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24 ドラゴン討伐を使って……

 食事を終えて2階の執務室に来た

パクオットたちはツヴァイセルに

 ソファーに座るように言われて

  ソファーに座ると、

 「よかったの? 恋人を……

ティーナがパクオットにリストォラを

 執務室に連れてこなかったことを

  聞くので、

「こぃ……スゥとか言う稽古に……

  パクオットは恋人ではないと言うのを

 止めてリストォラが食事を終えた後に

ウェイトレスのスゥの稽古に付き合うと言って

 冒険者ギルドの建物の裏側の広場に

行ったことをティーナに告げると、

 「明美関係者のみね……

 沙良は執務室にいるパクオット、ティーナ

ツヴァイセル、自分だけと告げてから

 リストォラはパクオットと私の関係を

聞きたくないのでリーフ男爵の2女で

ネオンと偽名を使っているマーチネルと

共にスゥの勘を取り戻す模擬戦の方に逃げたと

 思いながら

  「ギルドマスターさんは

    明美とは?」

 私についてツヴァイセルに聞くと、

  「30年前になる、冒険者として

    登録して、全滅するときに助られた」

 「……30年前?」

   ウエーザー市からアス村に行く街道の

  途中にあるイッツ町はウエーザー市から

 半日かけて歩いて着く場所の近くに現れた

ムカデの魔物【センティピードク】を

 冒険者ギルドで緊急の依頼を受けた

冒険者たちと共にツヴァイセルは倒すために

参加したが、センティピードクは

 ツヴァイセル以外の冒険者たちを

  毒弾で簡単に亡き者にするくらいの魔物で

 ツヴァイセルは初の依頼で冒険者たちから戦いには

参加せずに見学すればいいよって言われて

 参加した自分の運のなさを呪いながら

  木々の陰からセンティピードクを倒すには

 亡くなった冒険者たちの武器から最適な物は

あるのか、センティピードクの弱点は

 目か毒弾を放つ口かと思いながら死を

  覚悟している時に私に助けられたことを言うと、

パクオットはツヴァイセルの話から

 私が30年前に少女だと今は30過ぎの

女性なので自分が出会った私は名前が同じで

 ツヴァイセルが出会った私とは違うのかと

  思っていると、

 「私が転生する前ね。

   その時は何て言われたの?」

 沙良はツヴァイセルの話を疑わずに

私がツヴァイセルのことを何と呼んだかと聞くので

 「お兄さんだな……転生?」

   ツヴァイセルが答えると、

「そう……

  沙良は自分より年上だと

 オジサンと私が言うのにツヴァイセルの

今の容姿になると思って御兄さんと呼んでから

 沙良の目を盗んでツヴァイセルを遠くから

  私が見ていたなと怒りながら

  「私は、明美と一緒の世界から

    記憶を持って生まれ変わったの!」

   この世界に転生したことを沙良が言うと、

 「明美ちゃんの親友だから」

 沙良は前世で私の親友だったので

沙良が心臓病で亡くなった時に

 ハーディスたち冥界を巻き込んでの

  沙良の転生先を探して此の世界に

 転生させたことを思い出して

ティーナ御姉さまが付け加えると、

 「天使だからか?」

 パクオットは商隊と合流した沙良から

沙良と私の話を聞いた時のことを今の沙良の

説明と御姉さまの説明を合わして考えると、

 ツヴァイセルが30年前に出会った少女は

自分が出会った少女と同じなのは

 嘘偽りのない神だからと

沙良を見ながら言うと、

  「殿下は?」

 「俺は……

 沙良はパクオットの問いに頷いていると

   ツヴァイセルがパクオットに

  私との関係を聞くと、パクオットは

 ジース王国の第1王子ではないと

言おうとすると、

 「バレてるから……看破のスキルとか

   明美から?」

 沙良はツヴァイセルにはパクオットが

ジース王国の王子と私から授けられたスキルで

バレていると言うので

 「そうか、無能だった俺を今の俺に

   変えてくれた少女だ!」

 「ナーラサさまの婚約者だからかな?」

   「そうね、そうね」

 パクオットは幼い時に私と出会って

封印されていたスキルなどを私によって

 解かれて今の自分がいると告げると、

  私がパクオットに興味を持ったのは

沙良の婚約者だったからパクオットの封印を

解いたとツヴァイセルが言うと

 お姉さまが追い打ちを掛けるように言うので

  パクオットはアス村に着いてから私と会えば

私がパクオットの婚約者になるので

 今は何を言われても我慢と思いながら

  「ドラゴンが来るのは?」

 ツヴァイセルたちを見ながらアス村に

ドラゴンが来る理由を尋ねると、

 「こちらの、しょ、明美の御姉さんから聞いて……

 ツヴァイセルがパクオットに対して優位に立つために

私の名前を言いながら御姉さまから聞いたことだと

 告げると、

  「ナーラサから聞いたが……

 パクオットは今は優位に立って

喜んでいろと思いながら御姉さまのこと、

ドラゴンがアス村に来ることは食事の時に

沙良から聞いているがアス村にドラゴンが来る

 理由を聞いていないので

  「来る理由は?」

    再度、お姉さまに聞くと、

 「ツヴァイセルさんの転生した

   伊藤さんがアス村にって!」

 「転生……

   「目の前の男が亡くなって

     明美が通っている学び舎で

      先生をしている人で

       明美が好きな人よ」

 お姉さまは伊藤剣ことツヴァイから

私経由で聞いたことを言うと、パクオットは

 神の存在も明らかになって更に目の前にいる

ツヴァイセルの転生者からアス村にドラゴンが

来ると聞かされたことに驚いていると、

 沙良がツヴァイセルが亡くなって

  転生したツヴァイのことを私が好きだと

 言うと、パクオットは沙良から私が複数の

男性と恋人であるのは聞いていたが、沙良は

 ツヴァイセルの転生したツヴァイが

  その1人とは言っていなかった。

 目の前のツヴァイセルは沙良から聞かされたことに

驚いていないのでパクオットは

 私とツヴァイセルが結婚できないことが確定なのに

落胆はないのかとツヴァイセルを見ていると、

 「転生した私がドラゴンのことを……

   ドラゴンの其の後は?」

 ツヴァイセルは神とはいえ容姿が

少女では50過ぎの自分には合わないし

 結婚する時期は過ぎているので

  亡くなって転生して私と結婚できるのも

 ありだと受け入れてドラゴンの行動を

転生した自分から聞いていないかと沙良たちに

 尋ねると、

  「ドラゴンが来ることを聞いたのは

    此処に来てから……

 「明美ちゃんに連絡は?」

沙良はアス村に私が来ることを

 パクオット経由で未来の私から

  聞いているがドラゴンのことは

 リーフ街の此のギルドに来て

知ったと聞くと、お姉さまが私に

 沙良は連絡しないのと聞くので、

  「アス村で虐めたいから……

    お姉さまは?」

  沙良はアス村で私に会うまで連絡しないと

 言うので、

  「此処に来ることは伝えているから……

    沙良ちゃんが言うなら、沙良ちゃんと

     合流したことは言わない、言わないわ」

 お姉さま達に私が沙良の世界に行くことを告げると

ティーナお姉さまが未来の私の助言でリーフ街の

冒険者ギルド【スラヴァ・リーフ】の受付をすると

 言った時にツヴァイが受付をしていたことを

言ったので私はドラゴンを倒したら

受付をしているのを見に行くと言ったら行くなと

ツヴァイが言うのでドラゴンを倒したら

ウエーザー市に戻ることにしたので

 今の予定だとアス村にも行くことがないので

ティーナお姉さまは沙良と同様に私に連絡をしないと

 告げると、

  「転生した私から……

 ツヴァイセルは転生した自分から

更に何か聞いていないかと

 お姉さまに尋ねると、

  「アス村としか聞いてないけど……

    明美ちゃん達はパイルアップに

     降り立つみたいよ」

 ツヴァイセルたちに私たちが此の世界に

出現する場所を御姉さまが話すと、

  「此処からじゃ……北の冒険者ギルドから……

 「えぇ、そうね」

 ツヴァイセルはリーフ街ではなくウエーザー市の

冒険者ギルド【パイルアップ】付近に私たちが

出現してからアス村の方に行くとアス村には

 数日かかるのでリーフ街の付近に

  私たちが出現ではないのかと

   お姉さまに確認するように聞くと、

  お姉さまはウエーザー市から

 アス村の方に私たちが行く予定を

聞いているので頷くと、

 ツヴァイセルはソファーから立ち上がって

本棚の棚から出ている丸まった紙を

 取り出してから紙を丸めるために使っていた紐を

  緩めてテーブルの上に紙を伸ばしてから

   ウエーザー市からアス村までを右手の

  人差し指でなぞってから

   「明美がウエーザー市からアス村に行くには

     遠すぎる。アス村にドラゴンが来るなら

      此処に降り立つ方が近い……

 「遠くの方に降り立つ理由は?」

   ツヴァイセルは私たちがドラゴンが来る

  アス村から遠いウエーザー市の方に出現するより

 リーフ街の方で出現した方がアス村に近いのに

  しないのは可笑しいと言うので、パクオットは

 ウエーザー市の方に私たちが出現降する理由を

ツヴァイセルに聞くと、

 「アス村でドラゴンの討伐は出来ない……

 ツヴァイセルはアス村でドラゴンを倒すことは

出来ないと言ってから紙に書かれた地図で

 ウエーザー市とアス村の中間を右手の人差し指の

頭を置いて

 「ドラゴンはアス村から逃げて

   此のあたりで傷を回復している所に

    明美が行く……

 「……私はドラゴンと戦わない方がいいみたいね」

 考察を言ったツヴァイセルに

沙良がドラゴンとは戦わないと言い出すので

 「ナーラサがドラゴンを倒して

   少女に会いに行けば……

 パクオットはドラゴンを簡単に倒せる

沙良がドラゴンを討伐してから私に会いに

 ツヴァイセルが示した場所に行けばいいと

  言い出すと、

「それでは未来が変わる」

  「未来……

 「転生したツヴァイの情報は

   私が此処にいない時のことだから

    明美がドラゴンを倒すことが

     決まっているなら

      その流れを変えると……

 ツヴァイセルは沙良がドラゴンを討伐すると

大幅に未来の歴史が変わると言い出すので

 パクオットは私と出会えないで終わると

感じ取って呟く間に私がドラゴンを討伐する

流れを変えたらいけないとツヴァイセルに

 続いて沙良がパクオットを見ながら告げると、

  「アス村は!!」

 アス村の村人をドラゴンの餌食にして

良いのかとパクオットが叫ぶので

 「ドラゴンが来るのは分かっているんだ!

   村は壊滅でも、村人の死人は出さないように

    今から対応する」

 人の死は回避するとツヴァイセルが言うと、

  「ドラゴンが来る前に言っても

    信じるの、村の人は信じるの?」

  お姉さまがオレンジジュースを

 一口飲んでからツヴァイセルの戯言を

アス村の村人が聞いてくれるのかと心配そうに

 聞くので、

  「パクオットが王子権限で行うしかない!」

 「悪者に……

   ツヴァイセルはジース王国の第1王子が

  強制的に行うしかないと言うので

 パクオットは御姉さまから私が好きだと聞いた

ブラックコーヒーをワインより苦いなと感じながら

一口飲んだ後にアス村の村人から死人を

出さないためなら悪人になると次期王ではないが

第1王子として強制的に行うと宣言すると、

 御姉さまの話を聞いたパクオットが食堂で

上記のを頼んでいたので沙良は私が好きなのは

ミルク入りのコーヒーが好きだと言おうとしたら

お姉さまに制られたので自分はカフェオレを

飲んでいると、

 「ナーラサはどうする?」

   ツヴァイセルはアス村で戦えない

  沙良の今後を湯呑みに入った御茶を

 飲んだ後に問うと、

  「そうね、戦えなくてもアス村に行くわ」

 沙良はパクオットと合流してからの行動を

変えないと言うので

 「分かった。アキナルと馬車の編成を……

   アキナルは?」

 ツヴァイセルは王都の商業ギルド【ジータア】の

ギルドマスターで商隊の隊長をしている

 テードル・ガ・アキナルが居るところを

  パクオットたちに聞くと、

  「男爵に、会いに……

 パクオットが即答で答えると、

  「牽制か? ダァーツ帝国と組む前に?」

 「そうらしい、帝国が此の国を占領するには

   時間がかかる……

 ツヴァイセルはテードルからリーフ男爵に渡った

ジース王からリーフ男爵への書簡の内容は

 リーフ男爵に有利になる御土産があるなと

思いながらパクオットに聞くと、パクオットは

 リーフ男爵の動きをツヴァイセルが調べているから

直ぐにジース王国が懸案していることを言えると

 思いながらダァーツ帝国がジース王国に

戦争を仕掛けるための拠点としてリーフ男爵と

 接触をしていてもジース王国の王都まで

攻めている間に南の大陸からダァーツ帝国に

各国が攻め入る可能性、ドラゴンの奇襲も

考えると兵力の半分も出せないので

 王都に到着するには数か月はかかると告げると、

  「隠し玉があるから、ドラゴンが来るなら

    動くわ」

 沙良が数か月もかからずにダァーツ帝国が

王都を占領すると言い出すのでパクオットは

 隠し玉って何だと思いながらありえないと

  思っていると、

 「皇子の恋人か?」

「知っていたのね」

  「何度か、此処に来たからな」

 「……恋人?」

 ツヴァイセルはダァーツ帝国の皇子の

恋人を隠し玉と言っているのかと沙良に聞くと

 頷くのでツヴァイセルは皇子の恋人のことを

知っている理由を言っているとパクオットは

 皇子の恋人なら貴族令嬢なので

  戦争の道具にはならないと思いながら

 2人に問うと、

  「皇子の恋人はサァブデュゥードゥの

    魔術師の女だ!」

 ツヴァイセルは皇子がリーダーをしている

冒険者パーティーの名前を言いながら魔術師で

 パーティーの紅一点のアイリのことを

  パクオットに告げると、

 「あいつ……皇子だったの?」

   コウダ・アザートがダァーツ帝国の

  皇子と知ってパクオットが思い出したのは

 南の大陸【ダージョンスター・コンティネント】の

ダンジョンや塔などで何回か会っている

 コウザは自分より弱く何時もアイリの尻に

敷かれている情けない奴がダァーツ帝国の

 次期皇帝かと驚いていると、

 「皇帝になる奴は冒険者をする決まりがある。

   民衆の心を知るためにな……

 ツヴァイセルは皇子であるコウダが冒険者を

している理由を告げるので

 「なるほど、で、そのアイリの魔法が

   ジース王国を破滅に?」

 パクオットは冒険者として行動していれば

村人、町人たちの生活を知ることが出来るし

 助けることによって皇帝になった時に

喝采されて政をしやすくなるなと慈悲の王と

 言われているが王が付くことに疑問を

持っていたパクオットはコウダが皇子と

知っている者が広めたんだなと思いながら

 アイリについてツヴァイセルに聞くと、

  「目の前にいるナーラサと同じく

    転生者で魔術師と本人も思っているが

     魔法剣士だ!  厨房にいるシゲさん、

   コウダいや、コウキ・ダ・ダァーツと同じく

  日本と言う違う世界から転生した女性だ!」

 「あら、さっきは転生って驚いていたのに?」

 ツヴァイセルがアイリのことを本人も

知らないことを告げながら転生して此の世界に

来ている者の名を言ったので沙良は自分が転生した

ことを告げたときには転生と聞いたことがない

言葉のように驚いていたことを言うと

「ステータスと言う個人データを何となく見えるが

  ナーラサの場合は神の眷属としか表れてなかった」

 沙良の言ったことに対して

ツヴァイセルが答えると、

  「私は? 私は……

 ツヴァイセルに御姉さまのステータスは

  どのように表れているかを御姉さまが聞くので

   「言っても……禁句って……

 ツヴァイセルは困った顔をしながら呟くのを聞いて

沙良や御姉さまがフフッと笑っていると

  パクオットがツヴァイセルに

   「何と……

     お姉さまの禁句を聞きたいと

    攻めるので

 「明美と付き合っていけばわかるから……

   ツヴァイセルは

    更に困った顔をしていると、

  沙良がパクオットに其のうちに分かるからと

 今は諦めてと言う感じで言っていると、

  「明美ちゃん、私たちの正体がわかる看破の

    スキルを与えるなんて……

  お姉さまが私に対して神界でも得られない

 スキルを簡単に与えるなと呟いていると、

 「コウザのパーティーのアイリが

   ジース王国を、更に……

 パクオットは沙良たちから今は聞けなくても

私に会って聞けばいいかと考えて

 ツヴァイセルにアイリのことを尋ねると、

 「あぁ、落雷を放つ。進軍して

   村や町を一瞬で葬る。

    此の世界の防御用のアイテムでは

     対処できない」

 ツヴァイセルはアイリの魔法が雷系で

上位の竜を倒すまではいかないが町や村を

焼き尽くすことは容易いと告げると、

 「なぜ? 火系は使っていたが……隠している……

   「他の国に侵攻する時の隠し玉で……

 パクオットはダンジョンなどでアンリが火系より

雷系の魔法を使った方が攻略が楽になるのにと

 言い出すのでツヴァイセルはダァーツ帝国が

他国に侵攻する時に使う為だろうと説明をすると、

 「アイリは知ってるのか?」

「恋人だから……ダァーツ帝国にいる限り

  結婚は無理だろうな」

   パクオットはダァーツ帝国に

  利用されているだけと

 アイリは知っているのかと

ツヴァイセルに聞くと、アイリはダァーツ帝国に

利用されていることを知りつつコウキの恋人として

 過ごしている。

  皇子と平民では結婚は無理だし、アイリが功績を

残しても貴族側が結婚を反対する可能性が高いので

 コウキの愛人に納まれば

  まだ良い方である。

 アイリ自身も分かっているのでコウキとの

行為では避妊薬をウーレン共和国から購入するか

南の大陸のダンジョンで見つけたのを使用している。

 アイリのパーティーでの本当の立場は

コウキの性処理担当である。

 アイリを恋人として扱うコウキを

貴族たちが良しとしないので暗殺するか策略で

おとしめる可能性が高いのを知っている

 コウキが貴族たちにアイリとの関係を

説得できるかと考えると

 コウキの冒険者パーティーにいるアイリを

  嫌っている皇子の護衛たちが味方になって

 いないので無理だろうと

  ツヴァイセルが告げるのを聞いて

   「使い捨てか……

 パクオットはアイリを戦争の道具に使って

終われば殺すのかとダァーツ帝国の考えに

 憤慨していると、

  「パクはどうするの?」

 「俺?」

 コウキとアイリの件を聞いて沙良が

パクオットの今後を聞くと、テーブルの下の

 床を見ながら呟くパクオットに

「ジース王国の王になる。ウーレンで私の

  大統領補佐をする。それとも……

 沙良が私や美里などの力を借りてジース王国を

現王や第2王子を退陣させて王になるか、

 沙良が沙良の御父さまの代わりに

大統領になった後のウーレン共和国で沙良の仕事を

 手伝うか、此の世界を私や光悦などの力を

借りて統一するかと

 パクオットの今後の方向性を言い終える前に

   「俺は明美と……

  私と結婚したい以外は考えていないと

 言い出すと

 「その後は……

「冒険者として……

  沙良がパクオットに語気を強めて

 私、沙良、美里などと結婚した後は

  どうするのと聞くと、今のままの冒険者家業を

 すると弱々しく言うので

  「国を治めても冒険者は出来るわ」

 「俺は……

   沙良はパクオットが王になっても、

  大統領補佐でも、南の大陸のダンジョン、塔や

 異世界で冒険する時間はあると言うが、パクオットは

王失格と言われて逃げるようにジース王国を捨てた

 自分がジース王国の王になっても貴族や商人たちは

就いて来てくれないだろうと思うので王と

 冒険者の両立は出来ないと言い出そうとすると、

「ナーラサが次期大統領か?」

  ツヴァイセルが沙良に確認するように

 尋ねると、

  「えぇ、あと2期を終えたら……

  沙良の御父さまが大統領を後8年務めた後は

 沙良がウーレン共和国の大統領になると

ツヴァイセルが聞いて

 「東の大陸でギルマスも良いが

   明美と結婚したいなら

    ナーラサのように何処かの国の

     王にならんとな」

 「王なんて……

 パクオットが冒険者家業を廃業した後のことを

言うので、パクオットは東の大陸で冒険者ギルドの

ギルドマスターに就いて老後を過ごすことは

 リストォラ、カードルには話したが

冒険者ギルドなどでは話していないのにと

 私から貰ったスキルでツヴァイセルは知ったのかと

思いながら沙良の補佐をしろと言うならわかるが

 何処かの王様になれと言っているのかと考えながら

  王失格とジース王国の王や王の側近に言われた

 自分が王にさせてくれる国はないと言い出すと、

   「周りが凄ければ、王なんて飾りだよ。

     ナーラサもだろ」

 「えぇ、少しはするけど、今と変わらずに

   明美と異世界に冒険に出るわ」

 「俺は王になれない……

   ツヴァイセルは優秀な人材が揃っていれば

  王なんて頷いていれば良いだけの存在と

 パクオットに向けて言うと、沙良も沙良の

メイド、ボーイ、執事などの職に就かせている

者たちが沙良が大統領になった後は副大統領、

吟味役などの職に就くことになっても

  沙良や私たちのことは良く知っている

 方々なので沙良が冒険に行く時は快く行かせて

くれるので今と変わらずの生活と言うが、

 パクオットはジース王国の王のように人を見下す

人にはなりたくないし、王になるための

教育もしていないし、自由が無くなる王には

 なりたくないので呟くと、

「調べたけど、パクを冒険者に成らせるために

  仕組んだみたいなのよ」

 「未来の……

 それを聞いていた沙良はパクオットが無能と

言われる結果となった神託はダァーツ帝国の

 皇子のように冒険者として過ごした経験が

王になった時に生かせてほしいから行われたことを

言うと、パクオットは王都で未来の私が憑依していた

メイドでトーラントと一緒に冒険者としてパクオットを

護衛しているベターラの妹のミレーナを

思い出しながら未来の私が仕組んだことかと

 呟いていると、

「と言うことは、第2王子が王の器とは嘘で

  パクオットを冒険者にして鍛えて

   明美と出会った後は異世界で冒険を

    共にするためか?」

 「多分……

「未来の明美ちゃんから此処にって……

 パクオットが3歳の時に此の世界を創造した

メホーラの知らない所で王に不向きの神託を

受けたのでジース王は第2王子を次期王にした。

 メホーラはコウキ以外の事は無関心であったので

未来の私、私はパクオット、ツヴァイセルの事で

 動くことが出来ていた。

  第2王子はジース王国が長年求めている

 世界統一を成し遂げる為に動いている中で

国民は自分の手足としか見ていないし、ジース王国の

王になれば圧政を推し進めるだろうと

言われているが其のための

 駒がまだ揃っていないので現王が其のために

  有能な者を奴隷兵にして戦力の増強を

   行っている。

  リーフ男爵がダァーツ帝国に

 寝返ろうとしている理由の1つである。

 ツヴァイセルは沙良の話とパクオットの

呟きを聞いて未来の私がパクオットを冒険者として

 鍛えて沙良と同じように異世界で

冒険者をする為かと沙良たちに聞くと、

 沙良はパクオットと共に異世界で

冒険をするために嘘の神託が行われたと言うと、

 お姉さまは未来の私が此のギルドに自分を

導いたと言ったのを聞いてから

 ツヴァイセルは……

 パクオットが冒険者として

  有名になってジース王国の次期王にと

 周りから言われてもウーレン共和国に嫁ぐので

無理な話でありウーレン共和国は他国に

侵攻しないとウーレン共和国の法律にも

書かれいるのでジース王国に革命が起こっても

革命側には就かずにジース王国側の同盟国として

革命側の鎮圧を行う可能性も低いし同盟を

破棄する可能性の方が高いだろう。

 パクオットを王にしてジース王国、ダァーツ帝国の

行動を抑える国を考えると、まずはジース王国で

考えると、ジース王、第2王子たちを権力から

落としてまでパクオットをジース王にさせたい

 貴族たちが少なすぎるので無理だろう。

  その為に沙良が動くとなると内政干渉となり

 ウーレン共和国の法律違反となり

法律違反をするほどの材料がないと……

 アス村にドラゴンが飛来した後の

ドラゴンがジース王国に留まる可能性が

高いと見ればダァーツ帝国は中央大陸の統一に

 動くのは間違いない。ダァーツ帝国の

冒険者ギルドにドラゴン山脈の監視を

 依頼しているので今ごろは考察している

  時間のはずで此処にコウキが居れば

 ツヴァイセルの行動に嘘はないと

知っているのでダァーツ帝国の皇帝に

 ジース王国に侵攻する話をするはず。

  アイリの力でジース王国の国民の流す血は

 少ないで終わる。その時にウーレン共和国は

沙良の力を見せてコウキたちを亡き者にした後は

 ウーレン共和国は中央大陸の統一は法律の為に

行わないので中央大陸はウーレン共和国以外は荒れる。

 その隙に南の大陸、東の大陸の国々が領土拡張に

向けて動くと更に荒れるだろう。

 それを行わないためにパクオットを王にできる

場所は最初っから決まっていたと……

 ツヴァイセルは

「パクオット! ダァーツ帝国の

  戦力を知っている我々にとって

   パクオットがアス村で明美と

    出会った後はダァーツ帝国の

   侵攻を防ぐために国を立ち上げるべきだ!!」

 パクオットに向けてアス村にドラゴンが飛来して

ダァーツ帝国が動いた後の混乱を回避する為に

 パクオットが国を建国するべきと告げると、

 「国を……

   パクオットは王になる為の教育をされてないし

  王の素質無しが知れ渡っている現状では

 自分が王として国を建てても認めてくれる国は

殆どないと分かっているのかとツヴァイセルを

 睨んで呟くと、

   「沙良ちゃんがいれば、ジースは落ちても

      ウーレンは……

 お姉さまはツヴァイセルの言葉を受けて

今のジース王国ではアイリがいてもいなくても

 ダァーツ帝国に対して勝つことが

出来ないことを察してダァーツ帝国の侵攻が

 ウーレン共和国にも及ぶこと

  言い出すと、

 「防衛の為にしますけど、コウキは此の世界を

   創造したメホーラの御気に入りだから……

 ダァーツ帝国の侵攻からウーレン共和国を

守ることはするがコウキを殺すことは出来ないし

 コウキが好きなアイリも殺すことはできないので

  防衛のための小競り合いしかダァーツ帝国と

 戦えないと沙良が言うと、

「? コウキを守るためにアイリに……

  ツヴァイセルは沙良が一瞬でコウキを倒すのかと

 思えば神【メホーラ】の御気に入りなので

コウキを倒すことが出来ないと聞いて

 アイリにだけメホーラが雷系の魔法を与えたのは

コウキを守るために与えたのかと沙良に尋ねると、

 「そう、ダンジョンに雷系の魔導書を置いてね」

   メホーラに言われて私がダンジョンの宝箱に

  雷系に魔導書(日本語で書かれたもの)を入れて

 アイリが宝箱を見つけて触れば開くようにして

雷系の魔法をアイリが手に入れたことを

 沙良が軽く説明すると、

   「世界を取らすのか?」

  ツヴァイセルはアイリが雷系の魔法のレベルが

 上がって使用すれば此の世界の脅威になるのを

分かってメホーラが与えたのはコウキに此の世界を

 取らすためにしたのかと聞くと、

  沙良は首を軽く振ってから

 「同盟なら受けるけど、侵攻するなら

   殺すわ」

  コウキが同盟を呼びかけても沙良に有利な

 条件をコウキが受け入れるなら同盟もありと言う

感じで言うと、

  ツヴァイセルは同盟は無理だなぁと

   感じながら

「パクオットと結婚するなら、ジースを

  併合して……

 ジース王国とダァーツ帝国の国境には

川が流れているのでウーレン共和国が

 ジース王国を守るためにジース王国と

併合すれば戦場は川を中心に行われるので

 人の死は少なくなる。

  パクオットと沙良が結婚するなら

 パクオットを王にしなくても出来るかと

  思いながら沙良に尋ねると、

 「無理よ! 体制が違うから……

 君主制のジース王国と共和制のウーレン共和国では

政治体制が違うので無理と沙良が言うと、

「そうだな、パクオットが王になれば

  ナーラサはウーレンの大統領をしながら

   王妃は出来るか?」

 ツヴァイセルは分かって聞いただけなので

沙良に大統領と王妃と掛け持ちが出来るかと

 尋ねると、

 「明美と共同なら……

   沙良とリストォラ、私がパクオットの

  王妃として公務を分担するなら

 冒険者家業なども出来ると沙良が告げると、

ツヴァイセルはアス村にドラゴンが来た後の

 道筋が見えたので

「分かった! リーフ街を国として

  ジースから独立させる。そうすれば

   ダァーツ帝国が中央大陸を統一することは

    出来なくなる」

  パクオットの国をリーフ街と決めて

 ダァーツ帝国の侵攻を抑えると高らかに

叫ぶと、

「いや、俺は……

  パクオットは国民を守る力もないし

 国を運営する力もないし、自由気ままに

生きてきた自分に王としての重圧に

 耐えられる力もないと弱気な感じで

  言い出そうとすると、

  「腹をくくれ! 明美と結婚したければ

    国を持つのが最低条件だ!」

 「そうね、明美ちゃんは旦那様の妹で

   王女で、部下は王様や王様に近い位だから、

    結婚したら、冒険者以外の肩書は

     増えるから、増えるなら

      リーフ王国の王くらいはいるわね。

     いるわよね、弟君」

 ツヴァイセルは弱腰のパクオットに

自分は50過ぎなので私と結婚は諦めるが

 パクオットにはカードル、リストォラ、沙良

自分などが支えていくのでリーフ街の王として

 立たなければ私と結婚させないと告げると

お姉さまも龍美、つかさ達の肩書を言いながら

 パクオットが王様になると言わないと

  私と結婚させないと言うので、

 パクオットは急に人生のクロスロードに

立たされて困惑しているので

 「考えさせてください……

   先送りの言葉しか言えなかったので

  急には無理かとツヴァイセルたちが

 思っていると、執務室の扉が叩かれてから

扉が開かれると

  「ギルマス、広場でリストォラさんと

    スゥの模擬戦の審判をしてくれませんか」

 冒険者ギルドの受付嬢をしているルーソアが

  ツヴァイセルに告げるので、

   「わかった! 見に行こう!!」

 ツヴァイセルは御姉さま達に広場で

スゥたちの模擬戦を見ようと提案すると

 パクオットたちは頷いて執務室を後にした。



 ダァーツ帝国の帝都【グラーブト】にある

冒険者ギルド【ウイング・ホープ】に南の大陸から

帰ってきた冒険者パーティー【サァブデュゥードゥ】の

 リーダーのコウキが受付カウンターで

  「若返りのポーションを見つけたんだけど……

 冒険者ギルドで1番チャーミングな

   受付嬢【カーナ・アークチック】に

  プレゼントを渡そうとしていると、

 コウキの後ろで目を細めて睨んでいる

アイリを受付嬢がチラッと見てから

 「コウダさん御免なさい、今はドラゴン対策で……

 素敵なプレゼントはアイリに渡すべきと言う感じで

ジース王国のアス村にドラゴンが来ることを

 告げようとすると、

 「カーナ! 掲示板に!!」

 受付カウンターの後ろの扉が開かれて

職員が手に持っている依頼書を掲示板に

 貼るように受付嬢に指示するのを聞いて

  「ドラゴン? 何処に?」

 目を鋭くして受付嬢が持つ依頼書を1枚とって

「リーフ街のアス村? 嘘だろ」

  内容を読んでジース王国にドラゴンが

 飛来したなど生まれてから聞いたことがないので

依頼書に書かれている依頼者のツヴァイセルの

名を見て本当なのかと疑問に思っていると

 後ろから覗き込んでいるアイリが

  「ドラゴンが襲ったの?」

 受付カウンターに留まっている職員に

  聞くと、

 「いえ、来るそうです」

   「「 はぁ? 」」

 ドラゴンが此れからアス村を

襲うと職員が言うので、コウキとアイリは揃って

 疑問の声を上げると、

  「俺たちは此れからアス村に行くぜ!!」

 厳つい顔の槍使いの男が仲間と共に

  アス村に行くとコウキ達に言うのを聞いて

   「来ると……

 「金貨500枚だからな……

「全員ですから、増えると……

  コウキはアス村にドラゴンが来ないのに

 行くのかと投げかけると、槍使いの男は

報酬目当てと言って冒険者ギルドの出入り口の方に

歩いて行ったのを見た職員が参加した人数が増えると

報酬は少なくなると槍使いの男たちに言い出すが

 槍使いの男たちは耳を傾けずに出て行ったので

 「マスターは?」

「執務室です! ドラゴン対策で宮殿に出す書類を

  制作中です」

 コウキは冒険者に依頼が来るのは何かが

起こってからが多いが今回はアス村にドラゴンが

来ていない前から多額の報酬を出すなど

 普通はありえないが依頼書にツヴァイセルの名が

書かれている以上はアス村にドラゴンが来るのは

間違いないが此の冒険者ギルドのギルドマスターは

本当にドラゴンがアス村に来ると思って依頼書を

出しているのかと思ったので職員に聞くと

 宮殿にドラゴン対策の会議を開くように

ギルドマスターが書状を書いていると言うので

 「応接室で会えないかと……

 コウキは職員にギルドマスターに

話があるので話したいと告げると

 職員は受付カウンターから出て3階の

執務室へと向かった。

 コウキは冒険者ギルドの出入り口の近くの

椅子に座っている仲間の2人に目で

 合図をしていると、

 「ドラゴンが来るの?」

   アイリが上目遣いでコウキに

  聞いてくるので、

 「あぁ、ツヴァイセル・フルツ!

   俺の前世を知っている男が

    夢とか言うわけがない!!

     アス村にドラゴンが来る!!」

 コウキは冒険者ギルド内に大声で

ドラゴンがアス村に来る理由を叫ぶ内容の中で

 前世という言葉を発した時に反応した冒険者の

何人かがコウキに注目していると、

  「そうね、私も……

 アイリもツヴァイセルと会った時に

記憶を持って異世界から転生した者と

 言われたことを思い出しながら

  コウキの言う通りツヴァイセルが

 何も考えずに行うとは考えられないので

頷いていると、

 「コウダさん、マスターが……

   職員が受付カウンターに戻って来て

  コウキにギルドマスターに会う準備が

 出来たことを告げるので

仲間と共に3階の応接室にコウキは向かった。


  応接室に入ったコウキに

 「久しぶりですね、皇子」

  ギルドマスターのヴィアフター・アフレインが

 ソファーに座るように手で誘導しながら言うと

  「皇子はよせ! コウダだ!」

 コウキは目が鋭く短髪で大柄のギルドマスターに

笑いながら冒険者の方の名で呼んでほしいと

 告げながらアイリと共にソファーに座るが

仲間の2人は応接室の出入り口の近くに立って

 ギルドマスターを見つめている。

  「親父に何を?」

 「ジース王国に侵攻するように……

コウキは皇帝である父に書状を出す内容を

 ギルドマスターに聞くとダァーツ帝国の

情報部の部隊長を兼ねているギルドマスターの

 言葉に入り口にいる仲間の2人とアイリが

驚いていると、

 「ツヴァイセルは分かっている」

  「アス村を襲ったドラゴンを倒すためと

    我が帝国軍を派遣します」

 コウキはドラゴンがアス村を襲えば

リーフ男爵の件も知っているツヴァイセルなら

 ダァーツ帝国が動くことを察していると

  ギルドマスターに言うと、

 ギルドマスターはドラゴン討伐という大義名分を

掲げてジース王国に侵攻するとコウキの話を

 聞かずに言い出すので

 「ツヴァイセルは!!」

 コウキはギルドマスターの考えていることなど

ツヴァイセルは分かっていると叫ぶと、

 「殿下! ツヴァイセルが有能でも

   リーフ男爵領を含むウエーザー辺境伯爵領の

    兵の数は2000もありません!!

     こちらにはアイリが居ますから……

  ギルドマスターは今すぐに通信機を使えば

 ジース王国とダァーツ帝国の国境に2000の

兵を集結させることも出来るし志願する者たちに

一代限りの男爵の爵位を与えると言えば2000以上は

集結できるし此方には最強の駒があると

 アイリを見ながら言うので、

 「コウキの為なら……

 アイリはコウキの為とはいえ人を殺すのは

嫌だなぁと言う感じでギルドマスターに言うと、

 「ジース王国は数年内に奴隷騎士団を使って

   中央大陸、全世界を手に入れようとしている

    悪の国です。より多くの人が亡くならないように

     ドラゴンが襲うのを利用するべきです。

   貴方の魔法は威嚇の為に使うだけですので

  安心してください」

 ギルドマスターはジース王国がウーレン共和国を

属国にした後はウーレン共和国の技術を使って

 奴隷騎士団を強化した後に世界を統一する為に

  動くのを今のうちに阻止する為に

   アイリの雷系の魔法を使うが

  罪のない者に向けては使わないと告げると、

 「……分かったわ」

   アイリはダァーツ帝国の者がジース王国内で

 罪を着せられて第1近衛騎士団と言われる

奴隷騎士団に入れられていると聞いているので

 ジース王国をダァーツ帝国の属国にできればいいと

思っていたので頷くと、

 「ツヴァイセルは対策しているぞ!」

 コウキはアイリの魔法をツヴァイセルは

知っているので対策しているとギルドマスターに

 叫ぶと、

  「殿下! ツヴァイセルという男は……

 「我々の戦力を見れば……

 入り口に居る2人の内の1人で魔術師の

ローブを着た細顔で顎髭を伸ばしている

オーダービーツはリーフ男爵がリーフ街にある

冒険者ギルドの問題を未だに解決できていない

冒険者ギルドのギルドマスターのツヴァイセルが

アイリの隠している魔法を知っていることに

驚いていると、

 もう1人の長身で鍛えられた筋肉を半袖から

見せている強面のギスクリックがリーフ男爵の

兵力など少ないので自分が一瞬すると言う感じで

 声を上げると、

  「ツヴァイセルならジースの悪政や奴隷の

    ことを言えば……

 アイリはリーフ街の冒険者ギルドで

ツヴァイセルが自分とコウキに寄ってきて

 前世や隠している魔法を言われた時に

  仲間や皇帝などにバレると自分が

 奴隷のように扱われると言われる前に

皇帝などに知られているけどコウキのおかげで

 上記のようになっていないけど自分のことを

心配してくれるツヴァイセルならリーフ街を

 戦火にすることは嫌なはずだからと言い出すと、

  「リーフ男爵と組めば……

 コウキはツヴァイセルを自分の片腕にしたい程の

男がジース王国の問題を軽視していることに

 憤慨しつつツヴァイセルをリーフ男爵と共に

味方に就くように交渉すればリーフ街の冒険者ギルドと

戦闘せずにダァーツ帝国の領土になると言い出すと、

  「ジース王国が動くのは早くって

    50年後、東の件もあります。

     フルツはダァーツ帝国が動くのを

      気にしていました」

  ギルドマスターはジース王国がウーレン共和国を

 属国か併合しても東の大陸にウエーザー山脈から

現れた巨人たちに対抗するのと世界統一に向けての

 戦力を蓄えるのに時間がかかるのでツヴァイセルは

  ダァーツ帝国が中央大陸の統一に動く方を

   気にしているとコウキに告げると

 「王都と周辺の税収も厳しく、王都などに入るにも

   多額の金が要ると……ウーレンが他国に出していない

    料理器具を使ってダンジョンや塔の所有権を奪うことも

     容易くなる。俺が皇帝になり、子を儲けて

      成人したら中央大陸の統一だったが……

  ジース王国の圧政がリーフ男爵領までは来ていないが

 王国の民の不満が増しているので10年か15年後に

圧政に苦しむ民を開放する為と掲げて侵攻する予定を

 話すコウキにアイリ以外が頷いていると

  「パクオットなら……

 アイリが一緒に南の大陸のダンジョンなどで

  共同で取り組んだパクオットのことを言い出すと、

  「あいつは王に向いていない。ジース王国の王になると

    言っても、神に王失格と言われて、貴族の中で

     パクオットを押す者もいない」

 コウキは初めてパクオットたちと組んだ時に

リストォラがパクオットのことを殿下と呼んでいたので

パクオットがジース王国の第1王子と知った。

 パクオットたちと共にダンジョンボスが居る部屋に

到達した時はポーションや魔素が乏しかったので

 地上へと戻ろうとパクオットたちに言ったが

パクオットたちはダンジョンボスを倒すと言うので

パクオットたちと別れて地上へとコウキやアイリたちは

戻ったがパクオットたちがダンジョンボスに負けて

死亡したと思ったがダンジョンボスを倒して

ダンジョンを攻略したこと知って驚いたくらいである。

 パクオットとは何度か南の大陸で出会っていて

王とか成る気はないのかと遠回しにコウキが聞くと

 素質がないと言っていたし、冒険者として

生きていくとコウキにパクオットは告げていた。

  ジース王国ではパクオットが王になることはないが

 ダァーツ帝国の皇帝に成ると言えば

コウキより素質が上なので皇帝が次期皇帝に

 どんな手を使ってもさせるなと思いながら

  パクオットが居ればリーフ男爵領など

 争いもなくダァーツ帝国に併合が出来ると言う感じで

アイリが嬉しそうに言うので愚痴のように返すと、

 「南の大陸に向けて旅に出ていると聞いていますから

   今頃はダンジョンか塔でしょう」

 ギルドマスターがパクオットの現在地を言うと

  「確認したのか?」

 「いえ、英雄パクオットのことをしつこく聞くと

   我々が東の大陸の冒険者ギルドから奪うのかと

    言われますから……

 東の大陸を拠点に南の大陸のダンジョンや塔を

攻略しているパクオットがジース王国の第1王子と

分かれば東の大陸はジース王国、ウーレン共和国の王に

パクオットをさせた後に同盟を結んで中央大陸の統一の

足掛かりをするだろう。そうなると、ダァーツ帝国の

 中央大陸、世界統一に向けての障害となり

  ダァーツ帝国側が敗北する可能性が高いので

 ギルドマスターが東の大陸の冒険者ギルドと連絡する

ついでにパクオットの行動を聞いて話してくれたが

 船で南の大陸に向かったのか詳しく聞いたのかと

ギルドマスターに聞くと南の大陸に向かったと

言うこと以外は東の大陸の冒険者ギルドと

 揉めたくないので

  詳しく聞いていないと告げるので、

  「巨人を倒した英雄だからなぁ……

 コウキは巨人を倒した英雄パクオットを東の大陸の

冒険者ギルドから他の冒険者ギルドが奪う行為を

しないでほしいと思うのは仕方がないと思いながら

 呟くと、

 「殿下! パクオットが仮に陸路で南の大陸に

   向かっていて我々と敵対しても、

    我々に匹敵する者を従えていても、

     我々に対して何もできません!!」

 ギスクリックはパクオットがダァーツ帝国の

侵攻の邪魔をしてもジース王国の第1王子と

世間に知られていないので東の大陸の国々が

パクオットを守るために動くことはないと断言すると、

「それよりも巨人を倒した時に参戦した

  女たちを連れていた男が……

 パクオットが陸路で南の大陸に向かっている

前提でギスクリックに言われても確定ではないので

 気になると言えば、パクオットが巨人を倒せたのも

突如現れた男1人に女が80人以上が参加したからと

 聞いていたのでギルドマスターたちに

  コウキが言うと、

   「つかさとか言ってましたが……

     何処のギルドにも登録されていません……

  巨人との戦いに参加した者について

 ギルドマスターが答えると、

 「パクオットに就いてもダァーツ帝国の

   敵ではありません」

 オーダービーツは100人がパクオットに

就いて巨人は倒せてもダァーツ帝国の侵攻を

 止める程ではないと告げると、

 「そうだな、ツヴァイセルのところは

   今まで通りなら折れるだろう。

    俺は今から親父に、お前たちは

     ポーション集め、志願兵を!!」

 コウキはドラゴンがジース王国に来る

今を逃せばダァーツ帝国がジース王国に

侵攻する大義名分を失うのは愚かと考えて

 リーフ街は自治権を与えてもいいので

  ジース王国に攻め込むことを

   アイリたちに告げると

 「「「 殿下! 分かりました!! 」」」

 アイリ以外はコウキの行動を支持すると言ったが

  アイリが悲しい顔をしているので

   「アイリは御母さんにな」

  コウキはアイリの御母さまに約束をしていた

 ダンジョンから帰ったら1か月は

アイリの御母さまの手伝いをすることが

 出来なくなったのでアイリからアイリの御母さまに

謝ってほしいと告げると、

 「えぇ、宿屋の仕事が出来ないってね」

   アイリは宿を手伝いながらコウキと

  更に愛を深めようとしていたが出来ないことに

 肩を落としながら告げると同時に

   アイリ以外が応接室から出ていくと、

 「言えなかった……

   「大幅に変わるから…… 

 アイリは床の絨毯を見ながらコウキに

言いたかったことが言えなかったと肩を落として

 呟いていると、襟付きの長袖のシャツに

サロペットを穿いてサンダルを履いている

 未来の私が応接室に現れて

  未来のアイリが憑依しているアイリに

 ダァーツ帝国がリーフ男爵領に侵攻することは

ダァーツ帝国の崩壊と7つの聖杯をめぐる

 1年戦争の始まりを告げる出来事を改変する為に

コウキへアス村に来るドラゴンを無視して

 ダァーツ帝国内で謀反を起そうとしている国の

鎮圧をすべきと伝えることが出来ても

 1年戦争が起こることには

   変わらないと告げると、

  「分かってるけど……コウキは?」

 もし変われるならと抵抗したかった未来のアイリが

未来のコウキはどうしているかと

 未来の私に聞くので

 「上で、パクと組んでリーフ国と統合すれば

   この後が楽になるから憑依か行かせろって!!」

 未来の明美御殿で未来のコウキがダァーツ帝国を

王国にしてリーフ男爵領に統合した後はパクオットに

 1年戦争を任せば楽が出来るしアイリとコウキの

結婚への障害も無くなるからと騒いでいるが

 歴史が大幅に変わるからダメと未来の私が言って

  未来のコウキを拘束していると

   未来のアイリに

    未来の私が告げると、

   「バツイチ女を殺して……

  「味方になってくれる国を捨てるわけには……

 未来のアイリは帰る前に旦那が亡くなり

若き未亡人となった公爵夫人とダァーツ帝国維持の為に

 コウキが結婚させられるので公爵夫人を殺すと言うが

  ダァーツ帝国の崩壊後に味方に就いてくれる国は

 公爵夫人がいたからと未来の私が言うので

  「分かってるわよ! 私とコウキの子が!!」

 未来のアイリはコウキの愛人にも側室にもなれずに

ダァーツ帝国の王となったコウキとの間に子供を

儲けたが公爵夫人とコウキの子が皇帝に就いたことを

 悔しがるので、

  「子供、産んでないでしょ!!」

 未来の私が未来のアイリに

嘘を言ってはいけないと言うと、

  「今なら、コウキの婚約者と!! バカ皇帝に!!」

 「歴史変わるから、ダメ! 帰るよ!!」

   未来のアイリはコウキが誰とも婚約していない

  今なら皇帝に子供が出来たと言って脅せば

 結婚出来るし公爵夫人を側室の方に落とせるからと

叫ぶので未来の私はアイリから未来のアイリを

 分離させて未来の明美御殿に戻ると言って

  応接室を後にすると、

  「私……ここって……

 冒険者ギルドの応接室に居る自分がわからずに

戸惑いながらアイリが呟いた後に

 「帝都の門から……コウキ!!」

   帝都に入る門で門兵とコウキが

  話していた後からの記憶がないが

 コウキがアイリと別行動は殆どしないので

今の場所から遠くにはコウキが行っていないと思って

 応接室からコウキを探しに行った。




 




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