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最弱な俺が『最強』の美少女たちに姫扱いされる件  作者: テトラ
第九章 ≪禍つ魔の災厄≫
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#74 里の書庫へ

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序章の改稿明後日までに終わらせます



『で、お前たち。次にやるべきことは分かったのだが、具体的にはどうするのだ?』


 突然桜花がそんな事を聞いてきた。

 確かに、頑張ろうと意気込んで、目標も決まったけど、まず何から始めればいいのかを全く考えていなかったな。


「手がかり……か何かがあればいいんだけどな」


 姉さんがそう呟いて、俺はあの時の事を思い返していた。

 あの時、確か悠兄さんは俺の持つ『聖剣』を奪おうとしていたんだっけか……。


『あの時、あの場所にあの魔人が現れたのは、恐らくワタシを奪おうとしていたからだろう』

「ああ、桜花の言う通り、確かあの時悠兄さんは桜花の事を狙っているみたいな事を言っていたはずだ」

「ってなると、調べるべきは桜花ちゃんのことについて……?」


 冥は首を傾げた。

 確かに、悠兄さんに直接つながる訳じゃないが、現状唯一の手掛かりと言ってもいいこの情報……『聖剣』である桜花について調べることで何かしらのヒントはつかめるかもしれないな。


「……そういえば、あたしも狙われたんだよね」

「狙われた……って誰に!?」

「えっと……魔王、かな」


 姉さんはそう言うと、あの日マグナと遭遇してからの事を簡単に話してくれた。


「そんなことが……」

「うん。魔王はまたあたしの前に現れる、って言ったから……たぶん相当やばい力なんだと思う」


 『憤怒』というマグナが持っていたあの力を、魔王を裏切ったマグナが姉さんに譲渡した……。

 それを魔王は狙っていて、近いうちに姉さんの前に現れる……と。


 悠兄さんも同じようなことを言っていたっけか。

 ってことは、何もしなくても向こうからやってきてくれる……ということか?


「それって……向こうからノコノコ出向いてきてくれるってことじゃないの?」


 メルの言葉に、俺は頷いて応えた。


「多分、な。でも、今の俺たちじゃ多分魔王と悠兄さんには勝てないと思う」

「確かにそうね……」


 いや、俺の中の、カグラの力を使えばあるいは倒せるかもしれないが。

 ただ、昨日自分の力でなるべく何とかしようって決めたばっかりだしな。簡単にカグラの力に頼るわけにはいかないだろう。

 まだ代償があるかどうかとか、何にも分かっていない状態だし。


「それじゃあ、『憤怒』っていう力についてと、桜花……『聖剣』についてをひとまずは調べるってことでいいのかな……?」


 俺は今までの話を簡単にまとめて、確認した。


「うん、そうだね……それでいいと思うよ」


 姉さんがそう頷くと、他のみんなも『大丈夫』と口をそろえて頷いた。

 全員の確認も取れたし、とりあえずこれで目的は決まった訳だが……。


「……で、何処で調べればいいんだろ……」


 行く宛が、全く無かった。


「ヴェインに戻るんじゃだめなの?」


 冥がそう提案する。だが……


「いや、多分それは難しいと思うな」

「どうして?」

「――あたしが聖騎士団長だったせいで、結構多くの人に顔が知れ渡っちゃってるんだよね。だから、今国が混乱してる状態で、あんな大きな街に行っちゃったら多分ちょっとした騒ぎになっちゃいそうだし……」

「そっか……確かにそうだね」


 姉さんの顔はよくも悪くも広まってしまっているから、ヴェインのような大きな街には行けないのだ。

 しかし情報を手に入れるなら、それこそヴェインのような膨大な知識の眠っていそうな場所に行かないといけない訳で。


 どうしようかと困っていたその時、モネとレイニーの二人が小さく手を挙げた。


「あ、あの……」

「もし、そう言った知識が欲しいのであれば……」

「……? 何か、いい場所があるのか?」

「は、はい。場所は――私たちの住んでいた里、なんですけど……」

「そこには、地下におっきな書庫があるんです!!」


 ……しょこ。書庫か……!

 大きなって言うくらいだから、それなりに本はありそうだし……それに、あの里はカグラが最初に暴れてくれたおかげでほとんど人はいないだろうしな。


『その書庫は広いのだ?』

「はい……エルフは知識を深めるのが好きな種族ですから、かなり広い書庫ですね」

「なら、決まりだな。またあの場所に行くのは若干気が引けるとは思うけど……目的のためだ! 気持ち切り替えていこう!」


 全員が頷いたところで、俺たちは早速パパル村を旅立った。

 パパル村へ来た時の道を引き返していけば、エルフの森へは辿りつけるはずだ。



◇◇◇



 それから大体一時間ちょっと歩いて、すぐに俺たちはエルフの森へと戻ってきていた。

 多くの木が、なぎ倒されたり燃やされたりしていて、森はかなり悲惨な状態だった。


「きっと里も……」

「――静かに。誰か、そこにいる」


 いきなり、先頭を歩く姉さんが俺たちにそう言って静止をかけた、


「――『索敵』を使います」


 メルもすぐにそれに対応し、スキルを使用したようだ。


「……どう?」

「10……20くらいの反応が感じられます」

「それは人?」

「恐らく」


 里の方に、20人くらいの人の気配か。

 カグラの攻撃から生き残った里のエルフたちか……?


「……ちょっと見てくるよ、姉さん」

「で、でも紅蓮……まだ誰なのか分からない状態じゃ危ないよ……」

「大丈夫、俺もスキルがあるから」


 そう言うと、俺はスキル――『生存』の効果の一つである『隠密行動』を使って気配を最大限消すと、物音を立てないように気を付けながら里のすぐそばの木の陰まで移動した。

次回は明後日更新です!明日はお休み!

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