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最弱な俺が『最強』の美少女たちに姫扱いされる件  作者: テトラ
第七章 ≪覚醒の龍神≫
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#59 覚醒の剣霊

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神回



「桜花……桜花なのかっ!? 本当に……本当にっ……!」

『ああ、紛れもなくワタシなのだ! ――ぐれんの相棒の、桜花なのだ!』


 その瞬間、俺の心はグチャグチャになって、何かが勢いよく溢れそうな感じがした。

 いつの日からか、彼女とはコミュニケーションが取れなくなっていた。


 この世界に来て、俺のことを最初に認めてくれた大切な相棒。

 そんな彼女と話せなかったことは、俺にとってかなりショックではあったんだ。


 だから、今この瞬間。彼女が戻ってきてくれて、俺は嬉しくて泣きそうになった。

 そして同時に、どうして今までコミュニケーションが取れなかったのか。どうして今戻ってきたのか。


 それが気になって仕方なかった。


『ぐれんよ、今は時間が無いから、大事なことを一気に言うのだ』

「わ、わかった……」


 俺は、目の前で悠兄さんに殺されそうになっているモネの姿を見て、桜花の言葉に頷いた。

 そうだ、今は桜花との感動の再会に喜んでる場合じゃないんだ。


『――ぐれん、さっきワタシは言ったな。『至った』と』

「至った……ああ、確かに言ってた」

『ワタシはぐれんに出会うまで、長い間封印されていたせいで上手く力を扱うことが出来なかったのだ』


 確かに、今まで桜花の聖剣らしい力を見たことはあんまり無かったな。

 炎の魔力を少しだけ扱えるところぐらいだろうか。


『本来であれば、聖剣ワタシは所有者の能力によって力が解放されていくものみたいだが……』


 ……みたい?


『ぐれんは弱かったからな。ワタシは全然力が使えなかったのだ』


 ……地味に痛いことを言われてしまった。


『しかし、不思議なことに時が経つにつれてワタシの中でだんだんと力が溜まっていくのが分かってな』

「俺の能力と関係なく、力が……?」

『ああ。もしかしたら、ワタシも知らない『何か』があるのやもしれないのだ』


 『聖剣』、か。

 時間があったら色々と調べてみた方がいいかもな。


 どうやら悠兄さんの狙いもこの聖剣みたいだし……。

 桜花の言う『何か』があるのだろう。


『そして、ついさっきのことだ。ワタシ自身だけではまだ使えない力が、そこの龍神のお陰で一時的に解放できるようになったのだ』

『ああ、紅蓮は『神の子』だからな。無理矢理力を解放することができるという訳だ』

「……なあ、カグラ。その神の子っていったい何なんだ? 俺がそんな特別な存在だとは思えないんだが……」

『ん? ……まあ、今はその話は置いといてもいいだろう。後で話してやるから』


 ……かなり重要なことの気もするんだが……。

 まあ、今はいいか。


『話を戻すのだ。――ぐれん、そういう訳だからワタシたちと一緒に戦うのだ』

「……ああ、分かったよ。それで、俺は何をすれば……?」

『――二つ、選択肢があるのだ。ひとつは、解放されたワタシの力を使ってぐれん自身が戦うこと』


 ……? それじゃないやり方もあるのか。

 てっきり今桜花が言ったことをやるものだと思っていたが……。


『――そしてもう一つは、ワタシに体を貸すやり方だ』

「桜花に、体を貸す……?」


 な、何を言っているのだろうか。


『言葉通りの意味だ。ワタシに、一時的だが体を支配権を渡してもらうのだ』

「そ、そんなことできるのか?」

『龍神の力を使えば、可能なのだ!』

「……マジか。それをするメリットは……?」

『あの男を一瞬でボコボコにしてやるのだ』

「……マジか」


 どうするべきだろうか……。

 本来ならここは俺が戦って、悠兄さんを退けるのがいいはずだ。というかそうするべきだと思う。


 だけど……俺の弱さは、姉さんからも相棒である桜花からもお墨付きだ。

 そんな俺が、魔王軍四天王のトップを自称する悠兄さんとどこまでやり合えるのかが全く分からない。


 もしかしたら、手間取って周りをさらなる危険に巻き込むかもしれないし。

 下手したら、聖剣もモネの命も奪われる――なんてことになりかねない。


 それなら、いっそのこと――


『ワタシに体を貸してくれれば、何かスキルが手に入るかもしれないのだ』

「――え?」

『例えば、『剣術』とか――』


「――任せたぞ、桜花!」


 スキルが手に入るなら話は別だ!

 ここは男らしく、相棒に任せようじゃないか!


『よーし分かったのだ! まかせろなのだ!!』

『それで良いのか……?』


 カグラが呆れたような雰囲気を出しているが、無視だ無視。

 これは俺の今後のことを考えての判断だ。俺一人だけでもちゃんと戦えるようになるための、必要なプロセスなのだ。


『では、早速行こうじゃないか! 龍神、頼んだのだ!』


『――分かった。では、行くぞ……』



『ぐれん、見ているがいい。これが、かつて『剣神』と呼ばれたワタシの真の力の一部なのだ――ッ!!!』

次回は明日更新です!

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