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最弱な俺が『最強』の美少女たちに姫扱いされる件  作者: テトラ
第九章 ≪禍つ魔の災厄≫
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#91 圧倒的な力:リバース

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「随分と手間をかけさせてくれたな……」


 魔王アレンは、横たわり血を流す紅蓮を蹴り飛ばして彼の抱えていた『三本の剣』を手に取った。

 一つは、【聖剣】。そして、もう一つは【魔双剣】だ。


「クッククク……これで、ようやく始まりの一歩といったところか」

「――おめでとうございます、魔王様」

「ああ、ユウ。ありがとう」

「それで、あの。流石に出血が酷すぎるかと……」

「――そうだな。さっさと『死者蘇生』のスキルで、少年を魔人として復活させなければな」


 魔王アレンは、そう言って紅蓮の『死体』に近づいた。

 そう。『死体』に、近づいたはずだった。


「何か……何か作戦があれば、せめて遺体だけでも回収できるのに……ッ!」

「い、いや……待ってください、アレクさん。何か、様子が……おかしいッ!」


 同時刻。近くの木々の隙間から、紅蓮と魔王たちの攻防を見ていた逃亡中の転生者たちの一人――月島晴が、その様子を見て驚愕した。

 何故ならば。


「――何故だ……何故、この者は笑っている?」


 緋神紅蓮は、笑って倒れていた。


「――目が、泳いで、いるだと……? まさか、まさかこの少年……生きているのかッ……?」


 そう。何故ならば――。




『――時は、満ちた』




 彼はまだ、死んでなどいなかったから。


「……ッ! 下がれ、ユウ、カナデ!」

『ッ!?』


 刹那。周囲が、一瞬の内に暗闇に包まれた。

 この空間だけ、まるで黒に塗りつぶされたかのように、真っ黒に染まっていたのだ。


「なんだ、この気配は……ッ!」

「奏さん。僕の後ろに隠れていて――」


『この女は、返してもらうぞ――』


「ナ、ニ……ッ! いつの間、に……ッ!」


 どこかから声が聞こえて。影咲奏の魔法によって回収されていたはずの緋神蒼華の肉体は、いつの間にか消えていた。


「何だ、お前は――」

「紅蓮……ッ! お前は、一体……」

「緋神、君……君は一体……」


 真っ黒に染まった空間の中から、一筋の紫電が輝いて。

 そこに、一人の人影が浮かんでいるのが見えていた。


 その影は、さっきまで地面に横たわっていた緋神紅蓮とは似ても似つかない姿をしていて。

 彼の身体の周りには、幾重にも絡まった鋼鉄の鎖が、まるで天女の羽衣のように浮かび上がり、それはまるで彼に纏わりついているような印象さえ感じられた。

 宙に浮いたままの彼は、その眼を紫色に輝かせていて、髪は灰色になってボサボサに絡まっていた。


 そして、何よりも彼を特徴づけていたのは、その両手に持っていた、その身に釣り合わないほどの大きさの巨大な鎌だった。



『一体、お前(君)は何者なんだ――ッ!!!』



 その場にいた、全員が口をそろえて言った。


「我、か? 我は――――」


 先程とは違う、明確な声。

 その声は、目の前に浮いている少年――緋神紅蓮から発せられているものに、間違いは無かった。


 そして、やがて紅蓮は答える。


「――我は、死を司る神。死神だ」


 そう、彼が答えた瞬間。


「貴様が奪ったモノも、返してもらおうか」

「なッ――――ぐああああああああああああああああああッ!!!!!」


 魔王アレンが、一瞬にして後方に吹き飛んでいった。

 それは、誰の目にも追えないスピードだった。


「魔王様ッ!! ――紅蓮、貴様……」

「残念だが。我は、龍神とは違って容赦は出来ない故――」

「あぐふッ……!!」


 式神悠もまた、魔王アレンと同様に死神によって吹き飛ばされていた。

 それは誰の目にも追うことのできない、『神の御業』だった。


「――さあ、残るは貴様だけだ……女」

「ワタ、シは……ッ!!!」


次回は明日更新!

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