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最弱な俺が『最強』の美少女たちに姫扱いされる件  作者: テトラ
第九章 ≪禍つ魔の災厄≫
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#82 出会いの聖地へ

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さあ、戻りましょう



「え、あ、えーっと……色々とツッコみたいところはある。が、その前にみんなこっちを見るのは止めてくれないか」


 本を一通り読みを得ると、じー。じとー。みたいな視線が俺の元に集まっていた。

 それもそのはずだった。だって、この本に書かれている内容が真実なのであれば、俺の存在がこの世界にとって重要なものとなるのだから。


『勇者……戦姫……。どうして、どうして全てを思い出せないのだ……っ』

「桜花……」


 それに桜花の事だって心配だ。

 それも、この本に書かれていることが全て真実なのだとしたら、の話だが。


「ふぅ……大体内容は把握したよ。それじゃ、一旦現状を整理してみようか」


 姉さんは、読み終えた本を再び開くとそう言って場を鎮めた。

 姉さんはものすごく頭の回転が速い。だからこういう時はものすごく頼りになる。……俺はまだ、この状況に頭が追いついていないし。


「まず、五つの『聖武具』と五つの『魔武具』がこの世界の何処かには存在しているってこと」


 そうだ。それを全て合わせて、この世界では『十大武具』と呼ぶんだったな。


「次に、それらには人、あるいは魔物の魂がそれぞれ封印されているということ」


 姉さんがそう言った瞬間、この場に居た全員の視線が桜花に集まった。


『…………』

「そして、『魔武具』が封印された場所には、必ず『聖武具』も近くに封印されていたということ」


 本には、『魔武具』の存在そのものが環境に大きく影響を与えるから、それを抑えるために『聖武具』を封印する事でその地の安寧を保ってきたと書かれていたな。

 そう。魔武具の近くには、必ず聖武具が――


「って、もしかして……もしかして――」

「紅蓮。いったん最後までまとめさせてね」

「……っ! わ、分かった。ごめん姉さん」

「ううん。大丈夫だよ。次で、最後だから」


 そう言いながら、姉さんの視線は本から俺へと移り変わった。

 姉さんの視線を追うように、皆の視線も桜花から俺にと移る。


「――最後に、これら『十大武具』を手にすることができるのはこれまでたった一人として存在しなかったということ」


 そう。俺にとって、一番問題だったのはそれだった。

 だって、今こうして『十大武具』の一つである聖剣を手にしているのだから。


「今の時点で、気になることは三つあるんだけど……。冥、分かる?」

「ふぇっ!? い、いきなり言われても!」


 姉さんからいきなり質問が飛んできて、肩をびくっ!と震わせながら冥は驚いた。


「冥ってば天才美少女なんでしょ~? だったら当然分かるよね~?」

「わっ! 分かりますとも! ええ、だってわたしは天才美少女冥ちゃんなんですから!」

「なら答えてみてよ!」

「い、いいですよ……? え、えっと~……」


 姉さんの質問は、『現時点で気になる点を三つ述べよ』だったか。

 一つは俺のこと。もう一つは桜花のこと。そしてもう一つは――。


「えっと、まずは本には誰も手にできなかったって書いてある武具をお兄ちゃんが手に出来ているという事、です!」

「正解だよ。どうして紅蓮が、今まで誰も手にすることのできなかった伝説の武具を手に取ることができたのか。それは個人的には一番気になるところかな」


 俺個人としても、それは一番気になっている事だ。

 どうして、また俺が特別な存在みたいな展開になっているのだろうか。『神の子』や『烙印の子』に引き続き、嬉しいことなのか面倒ごとなのか……。


 それに、あの日……俺を選んでくれた桜花のことも気になる。


「次は、そんなお兄ちゃんが手にした桜花ちゃん自身のこと……ですか?」

「うん。そうだね。正解だよ」

『すまないのだ……。今は、ワタシのことは放っておいてほしいのだ……』

「大丈夫だよ。ゆっくり、ゆっくり整理してね」

『ありがとうなのだ……』


 桜花……。俺は、桜花に救われて今こうして生きているんだ。

 だから、今度は、俺が桜花……お前を――。


「そして、最後は…………」

「最後は?」

「う~ん……なんですか?」

「ありゃ、分かんないか~」


「――最後は、その『十大武具』を……いや、少なくともこの『聖剣』をあの魔王や悠兄さんが狙っているってことかな」


 俺は、首をかしげて困った冥に助け舟を出してやった。

 というより、桜花に集中しそうな視線を、話題を変えることで俺に注目させたって形だろうか。


 ……話題的に、あんまり効果は無かったかもしれないが。


「――わお、さっすが紅蓮! 自慢の弟だね~!」

「あと、姉さん。多分気になることならもう一個あるよ」

「え?」

「さっき俺が言いかけたこと。――桜花と出会った場所の近くに、多分もう一つの『十大武具』が眠ってる」


 本に書いてあることがホントなら、な。


「……そっか。確かに忘れてたね」

「だから、もし魔王や悠兄さんが『聖剣』以外も狙っているのだとしたら、多分次に現れる場所は――」


『ワタシが在った洞窟の、近く……』


 そう。俺の考えが間違っていなければ、この流れだと……


「アイツらは、きっとあの森に……『ディクス大森林』に現れるはずだ」

次回は明日更新です!次回は明日更新です!

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