幕間6 新たな勢力と化すこと
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来週あたり活動報告を久々に書こうと思います
「――今回の一件で、聖騎士団の勝手な行動を止められなかった団長のヒカミ・ソウカは団長職を降りることになった、と」
それは、『大妖精の森』での戦いから数日後のこと。
国王が、自身の配下から様々な情報を聞いている頃と同じ時間帯の出来事だった。
――カルマ王直属の聖騎士団。その副団長であるガラドン・バルドットは憤慨していた。
「そうだ。団長の座にいたあの小娘はこれで消えた。――が、何故私まで共に除名処分なのだ!」
「まあまあ、落ち着いてください」
「これが落ち着いてなどいられるかッ! どういうことか説明してもらおう、レバンス殿ッ!」
ガラドンに指をさされたレバンス。
それを見ていたレバンスの護衛の魔術師リヒトは、すぐにガラドンに剣を向けた。
「それ以上は止めていただこう。レバンス様に、無礼だぞ」
「フン! 何が国王からの指示だ。平気な顔して嘯いて、何が狙いだったのか甚だ理解できん」
「……エルフの森を手に入れられれば、国王様からまた信用してもらえると思いました」
レバンスは、静かに語り始めた。
「しかし、あの日……私の独断で行った異世界人召喚の儀式があった日から、私は国王様から見限られていたのだと言われました」
「フン。強引に異世界人を召喚しようとするなど、愚行の極みだ。老害めが」
「やめろ!」
「なんだリヒト。私とやるというのか? いいぞ、今の私は少しむしゃくしゃしているからなァ!」
ガラドンとリヒトは、今にも喧嘩を始めそうな空気になってしまうが。
レバンスはそんな二人に「まあまあ」と言って場を鎮めた。
「……老害、というのもあながち間違ってはいないのでしょう。ガラドン氏を利用しようとしたのも、全て私の独断ですから」
「では、他の魔術師共は関係が無いとでもいうのか? 貴様の仲間――いや、部下であろう?」
「ええ、そうですね。確かに、無関係と言って切り捨てるのは違いますね。私の下にいる以上、国王様からもきっと見放されてしまっているでしょうから」
「私も、認めたくはないが、団長だったあの小娘以外の、先日の戦いに参加した聖騎士団は皆等しく除名処分となってしまった」
「……その者たちは、今は?」
「――皆、私の帰りを待っているさ。ここまで来たら、私についていく、とな」
「ハハ、随分と頼もしい仲間たちではないですか」
「戯け」
この時、レバンスとガラドンの頭には同じ考えが浮かんでいた。
状況は、全く同じだったのだ。
恨みつらみは聖騎士団の方が大きいが、共に国王から見放され、それぞれ独立した集団になってしまった事。
『――もし』
二人の言葉は重なった。
「ハハ、先にどうぞ」
「――考えていることは同じなのだろう?」
「ええ、恐らく」
「――共に、再び歩もうではないか。今度は、私たちがこの国を支配する王となるために」
「ええ、共に。今度は、ちゃんとした協力体制で……全て手に入れてやりましょう」
国王から見放され、忠誠心が枯れ切った二人の指導者は、手を取り合った。
これが、新たな勢力誕生の瞬間であった。
次回は明日更新!
そして明日の更新で章が終わるので、一旦全体の改稿をしつつストックも溜めたいという事で一週間お休みしますね!また明日改めて告知します。
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