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最弱な俺が『最強』の美少女たちに姫扱いされる件  作者: テトラ
第九章 ≪禍つ魔の災厄≫
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#81 十大武具

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男子ってこういうのが好きなんでしょ?



 ――≪十大武具≫。

 それは、かつて世界を滅ぼさんとした五体の災厄級の魔族と、それを倒して世界を救ったとされる五人の英雄の力が封じ込められた伝説の武具の事をまとめてそう呼ぶ。


 十大武具、というだけあって数は当然十。

 そして、それぞれの武器種が全て異なり、武具によって封じられた力も異なるという。


 この武具が生み出されたのは、魔族と勇者たちの戦いに決着が着いた後の事だった。

 完全な経緯や詳細は不明だが、魔族たちを倒した勇者がもう二度とこの脅威に怯えることのないようにと、敵の魔族たちが使っていた武器にそれぞれ魔族を封印していったのだ。



 ――悪魔の双子が使っていた二本の短剣にはそれぞれ悪魔を一体ずつ封印し、その剣はやがて【魔双剣】と呼ばれ、深い深い湖の底に沈められたと言う。



 ――死を呼ぶという漆黒の鳥の魔獣人が使っていた巨大な槌にはその魔獣人が封じられ、今では【邪槌】と呼ばれその行方は誰にも分からない。



 ――死神の子孫だという悪魔の使っていた大きな鎌は、その見た目の印象や封じられた者の力から【死鎌】と呼ばれるようになり、魔族領の何処かに戒めとして封印された。



 ――この世で最も恐ろしいと言われた悪霊の振るう刀は【妖刀】と呼ばれ、何も無い大地に立つ祠に静かに突き立てられたと言う。



 ――そして、空間を支配する力を持った最強と称された魔人の使う大きな手斧は【黒斧】と呼ばれ、誰も辿り着くことの出来ない地底の底に埋められていた。



 世界を滅ぼそうとした魔の者が使っていた武具そのものに、所有者である魔族本人を封じることでまとめてその力を封じることに成功した勇者は、さらに次なる策を講じた。

 それは、自らの仲間である『英雄』と呼ばれた五人を、彼らの用いていた武具に魂ごと封印することで、『魔武具』とは対照的な『聖武具』とすることだった。


 『魔武具』の存在は、それだけで周辺の環境を大きく変化させてしまうだけの力があり、当時はかなり危険視されていた。

 『魔』を抑えるのは、対照にある力――すなわち『聖』であり、当時その力が最も高かった人物……それが勇者の仲間たちだったのだ。



 ――勇者と共に前線に並び立ち、戦場を駆け回った戦姫は自身の振るう一振りの剣に封じられ、やがてその剣は【聖剣】と成った。



 ――何時いかなる時も勇者の盾となり、何度も仲間を救った勇敢な獣人族の巨漢は自身の持つ大盾にその魂を封じ込められ、その盾は【聖盾】と成った。



 ――勇者を陰ながらサポートし、戦いを優位な方向に引っ張っていた妖精族の男は自身の引く弓に封印され、その弓は【聖弓】と成った。



 ――勇者やその仲間たちはもちろん、戦いで傷ついた兵や民を癒し回った聖族の聖女は自身の使う杖にその力を封じられ、その杖は【聖杖】と成った。



 ――そして、最も素早く、そして最も多くの敵を倒し、幾度も戦場の窮地を救ってきた竜人族の男は、自身の自慢の槍にその魂を封印され、その槍は【聖槍】と成った。



 こうして、勇者の仲間たちは、実質勇者本人の裏切りともいえる形でその生を終えることとなり、この事実は勇者を筆頭とする一部の者達の間でのみ知られる事となる。

 ここで生み出された『聖武具』は、魔の波動を打ち消すために『魔武具』の近くに封印されることになった。


 そして、最も重要な事実として、これら『十大武具』は誰にでも扱えるものではないという事だ。

 今まで何人もの人物が、この武具を盗んで自分の物にしようとした輩がいたが、誰一人としてその武具を手に取ることすら叶わなかったのだ。

 それどころか、その者達は数日の内に病にかかったり、最悪の場合死に至ったりと、不吉なことが起きるようになっていた。


 この事実が広まってからは、誰一人としてこれら武具に触れることなく、そうしていつしか『十大武具』は何処にあるかも分からない伝説の存在と成ったのだ。



 いつしか、『十大武具』を手にすることが出来る者が現れたら。

 それは、きっと世界に大いなる変化が訪れる時――なのかもしれない。

次回は明日更新!

次のお休みは日曜日か月曜日になりそうです!


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