体にすぎない」という声がある一方、「カルト的な人気を集めている」と警戒する見方も出ている。


 特に懸念されているのが、配布されている食品の安全性だ。ハロル由来成分については、研究が進んでいるものの、効果や副作用はまだ十分に検証されていない。専門家の一部からは、「薬効がある可能性は否定できないが、有害性が完全に排除されたわけではない」と慎重な意見も出ている。


 一方で、宣教団の活動を前向きに評価する声も根強い。団体は近隣の農家と協力し、薬効が期待される野菜を計画的に栽培する体制づくりを進めているとされる。農業関係者の一人は「市場が混乱する中で、栽培から配布までを組織的に考えている点は現実的だ」と話す。


 宣教団側は「信仰を強制することはない。必要な人に食と希望を届けているだけだ」と説明しているが、当局は状況を注視している。関係者によると、今後、活動の拡大次第では、食品配布のあり方や団体の位置づけを巡り、議論が本格化する可能性がある。


 復興の途上にある街で生まれた新たな動きが、救済なのか、信仰なのか、それともその両方なのか。聖ハロル宣教団を巡る評価は、いまなお定まっていない。



──────────────────



【悲報】聖ハロル宣教団の炊き出し列、ついに5キロ突破www


1 :名無しさん

 病院の次世代ワクチン(笑)予約待ちより長くて草


2 :名無しさん

 だってみんな知ってるもんな

 あのヌルヌル野菜スープ一杯で翌日には肺のゼーゼー消えて白光の多幸感に包まれるって


3 :名無しさん

 正直あの感覚ちょっと怖い


4 :名無しさん

 聖体を恐れるな!

 スープを疑う者は自らの肺を石に変える者ぞ


5 :名無しさん

 宣教団の黒フードの兄ちゃん

 役人よりよっぽど親身に呼吸の喜びを説いてくれたわ


6 :名無しさん

 最近スープ飲みすぎて鏡見ると肌がうっすら白く透けてきた気する


7 :名無しさん

 人間やめてて草


8 :名無しさん

 でも炊き出し現場の空気はなんかおかしいぞ

 ピカぬる教徒は基本は善人なんだろうが妙に人間臭さを感じないときがある


9 :名無しさん

 潜入ジャーナリストが成分分析しようとしたら信者に囲まれたらしい


10 :名無しさん

 子供のひどい咳があのスープ飲んでからピタッと止まったんです

 これをカルトって言う人がいるなら彼らは何してくれたというんです?


11 :名無しさん

 宣教団員だけどカルト扱いは心外だなぁ

 俺はリヴァイアサンで家も仕事も全部失ったけど

 ハロルの写真眺めてたら不安が和らいで宣教団に入っただけだ


12 :名無しさん

 実態不透明とか言うけど実際に人救ってるのあそこだろ

 安全性がーとか言ってる間に

 肺が線維化して人は死んでくんだぞ


13 :名無しさん

 信仰を強制しないと言いつつ

 食い物に物理的な信仰(成分)混ぜてくるの普通に怖い


14 :名無しさん

 ハロル成分なしじゃ肺維持できない体に改造されてる可能性あるよな


15 :名無しさん

 実質バイオカルトみたいなもんだ

 未知なる危険生物の拡散の先兵ってわけだな


16 :名無しさん

 使徒様が危険な生物だなんてとんでもない

 こちらから害を与えなければいい感じの写真すら取らせてくれる

 今は待ち受けにしてる


17 :名無しさん

 でもハロルにはリヴァイサンや新型ウィルスの一味説があるだろ?

 なんか胡散臭いんだよね


18 :名無しさん

 そうだな人類全体をうまくコントールしようとする何らかの意思を感じてしまう


19 :名無しさん

 我らはカルトにあらず!超宗教的粘体慈善団体である!


20 :名無しさん

 ああ、ハロル、あるいはハロルたん…

 我らに肺を授けたまえ

 ウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!


21:名無しさん

 啓蒙99たまってそうな奴いるなw

 そのうち上位組織ができて歌でも歌いだすんじゃねぇのw


22 :名無しさん

 一般通過聖ハロル宣教団員です!

 入団してから新型メタニューモ完治!

 団員の付き合いで彼女もできた!

 頭はピカつるだけど毎日がエブリデイです!


23 :名無しさん

 頭髪を墓地に送って肺と彼女を特殊召喚か

 むむ…悪くないな


24 :名無しさん

 まぁ興味はあるっちゃあるけど一部の儀式がな…

 床ペロはちょっと…


挿絵(By みてみん)

ぺろぺろ……?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
ハロル教団ヤバ…… それにしても、誰が設立した教団なんだろう? 床をぺろぺろしてる中に教祖様もいるのかなあ
2026/02/06 09:22 アイスの時期じゃなくなったけどアイスが食べたい
ハロル液直舐め教団こわ!妹ちゃん逃げてぇ!
絵面が(;´Д`) ハロルちゃんが幼い女の子風の感じだからこそ事案にしか見えん… 直接(^ω^)ペロペロしようとする馬鹿が出る前に、逃げるんだハロルちゃん!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ