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蘭政府、“ハロル保護区”設置を検討

いろんなところに、行っている。

町と町のあいだを、すぃー、すぃーと、流れるみたいに。


道ばたや、はたけや、知らない場所で、

いろんな、はっぱや、ねっこを、見つけて、たべる。


くるまに、そっと、乗せてもらうこともある。

でんしゃの外に、ぴたりと、くっついて、運ばれることもある。

風の音が、からだの外を流れていく。


たくさん、たべなくちゃ、いけない。

うにうにさんを、げんきにするため。

それは、ちゃんと、わかっている。


まえは、どこへ行っても、

こわがる気もちが、

つのに、いっせいに、押し寄せてきていた。


でも、いまは、ちがう。


だれかに、見られている、という気もちだけが、

そっと、伝わってくる。

近いけれど、さわられない。

遠いけれど、目は合っている。


ときどき、

うすい、ひかる板が、こちらを向いて、

ぱしゃ、ぱしゃ、と、音を立てる。


わたしは、動かず、

たべるものを、たべて、

それから、また、行こうとする。


すると、光るつのに、

不思議な気もちが、ふれてくる。


ここにいて。

もう少し。

いなくならないで。

こっちにもきてよ。


言葉じゃない。

でも、たしかに、そういう、気もち。


……なんでだろう?


もしかしたら、

みんなも、

うにうにさんを、いっしょに、

げんきに、しようとしてくれているのかもしれない。


そう思うと、

胸のあたりが、すこし、あたたかくなる。


でも、長くは、いられない。

たくさん、たべて、

おともだちの、たましいをさがさなくちゃ。


すこし、さびしい。

でも、立ち止まらない。


わたしはまた、

すぃー、すぃーと、次の場所へ動き出す。


たびは、つづいている。



──────────────────



蘭政府、“ハロル保護区”設置を検討

──共存へ計画的食料提供も視野


【6月10日 ハーグ 新同】

 オランダ政府は10日、発光生物「ハロル」の活動が国内で再び活発化していることを受け、ハロルの行動を管理しつつ人間社会との共存を図るため、「ハロル保護区」の設置を検討していることを明らかにした。政府関係者によると、計画的な食料提供を含む管理策も選択肢に入っているという。


 ハロルを巡っては、最近の研究で、その分泌物や生理活動が新型ヒトメタニューモウイルス(hMPV-2)の治療や後遺症の軽減に有効である可能性が示されつつある。こうした認識の広がりと時期を同じくして、国内各地でハロルの摂食行動が再び目立つようになり、徘徊が確認される地域も拡大している。


 関係者によると、ハロルは野菜や果実を中心とした摂食行動を見せており、徘徊地域では「治療に有効な成分を含む土壌が形成される」との期待から、”薬効”作物の需要が高まる動きも出ている。こうした状況が、無秩序な接触や過剰な給餌を招くことへの懸念も強まっている。


 これについて、デ・フリース首相は記者団に対し、「ハロルはもはや単なる未知の存在ではなく、我々の健康、農業、環境政策と深く関わる存在になりつつある」と述べた。その上で、「無秩序な徘徊や人為的な接触を放置すれば、国内に混乱をもたらすだけでなく、国際的な問題に発展する可能性もある。保護区の設置は、管理された形で共存を模索する現実的な選択肢だ」と語った。


 政府内では、保護区を通じてハロルの行動範囲を一定程度限定し、計画的に食料を供給することで、都市部や農地への突発的な出没を抑える狙いがあるとされる。一方で、徘徊地域が国境付近にまで広がりつつあることから、他国への流出を懸念する声も上がっている。


 首相は「ハロルが国境を越えて移動すれば、近隣諸国との調整が不可欠になる」と指摘し、「欧州のパートナーと情報を共有しながら、慎重に対応を進める必要がある」と述べた。


 現時点で、保護区の具体的な設置場所や規模、開始時期は決まっていない。政府は今後、専門家や自治体との協議を進め、法的枠組みや安全対策を含めた検討を本格化させる方針だ。


 ハロルを巡る研究と社会的関心が高まる中、オランダが未知の存在との共存に向け、どのような制度設計を打ち出すのか注目されている。



──────────────────



【速報】オランダ政府、ハロルたんを「国家公務員」にする模様www Part76


25 :名無しさん

 保護区(という名の養殖場)設置決定!

 これ実質、ハロル汁をオランダが独占してEUの覇権握りに来てるだろ


26 :名無しさん

 給餌係の求人マダー?(・∀・ )っ/凵 チンチン


27 :名無しさん

 リンゴ投げるだけで肺の病気が治るバイトとか最高すぎる


28 :名無しさん

 オランダ行けば聖なる飼育員になれますか?


29:名無しさん

 給料の代わりに聖体(野菜)支給されそうw


30 :名無しさん

 甘いな!保護区入るには宣教団の推薦状必要って噂だぞ


31 :名無しさん

 結局は政府×カルトでがっちり手組んで

 逆らう奴は肺カチカチコースに追放される未来見える


32 :名無しさん

 ピカヌル教の一部が「使徒様を閉じ込める壁を壊せ!」ってデモ起こしてて草

 カルト同士の内ゲバ始まってきたなw


33 :名無しさん

 ピカぬる教すでに分裂で揉めてて草


34 :名無しさん

 ほんま生臭宗教


35 :名無しさん

 オランダがハロル独占するのは許されない

 あれは全人類の共有財産だろ?

 もしハロルが国境越えてドイツ来たら亡命として受け入れ保護すべき


36 :名無しさん

 人聞き悪い言い方やめろ

 俺たちとハロルにはリヴァイアサンと共に戦った絆があるんだよ


37 :名無しさん

 ハロルを家畜化する気か?彼は自由な魂だ

 行きたい場所へ行き溶かしたいものを溶かす権利がある

 政府の囲い込みは普通に虐待だろ


38 :名無しさん

 まて!彼じゃなくて彼女だろぉ?

 ハロルたんは美少女なんだからぁー


39 :名無しさん

 こいつ最高にキモい


40 :名無しさん

 オランダ羨ましい

 日本も富士山の麓あたり保護区にして招待できんの?

 ワクチン効かないならもうハロルに頼るしかないもん


41 :名無しさん

 管理された共存(笑)

 ハロルがデカくなって保護区の壁溶かして出てきたらどうすんだ

 リヴァイアサン殺せる生物を人間が飼えると思ってる時点で思い上がりだ


42 :名無しさん

 すでに好き放題うろうろしてる定期


43 :名無しさん

 これ狙いはハロル・スタンダード確立だろ

 将来オランダ産野菜が医薬品市場支配する流れか


44 :名無しさん

 我が国も今すぐハロル誘致に動かないと

 いずれ呼吸する権利すら他国に握られるぞ


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― 新着の感想 ―
いやあ面白い
以前みたいに食いつくしてたらここまで好感度上がらんやろうし、以前とは食う量違いそう。 自認は妹だから少女認定で的中してるの草
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