#22 反撃の時
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「貴様らの目的が一体何なのかは知らんが、ここで大人しく我らに捕まってもらうぞッ!」
今現在騎士団を率いている者――カルマ王国、国王直属の聖騎士団……その副団長である『ガラドン』はそう言った。
しかし当然、盗賊団の頭と荒くれ者団の頭がそんな言葉に従うはずが無く。
「何度も言うが、ここで俺らは捕まるわけにはいかねえんだよ。アイツが持って行った『聖剣』を奪うまではなァ!」
「こっちだって、アイツが連れ去ったお姫様を取り返してぐちゃぐちゃにブチ犯してやる予定なんでなァ!」
三人がそれぞれ武器を構え、見合い始めた。
周囲が業火に包まれ、息をするのも苦しい状況。何とかガラドンの部下たちが水魔法で消火活動を懸命に行っているため、多少はマシになってきてはいるが……。
「ハアアッ!!」
誰から仕掛けたかは分からない。
それくらい、三者の攻撃は同時タイミングに繰り出されたのだ。
「――ん~……だいぶ近いと思うんだけどな」
ガキン、ガキンと剣の打ち合う音が森に響く。
ガラドンが盗賊・荒くれ者両団の頭に同時に狙われているのだが、流石は副団長の名を冠するだけあって、二人の攻撃を捌ききっていたのだ。
「ちっ……流石は騎士様だなァ! それならコイツはどうだッ!」
盗賊団の頭が少し距離を取ったかと思えば、手元から炎の渦を放った。
「炎属性の魔法……かッ!」
ガラドンは咄嗟にそれを防ぐことができず、思いっきり魔法を喰らってしまう。
そこに、荒くれ者団の頭が追撃を与えた。
「オラよッ!」
「ぐあああっ!!」
鉄の剣での二撃。炎魔法によって熱せられたガラドンの鉄の鎧は少し柔らかくなっていて、攻撃を防ぎきることができなかったのだ。
「ククク……火炎瓶を投げ込んでおいて正解だったな」
「誰だか知らねェが、助かったぜッ!」
「構わないさ。それよりも、急いであのガキを――」
炎が燃え盛る灼熱の森に、足音が響く。
ザッ……ザッ……と、足音はどんどんと近づいてくる。
「あ、貴女は……!」
その者は、戦場に鎧も着ずに現れたのだ。
「なんだァ……テメエは」
その者は、つい最近にその座に着いたばかりなのだ。
だから顔があまり知られていなかった。
それもそのはずだろう。
だって彼女は――
「――聖騎士団団長、緋神蒼華。ただ今見参っ!!」
――異世界人なのだから。
◇◇◇◇◇
「はあああああっ!!」
「ぐはぁっ!」
俺は驚きを隠せなかった。
話には聞いていたが、メルが想像以上に強かったのだ。いや、なんなら強すぎまであるぞこれは。
「オイオイ、そっちから仕掛けてきておいてよそ見とはなァッ!」
「くっ…………!」
俺がメルの戦闘に釘付けになっていると、荒くれ者団の下っ端が攻撃を仕掛けてきた。
俺はそれを何とか反応して防ぐが、下っ端Aの攻撃は止まらない。
「オラオラオラァッ! どうした、さっきから防戦一方じゃねえかよォッ!」
この下っ端連中に、圧倒的に勝っているメルは凄かった。
3対1の状況でも、全然負ける要素が見出だせないのだから。
既に二人は倒して気絶させているし。
それに対して俺は、たった一人の下っ端相手に、ずっと防戦一方で。
「ヒャーハッハッ! 女より弱いってのは情けねえ話だよなァッ!」
「そ、それはお前らのお仲間だってそうじゃねえか……ッ!」
「るせェ! 半分は知らねえヤツなんだよッ!」
だが……ッ。確かに俺は情けない。
強くなるって誓って、必死に鍛え続けてきたっていうのに、何一つ変わってなかった。
こんな奴相手に、手も足も出ないなんて……ッ。
「そろそろ……こっちも終わりにしようやッ!」
「ハァ……ハァ……。クソ……ッ!」
何か……何か手は無いのか!
せめてコイツに一矢報いるだけの、何かが……!
「あばよ、クソガキ――ッ!」
「グレンさんッ!!」
もう、ダメなのか――
そう、俺が死を覚悟した、その瞬間だった。
「――ああ、やっとだ。やっと、見つけた」
その声は、俺が一番知ってる声だった。
「ごめんね、遅くなって。お姉ちゃんがずっと守るって、約束したのに……」
その姿は、俺が一番信頼している人のものだった。
「――姉、さん……?」
その人は、長いポニーテールを揺らし。
その手に付けたガントレットを、挑発的に鳴らすと。
「ここからはあたしが相手だよ。――この、聖騎士団団長の緋神蒼華様がねっ!!!」
次回は明日更新~~~
お姉ちゃんのキャラ像定まらない……申し訳ない;;




