15
あけましておめでとうございます。
………と、今更ながら言ってみる……。
「舞踏会、ですか?」
ラライアの食事の給仕をしながら、ミーシャは首を傾げた。
「そうよ。夏が来るのを寿ぐ舞踏会。毎年、この時期にするの。王城だけじゃなく、城下町でもお祝いするの。たくさんのランタンが飾られて綺麗よ?」
ラライアの言葉に、ミーシャはそういえばと街の様子を思い出す。
屋台街で綺麗なランタンがたくさん売られていた気がする。
「楽しそうですね。夜の外出って出来るのかしら?」
何気なく呟いたミーシャの言葉に、ミランダが、注がれた特性ミックスジュースを飲み干してから、コテン、と首を横に傾けた。
「それは、申請すれば大丈夫だと思うけど、当日はミーシャはダメだと思うわよ?王城の舞踏会に出てもらうから」
「え?舞踏会にですか?!」
食後の薬を用意していたミーシャは、突然の言葉に驚きの声をあげた。
「聞いてませんが?!」
何しろ、舞踏会の話も今聞いたばかりなのだ。それに参加しなければならないなど、聞いているわけがない。
「言ってないもの」
しかし、振り返ったミーシャの目に飛び込んできたラライアのニンマリとした笑顔に、ミーシャはおそらく大きな行事であろうそれが今まで耳に入ってこなかったのかを正確に悟った。
「………ラライア様。周りを巻き込みましたね?」
恨めしげなミーシャにラライアはクスクスと楽しそうに笑う。
「大丈夫よ。ミーシャのドレスは私が用意してるから。後は実際に着てみて最終補正するだけ」
「ラライア様!」
さらなる爆弾投下にミーシャは悲鳴をあげそうになる。
服までわざわざ用意されていては、逃げるのが難しくなる。
「そう言う問題じゃないんです。そもそも私、ダンスなんて踊れないですよ?!」
舞踏会、と言うからには当然メインはダンスなはずで、踊らないという選択はおそらく無いだろう。
「大丈夫よ。お兄様はお上手だから、基本のステップさえ知ってれば、後はどうとでもごまかして下さるわ」
にこにこと笑顔でちっともフォローにならないことを言うラライアについにミーシャは絶句した。
(王城の舞踏会で王様と踊らないといけないの?私………)
固まるミーシャの手から侍女がしずしずとラライアの薬を取り上げ、別の侍女がさりげなくミーシャの背後に立ってそっと肩に手を置いた。
「と、言うわけで、今から試着して来てちょうだい。その後、一応先生を呼んでるからダンスのレッスンを受けてね。今年は私の体調もいいし、楽しみだわ〜」
無邪気な笑顔が、天然なのか計算なのかもはや分からない。
ミーシャがわかるのはただ1つ。
優しく置かれているだけの手から何故だか逃げられそうにも無いという現実だけだ。
「ミーシャ様は国の賓客となっておりますから」
それでも、思わず縋るように壁際に控えていたキノへと目をやれば、恭しく一礼されてしまった。
「さっ、ミーシャ様。こちらへどうぞ。ついでに当日の髪型なども決めてしまいましょうね。腕がなりますわぁ〜」
「1度、ミーシャ様をしっかりと飾り立てて見たかったんです」
「ミーシャ様はご自分のことは全てご自分でされてしまわれるので〜〜〜」
そうして、楽しそうな侍女達に背を押され連行されていくミーシャの姿をラライアは楽しそうに笑い、さらなる爆弾を投げつけた。
「舞踏会、3日後だから、頑張ってね〜〜」
遠くからミーシャの悲鳴が聞こえた気がした。
「…………疲れた」
行儀悪く机にうつ伏せになって、ミーシャはげんなりと呟いた。
「でも、とてもお似合いでしたよ?」
そんなミーシャの様子を咎めることなく、ティアが紅茶を入れてくれる。
コトンと横に置かれた茶器から香る爽やかな香りに惹かれるようにミーシャは体を起こした。
「………いただきます」
現在、ようやくドレスの試着その他が終わり、客室の1つで休憩中だ。
この後、ダンスレッスンが始まるため先生が来るのを待っているのだ。
ミーシャのわがままで庭の小屋に移動した後も、ティアとイザベラはミーシャ付きとして王城の中に来れば側に付き従ってくれていた。
時には庭の小屋の方まで顔を出し何くれと世話を焼く2人の様子は、仕えている主人と侍女というよりも姉妹のような雰囲気になっている。
ミーシャも喜んで迎え、時には仕事の終わった2人と共に夕食を囲んだりと、良好な関係を築いていた。
良くも悪くも遠慮がなくなり、ミーシャはティア達に対してはだいぶ遠慮が無くなったし、2人も他者の目がないときは侍女の枠をこっそりと越えて、笑いあったりする。
「………ティアは、ダンス踊れるの?」
「一応、一通りは」
王城の侍女になるにはしっかりとした身元が必要であり、低位貴族の娘が主流だった。
ティアも御多分に洩れず、子爵家の次女であり、礼儀作法やダンスは教育の一環として一通りは納めていた。
「私の代わりに出てくれたらいいのに」
「ミーシャ様の代わりは誰にも出来ませんよ」
無理と分かっていてもグズるミーシャに、ティアは苦笑で答えた。
医療や薬草などには本職でも舌を巻くほどの知識を持ったこの少女は、変な所では無知で幼い。
そのアンバランスさが可愛くて、つい必要以上に手を出してしまう。
今も、紅茶を飲みながら肩を落とす姿が哀れながらも可愛らしくて、口元は自然と綻んでいた。
内より輝くような白金の髪も零れ落ちそうに大きな翠の瞳も、とても美しいのに、ミーシャは丈の長いドレスは動きづらいし凝った髪型は肩が凝ると、まるで町娘のような姿を好んでいた。
自国では公爵家の娘という話なのに、ちっともそれらしくない。
国の賓客のお世話に、年が近い方が緊張しないだろうという理由だけで選ばれたティアは、初めて会うまでは緊張で食事が喉を通らない程だった。
しかし、実際に会って言葉を交わしてみれば、前述通り、気取ったところもなく素直で可愛らしく、生意気な実家の妹と交換して欲しい程だった。
なのに、ふとした瞬間の動作がとても洗練されて大人びて見えたりもするのだから、本当に不思議だった。
特に先ほどのように正装をして髪を丁寧に結い上げてしまうと、おいそれと声をかけるのも憚られる程の美しさだ。
王城に勤めていれば、自然と目が肥える。
しかし、長年勤めている先輩達ですら息を飲んでいたのだ。
その時のことを思い出せば、ティアは誇らしさに胸が高鳴った。
気分は(うちの子が1番!)である。
「大丈夫です。基本のステップはどの国も大差はありませんし、そんなに難しいものでもありません。ミーシャ様ならすぐに覚えますよ」
にこにこと笑顔でお茶のおかわりを注いでくれるティアにミーシャは苦笑を返すと、小さく息をついた。
なんだか、ティアもイザベラもたまにすごくミーシャのことをかいかぶっている気がしてならない。
(でも、そうね。決まった事をいつまでもぐずぐず言っててもしょうがない、か………。出来る事を精一杯、したらいいだけよね)
いつまでもぐずぐず言うのは性に合わないと、ミーシャはようやく気分を切り替えることにした。
少なくとも座ったり立ったりでドレスやアクセサリーを取っ替え引っ替えされているよりは、体を動かしている方が楽しそうだ。
(そういえば、お父様とも偶に踊ったっけ)
森の家で訪ねて来た父親に護衛の騎士まで巻き込んで狭いリビングでクルクルと踊った。
音楽は母の奏でる笛や歌。
身長が足りなくて手を繋いでだったけど、とても楽しかったし、父と母が抱き合って踊る姿はウットリするほど綺麗だった。
ぼんやりと記憶の海に沈んでいたミーシャは不意に聞こえたノックの音で我に返った。
ダンスの先生が来たのかと身構えたミーシャを、対応に出ていたティアが、少し戸惑ったように振り返った。
「ミーシャ様。お国の方より、お父様の使いだという方がいらっしゃったそうです」
困惑している表情なのは、ティアも知らされていなかった予定なのだろうと察せられた。
ミーシャにしても、聞かされていない訪問者に少し戸惑う。
今日は、予想外の予定を聞かされる日なのだろうか。
とりあえず、ここで止まっていてもしょうがないと入室を許可したミーシャは案内して来たらしいキノの後に続いて入って来た人の姿に、思わず目を丸くして立ち上がった。
「カイト!」
それは、父の館で何かと世話になった若い騎士の姿だった。
他国の王城を訪問する為か、キッチリと騎士の正装を身につけ黒髪を後ろに撫でつけた姿はまるで別人のようだった。
シャツにズボンのラフな格好ばかりを見慣れていたミーシャの目には少し違和感があるものの、キッチリと騎士の礼をとった藍色の瞳が少し面白そうな色をたたえているのを見れば、その違和感も消え、残るのは旧知に会えた嬉しさばかりだ。
「どうしたの?突然!」
満面の笑顔で駆け寄ってくるミーシャにカイトは少しだけ生真面目な表情を崩した。
「公爵様より預かりものを届けに参りました」
「預かりもの?」
キョトンと首をかしげる。
何か、あっただろうか?
「あちらを発つ前に採寸をしてたでしょう?衣服がようやく出来上がったので届けに来たのですよ」
カイトの言葉にミーシャは「あっ」と口を開けた。
持たされた服で十分に満足していたミーシャはすっかり忘れていた事実だった。
「荷物の方はとりあえず最初にお使いいただいていた部屋の方に運ばせていただきました。後ほど、ご確認ください」
驚き顔のミーシャに、キノが慇懃に伝える。
「わざわざ、その為に来てくれたの?」
ティアに目線で促され、立ち話をしていた自分たちに気づき、ミーシャは慌ててカイトをソファーに招いた。
すかさず、温かいお茶と菓子が供される。
「ええ。後はミーシャ様の様子を見て来て欲しいとの依頼です。流石に御身自らこちらには来られませんので」
微かに口元を綻ばせ、カイトは茶を口に運んだ。
騎士らしい鍛えられた指先が意外な優雅さで華奢な茶器を扱う様子をミーシャはぼんやりと眺めた。
「父さんの怪我の様子はどう?」
今1番気になる事が、考える前にスルリと口をつく。
「順調に回復されてます。ミーシャ様の提示されていった運動もマメに行い、今では短い距離なら杖なしでも歩けるようになられました。馬は無理ですが、馬車でなら王城までの移動も可能になり、精力的に仕事をこなされていますよ」
聞かれるだろうと予想していたらしいカイトは、つかえる事なくスラスラと答えた。
まるで用意してあったかのような流暢な答えに、ミーシャはクスリと笑った。
心配をかけまいとする父の心が少しくすぐったかった。
「まだ、傷が塞がったばかりなのだからあまり無理しないようにお伝えしてね?他の方達も順調に回復しているの?」
ミーシャの疑問に丁寧に答えていくカイト。
そんな寛いだ楽しい時間は再び響いたノックの音で中断された。
「ダンスの先生がいらっしゃいました」
対応に出たキノの言葉に、ミーシャの表情が少し陰る。
「ダンスを習われているのですか?」
「………今度、舞踏会に出なくちゃいけなくて。急遽………ね」
肩を落としたミーシャはふと思いついて、カイトをじっと見つめた。
若くして公爵家に仕えることの出来るなら、カイトももしかして貴族だったりするのだろうか?
と、いうことは……。
「…………カイトは、踊れる?」
「…………一応、一通りは」
ジッと翠の瞳に見つめられ、沸き起こる嫌な予感に少々たじろぎながらも、カイトは正直に答えた。
途端に、ミーシャの瞳がキラキラと輝きだす。
「私に届け物に来たのよね?じゃあ、この後、予定ないよね?付き合って!」
「げっ、ウソだろ?」
思わず漏れた心の声を咎める者は居なかった。
「この後、少し城下の視察に出ようかと」
「それってただの観光だよね?大丈夫。城下町、私だいぶ詳しくなったし、後で案内してあげるから!」
どうにか取り繕おうとするカイトの手をガシッと掴んで、ミーシャは身を乗り出してカイトの目をジッと覗き込んだ。
「お願い、カイト」
言葉は「懇願」だが、握った手の力は「逃がすものか」と物語っていた。
しばしの沈黙の後、先に目をそらしたのはカイトの方だった。
「分かった。…………分かりましたから、少し離れて下さい。近いです」
グッと肩を押されて距離を取られても、自分の望む返事を引き出したミーシャは気にしなかった。
むしろ機嫌の良い笑顔でソファーから立ち上がった。
「じゃあ、行きましょう?キノ、案内お願いします」
ダンスレッスンは予想していたよりも楽しかった。
森の家で戯れとはいえ踊ったり、父と母のダンスをうっとりと眺めていたのが良かったのか、ミーシャのダンスの飲み込みは驚くほど早かった。
記憶の中のステップとの差異はティアの言っていた通りほんの僅かで、修正するのにもさほど苦労はなかった。
何より、予想以上にカイトのリードが巧みであり、やや身長が足りないものの少し歪なホールドも気にならないほど楽しく踊る事が出来た。
「次回はヒールのある靴で踊ってみましょう。身長差が縮んでもう少し踊りやすくなるはずです」
年配の女性の先生は、パートナーを自ら捕まえて来たミーシャにご満悦で、丁寧にステップを教えてくれた。
思っていたより基礎が出来ていたと予定よりも速いペースで二曲目に取り掛かる事が出来たのも、彼女の機嫌を良くする一因でもあった。
一方、突如パートナーに抜擢されたカイトの方はたまったものでは無かったようで、先生が出て行った瞬間、部屋の隅にあったソファーへと座り込んだ。
別段1〜2時間踊り通したからと言って疲れるほど柔な鍛え方はしていなかったが、他国の王城で視線にさらされながらのダンスは、肉体的ではなく精神的に疲れた。
「なんでこんな目に………」
俯き、顔を覆った手の中でぽつりと呟いたカイトの心境は大荒れだった。
「カイトってダンス上手なのね。女性用のステップまで知ってるから驚いちゃった」
そんなカイトの心境など知らぬミーシャは向かいのソファーに腰掛けると無邪気に笑いかけた。
「教養の一環として騎士学校でも叩き込まれるんです。女性がいないため男同士になりますから、非常にむさ苦しい光景になりますが」
ため息と共に顔を上げ、入れられていたお茶を手に取る。
動いた後だからか、冷やされたハーブティは喉を涼やかに通っていった。
夏も間近なこの時期に、飲み物を冷やすだけの氷があるのは、流石大国の王城ということか。
この一杯だけで、いかにココでミーシャが大切にされているかが伝わってくる。
フッと息を吐くと、カイトの疲れた様子に流石に無理やりに巻き込んだ負い目を感じているのか、ミーシャが気遣わしげな顔でこちらを見つめていた。
「ごめんなさい。考えてみたらカイトはこの国に着いたばかりで疲れてるわよね」
「まぁ、確かに今朝方着いたばかりですが、気にされないでください。疲れてるのは別の部分なので」
誤魔化すように苦笑を浮かべるカイトにミーシャはキョトンと首を傾げた。
部屋の隅で楽しそうにこちらを見つめこそこそ話してる侍女たちの姿はある意味見慣れた光景なため、カイトの気に触ることはない。
だが、出口近くでこちらを凝視するキノと呼ばれた執事服の男の視線はいただけなかった。
カイトの身のこなしから、カイトの武術のレベルや人のなりまでも見通そうとする冷たい視線。
隠す気もないトゲトゲしさはいっそ潔い。が、好意的に受け入れられるかといえば、そんな訳もなく。
尤も、向けられた本人にある程度の武力がなければ気づけない程のものであるため、分かっていないミーシャに伝える気にもならない。
チラリとミーシャの背後の位置に立つキノに目をやれば、ニヤリと唇の端で笑われた。
その様子を見る限り、やはり、あの不躾な視線はワザとであり試されていたらしい。
ため息を飲み込み、カイトは、自分の懐から小さな小箱を取り出した。
衣類だけであるならば、わざわざミーシャに面会する必要も実は無かったのだ。
公爵自ら手渡されたこの小箱を確実にミーシャに手渡すために、カイトは今、この場所にいた。
「しかし、舞踏会があるならば、ある意味丁度良かった。公爵様より、もう1つのお届けものです」
そっと机に乗せられた布張りの小箱にミーシャは首をかしげた。
ミーシャの両手のひらに乗るほどの平べったい箱。
そっと手にとり、予想よりも重たいそれの蓋を取ったミーシャは大きく息を飲んだ。
「コレ!」
まるでミーシャの瞳を写し取ったような美しい翠のエメラルド。大きな一粒を囲むように素晴らしい銀細工の台座が輝きを添えたネックレスと、それよりも少し小さな粒で揃いの意匠のイヤリングのセットだった。
大きさといい輝きといい国宝として扱っても遜色ないほどの見事な逸品だった。
「レイアース様とのご婚儀の際誂えたものだそうです。娘であるミーシャ様の手にあるのが本道だろうと」
そう。ミーシャの瞳の色ということは、母であるレイアースとも同じということだ。
そっと微かに震える手がネックレスの宝石に触れた。
ミーシャの目がみるみる潤み、頬を涙が滑り落ちる。
「私、これ知ってます。母さんが見せてくれた絵に描いてあったの」
森の家で、大切にしまってあった結婚式の姿を残した絵。
「母さんの宝物よ」と見せてくれた母の幸せそうな笑顔に負けないくらい絵の中の2人は幸せそうに笑っていた。
その中で母が身につけていた物だった。
「母さんの母さんがくれた石を父さんがとっても素敵なアクセサリーにしてくれたんだって。ここに持ってくるのは怖いから父さんに預かってもらってるけど、私がお嫁に行く時にあげるからねって………母さんが………」
果たされなかった母娘の約束。
蘇る母親の笑顔にミーシャはホロホロと涙をこぼした。
カイトは少し迷った後、そっとミーシャの隣に座を移し、華奢な肩を抱き寄せた。触れ合った場所から伝わる温もりに縋るように、ミーシャはカイトの胸にその身を投げた。
抱きとめてくれた自分より少し高い温もりに、ミーシャの涙が吸い取られて行く。
少しぎこちなく頭を撫でる手は優しい母のたおやかな手とは随分違っていたけれど、伝わってくる優しさは同じで、ミーシャは安心して泣くことが出来た。
これで最後と何度心に決めても、ふとしたきっかけで涙は溢れてくる。
だが、溢れる涙の意味が少しずつ変わって行くことにミーシャはまだ気づいていなかった。
どんなに辛い出来事も流れる時が優しく癒してくれるのだということを、幼いミーシャはまだ知らない。
だが、いつか気づく日は来るだろう。
痛みが思い出という優しさに包まれて、流す涙は笑顔に変わって行くことを。
早くその日がくればいいと見守る瞳は少し辛そうにでも優しく撓められた。
読んでくださりありがとうございました。
久しぶりの登場でございます。
あれ?カイトくんのキャラが違う?と感じた方、正解です(笑)少しだけ、2人の距離が近いです。
他国の王城内なので騎士らしく猫もかぶってますが、それ以外にも色々あったのです………。
一部に今更追加で話を足すのってアリでしょうか?今更でしょうか?(汗
まぁ、このまま進めてもなんとなく問題はない気もしますが。
妄想が暴走した結果がですね………。
今からでもあるならば話足せや!って方がいらっしゃれば、コッソリ改稿しようと思います(-.-;)




