じゅーく
風邪引いたヽ(´▽`)/
「…だめかな?」
「ダメだと思う」
「じゃあブラックハヤテご」
「ダメ、著作権的に」
真顔で否定されてしまった。なんか少し涙でてきたよ。
「それで、その猫どうしたのよ?」
傷ついた俺をよそに子猫を抱き上げる紅さん。それから数秒互いに見つめあっていた。よく見ると紅さん超嬉しそうにしてる。正直意外だ。
「もしかして、猫、好き?」
「わ、悪いかよ!猫が好きで」
「いんや、いいと思うよ」
俺は親指をたてて応えた。猫、いいよね!さすが紅さん!!猫好きに悪い人はいないわけだよ!!
「…んで、この猫は?」
なんだか照れ臭そうに話をそらす紅さん。そうそうその話だったね。
「そこに段ボールあるだろ?この子猫が入ってたみたいで…」
「そっか捨て猫なんだ…」
「みゃー」
答えるように鳴く子猫。もうすっかり紅さんに懐いているようだ。
…って、早くね?
「できれば世話してあげたいんだけど俺んとこ親がアレルギーでさ、それでどうしようか悩んでたんだよ」
「うーん…」
猫を見つめたまま考え込む紅さん。猫も彼女の目を見てはなさない。なんて羨ましい関係なんだ!
「…よしわかった!ウチが面倒みてやろう」
「ぶぇっ!?」
物凄いリアクションをとってしまった。一人暮らし初日にゴキブリに遭遇したときみたいな。
「なんだ佐藤、ウチじゃ面倒みれないってのか!?」
「い、いやそういうわけじゃ…」
「じゃあなんだよ今のリアクションは!?」
胸ぐら掴まないでお願いだから。心なしか体持ち上げられてるみたいだし。
「いやただ意外だっただけだってこめんなさい!!」
俺は物凄い勢いで謝った。
男が女に首しめられて謝りまくっている。多分周りからみたら変に見られるんだろうな。
「…ならいいや、とにかくウチでこの子をかうことにするよ、一応昔犬飼ったことあるしな!!」
「みゃ〜♪」
そういって子猫を高い高いした。猫も超嬉しそうだし。なんか嫉妬しちゃうぞ!!
それから彼女はまた猫と目をあわせて、頭を撫でながらこういった。
「じゃあ今日からお前は『具志堅』な!!」
「……」
…それはちょっと、ないかな、うん。




