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最弱な俺が『最強』の美少女たちに姫扱いされる件  作者: テトラ
第九章 ≪禍つ魔の災厄≫
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#80 発見、一冊の書物

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書庫に来ました



「ここが、エルフの里の大書庫か……!」


 モネとレイニーに案内されて着いた場所。そこは、東京ドームくらい広いんじゃないかと思われるレベルの、超巨大な図書館だった。

 ここが、二人の話していた『大書庫』なのだ。


「それで、もう一度確認だけどさ」

「うん」


 蒼華姉さんが、この大書庫の広さに驚きつつも俺たちに向けてそう言った。


「一応、ここに来た目的はあたしの持っている『憤怒』っていうスキルについてと、紅蓮の持っている『聖剣』……桜花ちゃんについて調べるためって事でいいんだよね?」

「うん。それについて詳しく知れるかもってことで、ここに俺たちは来たんだ」

「それじゃあ、この広い中からその二つについて記されている本を探すってコト!?」

「メイさん……何かすごい嫌そうな感じね」

「そりゃあ嫌だよお~! ねえお兄ちゃん~何とかならないの~?」


 冥が泣きながら俺に抱き着いてくるが、それを冷静に引き剝がしながら言ってやった。


「あのなあ、冥。――悠兄さんを一発ぶん殴ってやるんだろ?」

「それ言ったのわたしじゃない……」

「あはは、それはあたしだね」


 あ、そっか。ぶん殴るって言ったのは姉さんの方か。


「だ、だがな! 結局は悠兄さんを何とか見つけたくて調べてることなんだから! 文句言わずにまずは手を動かさなきゃ、だろ?」

「確かにそうだけど~……」


 それでも嫌そうな顔をする冥に、モネが近づく。


「あ、あの……」

「なに~? どしたの~?」

「……えっと、この書庫、一応ちゃんと本の内容によって棚が分けられていたと思うので……」

「それじゃあ、ここを全部探す必要は無いってこと!?」

「えっと……はい!」


 今度は表情が一気に変わって、嬉しそうに飛び跳ねる冥。

 そこに、補足をするようにレイニーがこう付け足した。


「でもぼくたち、あんまりこの場所に足を運んだことが無くて……。だから、ほんの場所とかって、何となくでしか分からないんです……」

「だから、最初だけ大変かもしれません……それは、あの、ごめんなさい……」

「いいや、モネたちが謝ることじゃないよ。ここに連れてきてくれただけでもすごい助かってるんだから」


 そう言って、俺はモネとレイニーの頭をそれぞれ撫でた。

 すると、二人とも顔を真っ赤にして嬉しそうにしてくれる。こうしてると、なんだか動物を愛でているみたいで、すごい良い気分だな……。


 なんて思っていると。


「お・に・い・ちゃ・ん!?」

「な、何だよ冥。怖い顔して……姉ちゃんにメルまで……」


 後ろでみんなが怖い顔をして俺のことを睨んでいたのだ。


「わたしという人がありながら、なんで堂々と浮気なんて出来るんですか!?」

「ちょっと、浮気って何さ冥!? まさかあたしの可愛い紅蓮に色目でも使ったの!?」

「お二人とも、いい加減にしてください! これだけ広いんですから、早く目的の本を見つけないといけないのでは!?」

『たしかに……』


 な、何だかメルがマウントを取れているこの光景に素直に驚きなんだが――


「グレンさんもっ! いいから早く本を探しますよ!」

「わ、分かったよ!」


 ……メルに叱られて、引っ張られた俺たちはモネとレイニーの記憶に残っている情報を元に、一日以上かけて目的の本を見つけることになるのだった。




◆◆◆




「で、目的の本がこれか……」


 一日かけて見つけ出した本が、今俺たちの目の前に一冊だけ置いてあった。

 そのタイトルは――


「――『神器、十大武具』か」


 見つけたのは俺なのだが、パラっと読んでみた感じこの本には『聖剣』について書かれている本だった。

 しかし見つかったのはこれだけで、姉さんの持つスキル『憤怒』について記されていると思われる本は見つからずじまいだった。


「……これだけ探してたった一冊って……。流石の天才美少女もこれには不満足だよ……」

「でも、文句は言えないでしょ。頑張って探した結果なんだから」

「ま、まあでも見つからないよりはマシなんじゃないかしら。何も見つからない方が最悪だわ……」


 確かにメルの言う通りだ。丸一日頑張って何も見つからずに、さらに数日探すとなると流石に体力が持たなそうだしな。


「そ、それで……その本には一体何が……?」

「随分と新しい物なようですね……」


 モネとレイニーが件の本を覗き込みながらそう呟いた。

 確かに、レイニーが言うようにこの本はそれなりに新しい物のようで、周りの本がホコリを被っていたりする中、この本だけが唯一新品同然のような綺麗でしっかりした造りの本になっていたのだ。


「この本には、桜花……じゃなくて、『聖剣』やそれに近しい存在の武器――『十大武具』という伝説の武具について記されているらしい」


 俺は、そう言いながら本を開いていく。

 そして俺たちは、それから『十大武具』についてを知ることになる――。


次回は明日更新です!

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