#23 感動の再会
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ブラコンお姉ちゃん本格参戦です
「せ、聖騎士団の団長だとッ!? な、なんで団長なんかがこんな所に……!」
「愛する家族のためだったら、私は何処へだって駆けつけるよ」
そう言いながら、一歩ずつ下っ端男に近づいていく姉さん。
「や、やめてくれ……! こ、これは何かの間違いなんだ……!」
「何がどう違うのか分からないけど、貴方たちにはとりあえず痛い目にあってもらうよ」
「や、やめ――」
まさに『最強』。そう思わせるには十分すぎるくらいだった。
たった一撃で下っ端男を気絶させ、さらにはメルが相手をしていた奴らも縛り上げて、一瞬で事態を収束させたのだ。
「す、すごい……」
「流石姉さんだ……」
俺とメルはその光景に、ただただ驚くことしかできなかった。
それから少しして、俺は気が抜けたのかその場に座り込んでしまう。
「グレンさ――」
「――紅蓮っ!!!」
「わっ……!」
その直後だった。姉さんが、俺の胸に飛び込んできたのだ。
「紅蓮……会いたかったよ。ぐれん~……!」
「俺も……俺も会いたかったよ、姉さん……っ!」
気付けば、俺たちは姉弟そろって涙をポロポロとこぼしていた。
それから俺たち二人が泣き止むまでに、それなりに時間がかかった。
◇◇◇◇◇
「ホントごめんね……ずっと守るって言ったのに、二年以上もひとりぼっちにさせちゃって……」
「ううん。俺だって男なんだから、守られてばっかじゃいけないって思ってたし……」
「でも……」
「そんなに気にしないでよ、姉さん。それよりも、姉さんはどうやってこの世界に……?」
「それならこっちだって聞きたいんだけど」
お互いに、流石に気になることが多すぎたようで、質問の応酬が止まらなくなってきていた。
どうしてこの世界に来たのか……。この世界に来て何があったのか……。
できることなら、今すぐにその答え合わせをしたいところではある。
が、現在の状況下でそれをするには少し周りが騒々しすぎた。
「はぁ……詳しい話は、また後で……静かな場所でしよっか」
「そうだね、姉さん」
姉さんはそう言って若干溜め息をつくと、少し離れて叫んだ。
「聖騎士団各位に通達っ! そいつらをちゃっちゃと捕まえて王国まで連行する事!」
姉さんの声は、森に響き渡った。
すると少ししてから、「おおーッ!!」という声が返ってくる。
どうやら、炎上した森での戦争はそろそろ幕引きの様だ。
「私もちょっとだけ行ってくるね」
「うん、わかったよ」
「……ここから、動いちゃダメだからね?」
「分かってるって」
「それじゃあ、行ってくるね……」
そう言い残して、姉さんは戦場の方へ走り去っていった。
「ふー……」
一体何がどうなっているのやら。まるでさっぱりだった。
なんで姉さんがこの世界にいるのかも、なんで姉さんが聖騎士団の団長になっているのかも。
それでも一つ、確かなことがある。
それは、もう一度姉さんと会うことができて『嬉しい』ってことだ。
『あれが……ぐれんの姉、なのか……?』
「ああ、あれが俺の姉さんだ」
『そうか……随分とべたべたとくっついてくる奴だったのだ……』
うーん、確かに姉さんは結構くっついてくる人だとは思うけど、そんなにべたべたって感じでもないと思うんだけどな。
「確かに、姉弟以上の関係に一瞬だけ見えたわ……」
それは言いすぎだろ、メルよ。
「うーん。でも何だったのかしら……あの人から感じた『狂気』みたいなものは……」
『あ、それめっちゃわかるのだ。なんかちょっとだけだけど、怖かったのだ』
「あー、その気はあるかも」
俺も頷いて会話に入ってしまった。
実際二人の言うように、姉さんには会話の節々に『狂気』じみた部分を感じる時があったりするのだ。
背筋が凍るような怖さというか……。
俺にもその正体は分からないのだが。
「でも……よかったわね。家族と再会できて……」
『ああ、ほんとによかったのだ。ぐれん……』
「っ……! ありがとう……二人が居たから、俺は……」
俺は――その先の言葉は、口から出てこなかった。
そうだ。姉さんと再会できたから、もう終わりなんじゃない。
俺は、強くなるんだ。強くなって、『平穏』をこの手で掴み取るんだ。
でも。でも、今だけは。
姉さんと再会出来たことを、喜ばせてくれ――
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