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最弱な俺が『最強』の美少女たちに姫扱いされる件  作者: テトラ
第十一章 ≪地底襲来≫
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#103 十大武具たちの思い

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◆◆◆◆◆




『私の名前は……ルリ。ルリ……ルリ……えへへ、いい名前じゃない……』


 私はこの名前を絶対に忘れない。

 かつては世界を滅ぼそうとしていたのは事実だけど、長い時間この剣に封印されて一つだけ分かったことがあるから。


 それは、『生きている』ことがどれだけ幸せなことだったのか、って事。

 『自由』があるって、素晴らしい事だったんだな、って……。

 それが分かって、私はもう二度と悪いことはしないって決めたの。


 昔の記憶は、何故かほとんどがすっぽり抜けたように無くなっている。

 けれど、私には過去の記憶など、もういらないの。


 今は、共に居たい人も見つけたから。


『緋神、紅蓮……。私の、ご主人様――――』




◆◆◆◆◆




『私の名前は、ルナ。ルナ、か……うん、結構いい名前じゃん……』


 私は、もう昔の名前を忘れていた。

 いや……正確に言えば、まるで『名前を奪われた』かのような感覚すらある感じだった。


 けれど、この剣に封印されてから私は、別に名前を思い出せなくってもいいのかな~とは思っていた。

 だって、今は私好みのおにーさんからつけてもらった大切な名前があるし。


 それに……今までは怖くて強がってた私だけど……このおにーさんが一緒なら、もう怖さなんて感じない気がしてきて……。

 何故か、この人から離れることに恐怖を感じてしまうくらいなんだよね。


 だから、私は……


『何があっても、ずーっと一緒だからね……。おにーさん……フフっ』




◆◆◆◆◆




「……ぐれんの、ばか」


 なんなのだ! あの忌々しい悪魔たちにも名前を与えるなんて!

 私と言う大切なパートナーがいるというのに!! アホなのだ!?


「いったん……落ち着くのだ……」


 実を言うと、急に人になれて少し怖かったのだ。

 だから、ぐれんにはあの日の逆のように、私を慰めて、安心させてほしかったのだ。


 だけど、ぐれんは優しいやつだから……。


「むきー!! なのだ!」


 るりとるな……なんだか絵本のタイトルみたいなのだ。

 というかあの悪魔たち! あいつら、私の大切なぐれんとの思い出を全部喋らせたのだ!


 せっかくの私とぐれんの二人だけの大切な思い出だったのに!!

 (※全部自分から自慢げに話しただけ)


「……はあ、まあ仲間になってしまったものは仕方が無いのだ……」


 ここは私がしっかりと監視しておかねばならないのだ!

 絶対にあの二人にはぐれんは奪わせないのだ!!


 まあ、私はこうして人になれた訳だし? 全然記憶とかは戻ってないけどそれでも人になれたから、ぐれんともっと密着できるし?

 ソウカとかメルとかモネにも対抗できるわけだし?? 全然余裕なのだ~~~♪


「ぐれんのことを一番大切に思っているのは、ぜったいにぜったいに私なのだ……!!」




◆◆◆◆◆




『遅い……な』


 あれから結構な時間が経ったと思うが……。

 彼は――あの人間は、いつ来るのだろうか。


 恐らく、彼の気配――私を手に取るに値する力を持っていると思ったのだが。


『早く――早く私をこの忌々しい拘束から解き放ってくれないだろうか……』


 長い時を、この装置の中で過ごした。

 だから、外界の情報が一切無いのだ。


 彼が、もしこの場所を離れてどこか遠くへ行ってしまったら……。


『――私はまた、見捨てられたという事になるのか……』




次回は明日更新です!

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