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最弱な俺が『最強』の美少女たちに姫扱いされる件  作者: テトラ
第六章 ≪三つ巴の戦争≫
54/146

#49 決着

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悪い奴だけど悪い奴じゃないんスよ、マグナさん



「――ブチ殺すッ!!!」


 マグナが、さっきよりも速いスピードで突っ込んできた。

 右手は下段で拳を構えている。左手には当たったらただじゃ済まなそうな炎の魔法を用意している。


 闇雲に突っ込んできてる訳じゃない……前回の戦い方からも、こいつは戦闘がシンプルに上手い!

 でも、だからって負けるわけにはいかないんだよね……こっちだって!


「やれるもんならやってみな……ッ!!」


 まずは右手拳……ッ!

 下段から繰り出されたそれを、左手で受け流すあたし。


 直後、マグナの左手から炎魔法が渦上に放たれる。


「甘いッ!!」

「ナニ……ィッ!」


 が、あたしはそれをギリギリのところで屈んで躱した。

 それに、ただ屈んだだけじゃない。屈むと同時に、超低空の回し蹴りをマグナに繰り出したのだ。


 狙い通り、マグナは態勢を大きく崩した。

 ――畳みかけるなら、今がチャンスだ!


「――そうはさせるかよォッ!」

「……クッ!」


 あたしがマグナに追撃を与えようと立ち上がった瞬間、マグナは態勢を崩し、倒れながらの状態のまま炎魔法を放ってきた。

 当然、思考の範囲外からの攻撃だったため、あたしはそれをもろに受けてしまう。


「まだまだァッ!」


 あたしに隙が出来たことで、マグナは上手く受け身を取って即座に態勢を立て直して再び突進してくる。


「ああもう……ッ! この前とは全くの別人じゃんか!」

「ハッ! 感謝するぜ、人間の女!」

「感謝? ちょっと何言ってるか……よくわかんないんだけど……ッ!」


 マグナから繰り出される連撃を防ぐことに精一杯で、とても会話なんてしてる余裕はないんだけど……ッ!


「俺様はァッ! テメエに負けた。ああ、大敗北だったさ!」

「……ッ、はや――」


 マグナの拳があたしの頬をかすめた。

 徐々に、あたしはマグナの攻撃スピードに対応できなくなり始めていたのだ。


「だがな……! そのお陰で、俺はこのスキルを手に入れた……! 怒れば怒るほど、操れる炎も、繰り出す攻撃の威力も上がる……この最強の力をなァッ!」


 怒れば怒るほど……そういうことだったのね。

 それがスキルの詳細なのだとしたら……少なくともこの戦いが終わるまでは、今の彼の力をどうにかすることは出来なさそうってことかな。


 つまり……純粋な力勝負で勝たなきゃいけない、と。


「ああもう、厄介な力だな~!」

「ハハァッ! 随分と耐えてくれたが、そろそろ限界なんじゃねェのかァッ!?」

「そりゃあ……もうとっくに限界超えてんだって、こっちは……!」

「ならっとっと諦めて俺に負けちまえよ! 俺様にこの力を与えてくれたきっかけであるオメエだけは殺さずに生かしておいてやるからよォ!」


 さっきはみんな殺すって言ってたくせに。


「でも、あたし以外は殺すってことなんだよね……?!」

「――当たり前だろうがッ!!」

「じゃあ負けないよ。ここでアンタはあたしが倒すッ!!」


 もうだいぶキツイけど……やるしかないかな、これは!


「――『身体強化』、四段階目ッ!!」 

「四回目だと……? ハッ! そこまでしてあのガキどもを守りたいってか!? 見上げた根性だ、女ァッ!」


 あ~久々にきっついわ~!!

 ちょっとでも気を緩めたら、痛みとかダルさで動けなくなりそう。


 でも、あたしは何とか耐えている。

 舌の先をちょっとだけ嚙み切って、痛みで意識を保っているのだ。


「このままじゃあたし負けちゃうからさ……そろそろ決めさせてもらうよッ!!」

「面白ェ! やれるもんならなってみやがれッ!!」


 あたしがマグナと交戦を始めてから、大体10分くらいが経ってるはず。

 紅蓮達も、きっと今頃マグナの放った追手と戦って……もしかしたらピンチになってるかもしれない。


 決めるなら、宣言通り次の攻撃で決めきらないと、かな。

 あたしの体力も、スキルの重ね掛けが原因でほとんど残ってないし。


「――決めるよ」

「来やがれッ……!」


 刹那。私とマグナは同時に飛び出した。

 さっきと同じ構え! 右手は下段で拳を、左手は炎魔法……!


 それならッ!


「オラァッ!」

「――遅いッ!」


 繰り出された右手の拳を、あたしは飛んで踏み台にした。


「ナニッ!? ――だが、まだだッ!」


 当然次は、左手の炎魔法が飛んでくる!


「それも想定済み……ッ!」


 今度はマグナの頭を思いっきり掴んで、彼の背後へと飛んで回った。


「そしたら……こうッ!」

「ガアアッ!?」


 あたしは着地せずに、そのまま足をマグナの首に回した。

 そしてそのまま、思いっきり力を込めて捻ってやる。


「クソ……ガァッ! 離れろやァッ!」

「黙ってそのままやられてくれないかなっ……!」

「ふざ……けんなよォッ!!」

「あつ……ッ!?」


 直後、いきなりあたしを襲った熱気。

 あたしはそれに反応してすぐにマグナから離れた。


「ハ……ッ! ハ……ッ! 危ねェな……意識を持ってかれるとこだったぞ……」

「嘘でしょ、それ……!」

「ああ、もうオメエと戦うのも終いだ……! これで骨も残さず燃やし尽くしてやるよッ!」


 そういうマグナの右手には、尋常じゃない量の炎が集まっていた。

 さっきは生かしておいてくれとか言ってたけど……これは明らかに当たったら死ぬレベルのやつじゃんか……!



「ハッ! 残念だが俺の勝ちだッ! あのガキどもを守れずに死に逝くことを後悔しながら死ねェッ!」



 集められた炎の大渦が、あたしに向かって一直線に向かってくる。

 当たれば、死ぬ。それくらいは分かる。


 でも、あたしは怖くなかった。

 だってあたしは――



「――負けないって、約束したからね」



「――ガァァッ……!? お、オメエ……いつの……間に…………ッ……」



 身体強化によって強化された脚力――スピードは、マグナから放たれた魔法を簡単にかわせるレベルになっていた。

 そのスピードと、パワーを以て、あたしは――



「――あたしの、勝ちだよ」



 マグナを、倒したのだ。


次回更新は明日です!

第七章(次の章)終了時点で全体の改稿・整理します!(予告)


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