17 それは無いよ!!……
「「「 ヤッター!!! よし!!! 」」」
教室でキューイルとグリフォンの戦いで
見事に勝利したキューイルのおかげで
柴田勝人のいる教室のクラスメイトは
湧き上がっていた。
「勝人! 5000万が……
クラスメイトの醤油系の顔たちの楠木直哉が
満面の笑みを見せて言うので、
「そうだな! これを見ろ!!」
同じ気持ちだと頷く以上に
トレーディングカード10枚を
机の上にドヤ顔で勝人が出すと、
「カードかよ」
少しポッチャリで丸顔の酒樽よりは相当スリムな
遠藤進が上記の方が凄いのに
トレーディングカードなんて価値あるのかと言い出すので、
「世界に100枚しかないクリアショッターだぞ!!」
「売っても5000万には敵わないだろう」
勝人がクチナに駄々をこねてクチナの株主特権で
弁天堂から出させた火の鳥が描かれた
トレーディングカードは対戦で出せば其の場で勝者となる
究極のトレーディングカードでもあり6月から開催される
日本大会に応募して出場権が与えられれば世界大会優勝まで
此のトレーディングカードだけで戦えるので
此のトレーディングカードが発表されて
直ぐに8月の世界大会までは使えるが公式では
此れ以降は使用禁止の処置が下った。
この凄いトレーディングカードが目の前に10枚あって
世界中が大会に向けて探しているのを楠木は転売で
売っても5000万にはいかないだろうと言い出すので、
「卒業旅行で世界を回って10枚
手に入れて、売れば1枚が1億以上の!!!」
境成商店街のクジ引きで当てた世界旅行を
中等部卒業旅行として使用した勝人は世界中にある
カードショップを回って手に入れたと語気を強めて言うが、
「ネットで買えばいいのに……
楠木が旅行で何を買いに行っているのかと
呆れながら言うので、
「当たるとは限らないだろう!!
ランダムなんだから!!」
「そうだな……
勝人は拡張パックに世界で100枚限定の
クリアショッターが入っている確率が低いので
ネットで購入しても拡張パックに入っているとは
限らないので確実に入っているのを当てるには
世界を回るしかないし、交換条件を出して
入っているのを当てた方と交換してもらう為に
世界を回ったんだと強く言うと、
そこまでして勝ちたいのかと呆れながら
遠藤が頷いていると、
「俺も探したけど、お前んとこのカードショップでも
出て無いだろう。勝人の親父さんも現物
見たことないのに、見せたのか?」
父親がコンピュータ及びインターネット用の
セキュリティ会社に勤めていて恭子を狙っていた
髪は短めに顔は整っていて光悦たちより低いが
180弱の身長で伊達メガネを掛けている
柔道部に小等部から入っている杉田浩二が
勝人に言うので
「クソ両親と仲が悪いのは知ってるだろ」
勝人が幼い時に双子の妹と比べて劣っていることで
両親から虐められていたので中等部からは
境成学園が用意したアパートに
住んでいるのを杉田に確認するように言うと、
「双子の妹が一番で、お前は
クズで生まれてこない方がいいてな」
御店でも勝人の父親は妹自慢するほど
容姿もいいし成績もよく輝太の妻の夏美が通っていた
星城学園に通っていて芸能界デビューをする為に
芸能事務所のオーディションを受けているが
今のところ全て落ちているのでユーチューバーとして
活動しているチャンネルで勝人の父親のカードショップの
紹介もしている。
父親のカードショップに教育費を貰いに顔を出す勝人に
父親が罵声を浴びせるのを目撃している
杉田が言うと遠藤たちも頷いているが
「好き勝手できるからいいさ」
勝人は自由を得ているので良いと言うのを聞いて
杉田は目を細めて勝人に近づいて
「世界を回った割に、全て日本仕様なんだ?」
勝人が机の上に置いてあるトレーディングカードが
日本仕様なのは可笑しいだろうと言い出すので、
サッと腰に下げている皮袋に閉まって
「た、たたたままだよ!!!」
勝人は言葉を詰まらせながら言うので
「卒業旅行で行ったんだよなぁ?」
「あぁ、此れを見ろ!!」
杉田が本当に世界旅行したのかと言い出すので
スマートフォンを勝人は皮袋から出して見せると、
「フランスかぁ……この子、だれ?」
孤島に建つモンサンミシェルをバックに
橋から撮られている写真には勝人と共に
女性や少女が一緒に写っているので
遠藤や楠木が顔を見合わせながら
遠藤が勝人に聞くと、
「現地の子だよ!! 1人旅で
写真を撮ろうとしたら……
勝人は現地で出会った人たちで
1人で写真を撮るよりもと言われて
撮っただけと机の上にスマートフォンを
置きながら言うと、
「でもなぁ……凱旋門にも?」
日本に比べて観光地ではスリなどが多いので
安易に信用しない方が良いし写真を撮った後は
財布など大丈夫だったかと聞こうと思いながら
杉田はスマートフォンを机から持ち上げて
他の写真を見ると同じ女性が写っていたので
勝人に聞くと、
「勝手にスワイプするなぁ!!」
人の物をかってに見るなと勝人は言うが
「? ホテルでも……
杉田は勝人を無視して写真を変えながら見ていると
気になった写真で止めて先程から勝人と一緒に写っている
女性や少女と共に豪勢なホテルの正門で背広を着た男性と
黒いジャケットを着た親衛隊と一緒に撮られているのを
拡大すると
「柴田! 官邸? 大統領じゃ!!?」
フランスの官邸のエリゼ宮殿の玄関で
フランス大統領と一緒に撮っていることに
驚きながら確認するように勝人に問うと、
「現地の人だよ!!」
勝人は秋人お兄さまの娘の1人エリナと
婚約しているので一緒に世界旅行をしたのだが
ソリュート王国の外遊も兼ねていた。
勝人はソリュート王国の親善大使として各国を
回ったのである。
防御君が一般発売をすることによって
想定外のことが起こる可能性が少ないことの
説明と軍用に改良してほしい各国に諦めてほしいと言う
説明とセント・ギアのアメリカのみが借りられる理由の
説明を非公式で行われた会談で勝人はエリナと
エリナの妹たちと共に臨んだ。
私たちの正体も勝人を通して聞かされた大統領たちは
アメリカが在り得ない地位まで与えていることに
驚愕しつつ同じ条件ならと勝人に言ったが
勝人は丁寧に断った後に恭子が立ち上げたAKFと
交渉すれば異世界の技術を得ることが出来ることを
伝えた。アメリカも地位を与えていても同じ条件なので
大統領は渋々承諾した。
この写真は自分のスマートフォンで
アリバイ工作の一環で撮っていた中で
見せて問題になる写真の1つであるのでパソコンなどに
移動させることを忘れていた勝人は冷や汗を掻きながら
言うと、
「隠してることがありそうだなぁ……
杉田が机にスマートフォンを置いて
勝人に迫って聞くので、
「何を……
「北条みたいに貴族衣装きて晩餐会で……
念話でスマートフォンを操作する機能をオフに
していたことを後悔しながら恍ける感じで
勝人が杉田に聞き返すと、
机の上に置かれたスマートフォンの画面の
エリゼ宮殿の祝宴の間で行われた会食風景について
杉田が勝人に聞こうとすると、
「ベットで……
ホテルの一室で私に対抗したエリナが
服をはだけた姿で撮られた写真を
机からスマートフォンを持ち上げて眺めていた
遠藤が言うので
「消したはずがぁ!!!」
勝人は叫びながら此処でスマートフォンを回収する
チャンスが出来たと速攻で遠藤からスマートフォンを
奪って皮袋にしまうと、
「お前って、恋人いたの?」
「異世界帰りが来たぞ!!」
勝人はクラスでも落第者のほうであり
顔は整った顔をしているが髪は伸ばしっぱなしで
身長は光悦と同じであるが、恋人にしたくない
男性部門のトップ10に入る程なので
楠木が確認するように聞くと、
ちょうど教室に入って来た少し垂れ目の
新条快斗を見つけて叫ぶと、
「どうした?」
「遅かったなぁ!!!」
暗い感じの声で勝人に快斗が聞くと、
勝人は素早く快斗の両手を自分の両手で
包んで快斗を見ながら不味い流れを変えてくれて
有難うを込めて叫ぶと、
「恋人がいないと男に走るの?
私の快斗から離れなさいよ!!」
髪型をポニーテールにしてツリ目で凛とした顔の
城之内舞が勝人を
睨みながら言うので、
「キューイルさまの見て来たんだろ?」
勝人は舞から目を逸らして快斗、舞に聞くので
杉田たちは勝人の恋人などについて聞くチャンスを
今は逃したが入学式が終わったら聞こうと思いながら
快斗たちの方を見ると、
「凄かったよ。召喚先でほしかった」
「そうね、力さえ戻せば、キューイルみたいに
裏技の天使化を使わずに倒せるのに!!
大会も首を狙ったらいけないから
3位だったし……
快斗はキューイルの凄さを褒めつつ
召喚先で其の力があれば魔王に苦戦することなく
勝てたのにと悔しそうに答えると、
舞は反則みたいな天使化でしか勝てないキューイルを
見下しつつ召喚先では敵を複数あいてにしないと
いけないので心臓や首を狙って剣を振るっていたけど
全国中学校剣道大会の予選会、全国中学校剣道大会では
突きは禁止なので戸惑いながら予選は優勝したが
全国中学校剣道大会では戸惑いの為に3位で終わった。
団体は上記の事もあり予選会の3回戦敗退である。
「天理さまに力を戻してもらわないの?」
勝人は帰還後も召喚された世界を気にしている
2人に聞くと、
「迷ってる。魔王を倒すまでに色々あって……
快斗は妹と一緒に召喚された先で魔王討伐までの
道のりで妹が命を落したが今は友人の体に
魂を移して生き返っている。私の眷属になれば
妹を生き返らすために妹の体に移って死んだ者が
今はどうなっているかを聞くことが出来るし
魔王討伐をする間に愛した女性を置いて帰還したので
私の眷属になれば再会することも出来るが
今は舞と召喚された世界での苦労話などで
付き合うことになって今さらと言う
気持ちがあるので召喚されて得た力の復活は
望んでいないが快斗の妹の由利は
私の眷属になることを望んでいるので
快斗は妹を守るために力の復活を私に言うか
言わないかと気持ちが揺れ動いていることを
含んで言うと、
「天理に、夏休みに、世間の記憶から消された
塾の友達と会いたいと……
塾の帰りに友人と共に召喚されて
友人は召喚先で想い人に添い遂げるために
残ったので私の眷属になって召喚された世界の
友人に会いに行くことを舞が話すと、
「そうなの?」
快斗は舞が私の眷属になる決意をしていることに
驚いていると、
「6月か7月に快斗の元恋人に会わしてくれるって」
舞が快斗が好きになった食堂兼宿屋の看板娘が
気になるので見に行くことを言い出すので、
「舞! お別れは言ったから、今は……
魔王討伐の準備も整って食堂兼宿屋の一室に
戻ることは無いと元恋人に告げた時に
「私も連れて行ってください……
帰って来た元恋人の言葉に何も言わずに
部屋から出て行った行動で別れを告げているので
会うことは出来ないと快斗は言うが、
「吹っ切れば……
舞は私と快斗は今は付き合っているし
元恋人も快斗と別れて新しい恋をしているから
友達として会えば良いでしょうと言うけれど
「情けないけど、他所の男と居るのを見るのが……
快斗は元恋人が新しい男と一緒に居るのは
見たくないと言い出すので
「城之内は?」
楠木が舞に聞くと
「他所の女と付き合っていても
終わったから、戻った時は
泣いたけど……
今は快斗が居るから」
魔王討伐のメンバーと恋仲になり
夜を過ごした間柄で帰還後は私の所に来て
元恋人に会いたいと詰め寄ったけど
時間軸などが違うので無理と言ったら
同じクラスで別の異世界に召喚された快斗が
舞の元恋人の代わり以上の相手になるのかと
私に聞くので成ると告げると
舞は快斗と話すようになり快斗も元恋人を
忘れるために舞と話すうちに恋仲になっている。
元恋人は過去であると舞が言うので、
「俺たちは仮メンバーだけど、
正規のメンバーなら重婚も良いんだから
縒りを戻したりは……
「天理の眷属にはなるけど、もう終わったから、
ねぇ快斗」
相手がまだ舞の事を忘れていないで
重婚も良い世界なら元恋人と付き合わないのかと
勝人が舞に聞くと、舞は過去のことで
終わっているから結婚はしないと言って
快斗にも聞くと、
「仮メンバーで良いよ。就職しなくっても
舞を養って行けるから」
快斗は未練はあるが仮メンバーのままで
今回のような入学祝で太陽界の太陽王であり
ギルドマスターのサンローアによって
ボーナスみたいに御金が得られるので十分と言うと、
「一緒に冒険に……
舞が不満そうに言うので
「新条は愛する者の為に剣は持てるが
城之内のように戦争好きじゃないから……
勝人は快斗が快斗の妹を帰還させるために
剣を持って魔王討伐に挑んだが其れが無ければ
剣を持たずに召喚された国で勇者失格と言われて
何もせずに死んでいたかもしれないほど
誰かを守ることが無ければ剣を持たないが、
舞は召喚先で剣で魔法で相手を倒すことを
喜びと思うほど戦闘狂になっていて帰還後も
人やネコや犬を殺したい衝動を剣道部に私が勧めて
衝動を回避している。更に快斗と付き合うようになって
戦闘狂も抑えられているが舞は私の眷属になって
合法的に何でも良いから殺したいのは分かっているので
私の眷属になる条件として快斗が私の眷属になると言えば
眷属にすると舞に告げているので舞は何とかして
快斗に剣を持たせようとさせているが快斗の返事は
舞を落胆させている。
快斗の妹が私の眷属になる条件と同じである。
勝人がクラスメイトも知らない
舞の本質を暴露するので、
「柴田君! 貴方は!!?」
舞は驚いて勝人のブレザーの衿を掴んで
異世界で剣を振っていた経験から剣道を
するようになったのは合法的に人を傷つけることが
出来ることでは無く自分の心の弱さを鍛えるために
剣道をしていると訴えるように睨んで言うと、
「俺は自分が生き残るために剣を持つかな……
勝人は舞と違って自分が死から免れるために剣を持ち
つかさ達と同じく愛する者を悲しませないために生き残ると
舞よりも鋭い眼光で舞を睨むとクラスメイトも
勝人の気迫が私の眷属たちと同じように感じたので
冷や汗を掻いていると舞も勝人の気迫に負けて
衿から手を放すので、
「快斗! 舞と早くセックスしろよ!
俺や天理じゃ舞を制御できない!
快斗が舞を戦闘狂になるのを抑えてくれる
唯一の男だ!」
「柴田……
快斗は舞と付き合ってからキスもまだで
召喚先に残して来た元恋人から舞に代わるのは
悪いと言う気持ちを越えて舞を抱くことで快斗は
舞を守るために剣を持つことが出来るし、舞も快斗を
精神の拠り所として更に精神が安定するので
私が主催する冒険者パーティーの一員に
相応しい人物になると勝人が告げると、
快斗は何時もの雰囲気の勝人で無いので
驚きながら呟くと、
勝人は椅子から立ち上がり廊下に教室から出られる
2つある扉の片方に歩きながら
「エリナ、身バレは来月にしたかったけど……
アキナお姉さまのように金髪のロングヘアーで
目は碧眼で笑顔が素敵な私の妹に当たるエリナが
ロングのスカートを両手で少し広げて勝人に挨拶すると、
勝人はエリナと来月の私の結婚式で正式に婚約発表をする
予定だったので其れまでは今までのように隠していようと
思っていたのがエリナが教室に来たことで隠すのを止めて
エリナの後ろにいる光悦の部下を見た後に勝人が告げると、
「色々と邪魔が入るといけないから……
勝人を見ながらエリナが言うので
「? 姉貴は?」
エリナの言葉の意味が分からないまま
エリナが此の世界に1人で来るのは自分の
アパートからなので此処まで1人で来るのは
近いとはいえ危ないので勝人は私と一緒に
来なかったのかと聞くと、
「昇降口で合流して、お姉さまは教室に」
私に自分のスマートフォンで電話をしてから
私のゲートを使って合流したことを
エリナが答えるので、勝人は教室の方に振り向いて
「時間はないけど、俺の婚約者の
エリナ・ソリュート・ウエスギ・デ・アストゥーニーズ・イ・ジャパン」
クラスメイトに紹介するとエリナは会釈して
教室に入ると光悦の部下たちも教室に入るので
「天理の婚約者の部下で
俺たちのクラスに入る者たちだ!
軽く挨拶を……
勝人が光悦の部下たちにクラスメイトに
自己紹介をするように言うと、
「五十嵐玲奈です」
玲奈がクラスメイトに告げると男子生徒から
美人とか恋人に等と囁かれてるのを落すように
「夫が神界で将棋の修行をしていますので
明美さまが此の学園に居た方が
対局などで夫の傍にいられると言うので
此の学園に来ました。
よろしくお願いしますね」
玲奈が恋人を通り越して旦那が居るというので
つかさに殆どの女子生徒が片思い中なので
新しく入る女子生徒ならチャンスがあると思ったのにと
男子生徒は男の子と一緒に居る冬美を見るので
「私は、歌手として5月にレビューが
決まっています」
ハーフアップして両サイドからテールされている
髪が揺れながら挨拶をすると男子生徒は
芸能人関係者と御付き合いは無理だなぁと
落胆していると女子生徒からは
子供になっている森隼人を
見ながら可愛い、弟などとヒソヒソと
話をしていると、
冬美が隼人を見ながら頬を染めて
「正式発表は、まだだけど
今度の沖縄で開かれるアメリカ軍の
サッカー選手としてオファーを受けている……
言い出す内容にクラスメイトはセント・ギア【スオウ】を
優勝した国に貸し出すトーナメントに子供が出るのと
思っていると、
「私の婚約者の森、隼人です」
「俺の女に手を出すなよな」
人前で恋人として言うなんて
恥ずかしいと頬に両手を置いて言うのに続いて
今はドイツに居ることになっている為に
子供に魔法でなっている隼人がクラスメイトに向けて
叫ぶのは良いがアイドルに恋人がいるのは
不味いだろうとクラスメイトが思っていると
「アイドルが……
「アイドルではなくソロアーティストで行くし
恋人は居るで進めるから……
遠藤が恋人が居てはファンがつかないと言おうとすると
アイドルではなく恋人が居る歌手で活動するからと
勝人が説明すると、
「子供だろ……
快斗が小学生と付き合うのは世間が許さないだろうと
いう感じで言うとクラスメイトも頷いていると
「お前たち馬鹿か!! 魔法で子供になってるだけだ!!」
勝人が隼人について言うと
女子生徒たちが魔法って便利と黄色い声を出していると
男子生徒たちは映画などで子供料金で行けるなと
良からぬことを考えていると
「最後のカップルで
ロシアのバレエ団に入る服部隆文と
堀田恵美」
「走り高跳び選手として陸上部にバレエと
恵美と共に活動しますので、よろしく」
隆文が恵美をチラッと見ながら言うと、
「夫と共にバレエの練習、公演のほうが
中心になりますので、クラスには顔を出すのが
少なくなると思いますが、よろしく御願いします」
首すじが見えるように髪を後ろでまとめている
恵美が笑みを見せて言うのを聞いて
高等部からB組に入る生徒はカップルのみかと
男子生徒が嘆いている中で
「エリナは入学式、来る予定なかっただろ?」
勝人の左腕に自分の右腕を絡ませて寄り添っている
エリナに勝人が聞くと、
「お父さまがインターネットでデスクトップを
使っても良いと言いましたので
勝人さんに買ってもらおうと思いまして……
エリナが来た理由を言うのを聞いて
「スマホで……
神界のスマートフォンならデスクトップPC並みに
編集も出来るので勝人はスマートフォンで
十分でしょうと言うと、
「機能が……
確かにデスクトップPCならボードなどの
値段もピンからキリまであるので勝人も
高校からソロでゲーム実況などをするために
スマートフォンではなくデスクトップPCで行うので
エリナがスマートフォンでは性能が劣ると言うのは
理解するが、
「エリナは動画アップしないし……
動画の編集などでスマートフォン以上の性能を
求めなければスマートフォンで十分だから
デスクトップPCに拘る必要ないと
勝人が告げると、
「私もユーチューバーで!!」
私も動画に投稿するとエリナがデスクトップPCに
拘る理由を叫ぶのでクラスメイトはエリナの容姿を見て
高額な配信者になるなと思っていると、
「無理に……
勝人は御兄さまが許可をしても世間にエリナを
紹介したくないし登録者を増やすために際どい格好など
する可能性が高いので嫌だと言うと、
「お姉さま、勝人さんは良くって、
私はダメなんですか?」
「一緒に配信を、ね」
私の事を持ち出したけど、私の配信は
冒険者として依頼を受けた依頼の動画を加工して
アップしているので収益は冒険者パーティー【アポロ】に
入れています。後はコミケでアップした動画をブルーレイか
DVDにして売っています。お母さまのコミケ用の漫画は
サマーエンジェル名義に変えて私のブースで売っています。
テレビは声だけの出演なのでコミケ会場で
私を見ても気が付いているのは関係者のみです。
最近はコミケ会場やアニメ関係のイベントで
司会をしてくれないかと頼まれますが断っています。
アメリカでの出来事でアストラと名を変えて
テレビに出演したので聞かれますが
別人ですと言っています。
勝人も私の動画に姿は変えて声をアフレコして
出ていますが高等部からは単独で配信者をすると
言うので配信用の機材を勝人の誕生日に贈りました。
エリナが配信者をしたいと思っていたことは
此の時点で知らなかったのですがエリナの意思が
固いことに勝人は折れて一緒にと言いましたが、
「ダメです! 収益が1.5倍にならないと思いますが
お姉さまの御殿の近くの家を購入するには
御金がまるっきり足りません!!」
エリナは私の明美御殿の近くの土地を購入するには
単独で配信しないと土地の購入など夢の夢と言い出すので、
「姉貴から……
勝人は私から御金を貰って購入すれば良いと
言い出すと、
「そうやって、お父さまのように直ぐに御姉さまに
頼るのはよくないです。勝人さん!
私も調べました!
一番高いのは次元通信ボートです。後は
こちらの世界でも購入可能です」
「俺が姉貴から誕生日プレゼントで貰ったけど、
買うと、100兆円するんですが! 安いので!!」
エリナは御兄さまみたいに宰相のタレガから今期も
赤字ですと言われると直ぐに私に御金頂戴と
言ってくることを良しとしないエリナが勝人の言葉に
キレて言うので、
神界の動画サイトなどに異世界から配信するには
次元通信ボートが必要でスマートフォンやタブレットでは
配信された動画などは見れるが配信用の動画などの
アップは神界に帰らないと出来ないようになっている。
時間軸が同じならスマートフォンやタブレットから
メールのみ送受信は出来ます。
デスクトップPCなら次元通信ボートを購入すれば
スマートフォンのように制限が無いので高額だが
異世界から配信をしたい方は購入している。
運ぶのが大変と思うかも知れないが皮袋などの
収納アイテムを使えば良いので苦になっていない。
私たちは皮袋タイプを使うがリュックタイプ、
鞄タイプなど色々な種類があります。
勝人は私から御小遣いを貰っていても気楽に
買える物ではないと言うと、
「私も鬼ではありません。ギルドで依頼を受けて
足りないのは御姉さまに……
エリナが緩和策を言い出すが
「姉貴の来月の結婚で、今は活動中止なんだけど……
私の結婚式の準備で太陽界の冒険者ギルド
シャイニング・フューチャーに休暇届を
出している冒険者パーティー【アポロ】が
活動を停止しているのを知っているだろうと
勝人がエリナに聞くと、
「沙良お姉さまの所にある冒険者ギルドでも……
「何かあるのか?」
エリナが沙良の居る世界の冒険者ギルドを薦めるので
其処なら活動中止中でも行き来できるので行くのは良いが
何故そこかと疑問に思って勝人が聞くと、
「勝人さんが御金が無いと言うのは分かっていたので
何かないかと未来視で見ましたら
勝人さんがドラゴンと戦っていましたので……
エリナが勝人が沙良の居る世界のドラゴンと戦っている
未来が見えたから薦めたと言うのでクラスメイトも勝人が
ドラゴンと戦う場面が今までの行いで想像できない中で、
「ドラゴンって、若い奴が暴走したのを討伐する……
あの世界じゃ高いけど、それで良いのか?」
勝人が若いドラゴンがドラゴン山脈での仕来りに
我慢できずに暴走してダァーツ帝国に被害を与えるので
冒険者がギルドの要請で討伐をするが冒険者も無傷ではなく
重症や死者も出るくらいの相手であるのを簡単に
倒すことを言うのでクラスメイトも私の眷属で
つかさと同等の力を持っているのかと納得していると、
「はい! 勝人さんの新しい剣の相手には
良いと思いますよ」
エリナがドラゴン討伐で得られた御金と足りない分は
私から御金を貰えば良いと言うのに続いて輝太に与えた
試作の天王剣では出来なかった能力を追加された
新たな天王剣が勝人に渡されたのでドラゴン相手に
使用してみたらと言うので、
「分かった、入学式が終わったら姉貴に……
勝人が天王剣を初めて使う相手に不足なしと
笑みを見せて言い終わると良いタイミングで
教室内の黒板の上に在るスピーカーから
入学式が優育講堂で
行われるので新入生は集まって下さいと言う
アナウンスが流れ出したので
「エリナは父兄の席で……
「光悦お兄さま、ルシフェルさん、ニコールさんと
一緒にいますね」
勝人は父兄席で入学式に参加してくれとエリナに言うと
美里の父兄として来ているルシフェルたちと共に
参加すると言って勝人のスマートフォンのゲートアプリを
使って光悦たちがいる食堂兼部室塔に消えて行った。
その頃、ルシフェルを見つけた裕二の御母さまが
ルシフェルに猛烈なアタックをされているのを
光悦たちは見ながらパンケーキなどを食していると
大幅に遅れた入学式のアナウンスを聞いて
公会堂の優育講堂にゲートで向かった。
入学式は午後11時から行われることになり
光悦たちと入れ代るように裕二の御見合い相手の
大空希咲が食堂に入って来た。
入学式は理事長、高等部の部長の挨拶は時間の関係上
カットされて
「11時に終了が開始になりました。
私は知人の御見合い会場に行かなければなりません。
土日に遊びに行く相談もしなければなりません……
恭子の御母さま達が座っている壇上の後ろの方で
司会をしている私はサンローアからの入学祝で盛り上がった
新入生たちの興奮が収まるのに時間がかかり当初の予定の
10時から10時半に変わったが更に遅れての開始に加えて
裕二の御見合いの時間は11時だったが遅れるのは仕方がないと
思っていたら勝人の件が入って来たので裕二の御見合いも
同時に行えば良いかと思いながら
「午後3時からは入学祝いパーティーが開催されます。
高等部から御入学された方には申し訳ございませんが
1部の方を除いて参加は不可となっております。
入学式は今から5分で終了しますが体感時間は
30分を予定しております」
入学式の進行を告げる私を見ながらキューイルが
勝ち取ったサンローアからの入学祝、私が告げた
パーティーに不満がある方たちからブーイングが上がるので
「高等部から我が学園に入学された方には
色々な書類に目を通していただき
その後からとなっております。
それでも今欲しい方は
手を上げて下さい!!」
私が高等部から入学する方は
冒険者パーティー【アポロ】の仮メンバーに
なった後から行われるイベントなどに参加できる
権利を与えるが今日のイベントからと言う方は
手を上げてと言うと高等部から入学する方たちの
殆どが手を上げるので、
「夢を見ていたんでしょう!
此れからもクラスメイトから
似たようなイベントを聞くかも知れませんが
夢です! 今、手を上げた方は
優育講堂での入学式が終わるまで
寝ててください」
私が手を上げた方たちに夢を見ていたんですよと
言うと其の場で目を閉じて寝てしまうので
手を上げなかった方たちは驚いて
私を凝視するのを無視して
「それでは、改めまして進行役をします
ソリュート王国王女アケミです。
先程も言いましたが
理事長であり学園長であります
岩崎恵美さま、高等部の部長をしています
戸塚定男さまの挨拶は時間の関係上
省きまして、新入生代表兼生徒会会長の挨拶に
移りたいと思います」
新入生の女子生徒の殆どが憧れる
つかさの紹介をすると黄色い声援が飛び交う中で
ソリュート王国の総騎士団長の正装の
ロングのワンピーススタイルでマントを靡かせて
舞台袖から演台の前に来ると
「今朝、登校したらババアが生徒会会長を
ヤレと言うので断ったら
地球を人質にされて、沙良の世界にも
行かせない、冒険者稼業もさせないと
脅迫されて引き受けた
北条つかさです」
恭子の御母さまから生徒会会長を3年間
就任しろと言われて反発したら上記の事を告げられて
つかさは嫌々ながら従った。
高等部の生徒会の方々は私たちの事を知っている
世代なので恭子の御母さまから告げられて
つかさを快く受け入れてくれた。
恭子の御母さまはリュート王国の
総騎士団長、ミューブル王国の上王陛下、
ミューブル王国を含む5か国の大統領としての
つかさの能力と学園での人気を考えれば
1年生から生徒会会長に就いていたほうが
学園の為に良いと考えた為である。
今でも、つかさの嫁たちが学園の防犯の為に
警護しているので適任ということでもある。
生徒会会長選挙があったが今の生徒会会長は
肩書きは今まで通りであるが実際は副会長に
つかさが会長になる。今年の終わりにある
生徒会会長選挙はルールが大幅に変わることも
此の時点で決まっている。
つかさが高等部1年生でも選挙に出れるために……
「つかさ! 甲子園に連れて行ってもらおうか!!」
ババアと言われた恭子の御母さまは額をピクピク
しながら言い出すので、
「俺は忙しい! 10年に1人を入れたんだろ!!
そいつで行けよ!!」
眠っている生徒の1人にシリアリーグで活躍していて
甲子園常連校に入る予定だったが将来を考えて
此の学園に応募したので恭子の御母さまは
入学させた。つかさは昼も夜も1日に72時間も
働くので此れ以上は仕事を増やせないと叫ぶと、
「明美ちゃん!!」
私に恭子の御母さまが振るので
「叔母さまに逆らえませんので頑張ってください!!」
私が答えると、
「ババアに!! クソ!!」
つかさは私を睨んで従うしかないのかと
腹をくくって、
「まずは、新入生として……
つかさは壇上から新入生を見渡した後に
「小等部からクラスメイトが変わらずに
家族、幼馴染として過ごしてきた関係も
高等部の3年間をもって終わる。
大学からはバラバラな生活となり
今以上の関りは薄くなり、社会人となれば
更に薄くなる。今の関係を大切に3年間を
過ごそう。高等部から入って来た方たちと
新たな絆を築こう。
2年生、3年生の良い所は取り入れ、
悪い所は俺や先生に訴えて変えて行こう。
……生徒会長として、
高等部に上がったとはいえ
部活、イベントなどで2年生、3年生と
今までも交流があるので変わらずに
接して下さい。何かあれば俺や明美たちに
相談して下さい。
今日は入学式で終了ですが
明日からは部活の紹介が各クラスで
行われるので小等部、中等部で部活に
入っていない新入生は検討して下さい。
高等部から入学した新入生も
入ってみようかと思う部活に仮入部して
検討してみて下さい。
俺は帰宅部に入っています」
新入生と生徒会会長として挨拶を終えると
最後の言葉で笑いが起こる中で
「野球部は?」
つかさに私が聞くと、
「助っ人として……
つかさが答える中で眼鏡を掛けて少しふっくら系の
生徒会副会長が袖から出て来て
「デートクラブの部長をしているんだけど
会長は入ってくれます?
会長はSNSでファンクラブあるから……
生徒会副会長【浅田色華】が
つかさに入ってくれないかと聞くデートクラブは
小等部から続くクラスメイト(幼馴染の関係)から
異性として付き合う為のきっかけを後押しする
クラブである。高校から合コンなどが増えて来るので
トラブルなどがあってはいけないので学園側で
主催することになり部長は生徒会役員がなることに
なっているので今年は生徒会副会長が部長です。
合コンの時は生徒会の顧問の先生が付き添うことに
なっています。顧問の先生は私たちが中等部に
上がってからは今年もナルエの父親で愛称が酒樽の
前世の妻であった学園3大美女と言われる3人の内の
1人が付き添うので合コンでカップルが
出来ることはないです。
学園側の主催以外で開催の場合は警察の窓際課か
私たちが合コンで意気投合した方たちがホテルなどに
行くのを補導しています。
仲介を頼まれた時は御見舞い形式を行います。
他校の方との御付き合いなどは学園外なので
合コンのように補導したりします。
ただし、2人の意志が固い場合は尊重して親に迷惑を
掛けないようにと避妊具の説明をします。
生徒会副会長が頬を染めて見つめられている
つかさは
「俺、結婚してるし……
デートクラブに入る理由が無いので
現状を言うと、
「経験豊富なので、ぜひ!!」
目を輝かせて生徒会副会長が言うが
「忙しいし……
此れ以上、仕事を増やすなと
つかさは断ると
「生徒会のクラブだ! つかさ! 学園長命令!!」
恭子の御母さまが直ぐに終わらせようと
伝家の宝刀を告げるので、つかさは演壇の天板に
肘を着いて右手の小指の横を額に着けて此のパターン
止めてとうなだれているのを無視して
「以上で、入学式は終わります。
各クラスで明日からの予定を担任から
聞いてください。1-A、1ーBは食堂に
集合です」
私が講堂内にアナウンスをすると他のクラスから
食堂に行く理由を聞きたがるので、
「上の話があるから、それでも言うなら
今日の御祝いの品は……
私が告げると寝ていた方は寝ぼけながら
教室に行くが、キューイルのおかげで得た
金の延べ棒を失いたくない方は講堂から
教室に逃げるように向かった。




