表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/48

*気迫負け

 夕食はホテルのレストランに向かうため、部屋から出てきた彼に眉をひそめた。

「……他に服、無いんですか?」

 いつもと変わりない彼の服装にブーたれた。折角の旅行なのに……

「何が不満だ」

 その口調には当惑したような感情が読み取れる。

 彼のそんな表情に少しうれしさを感じたが、やはり彼女にとっては大切な時間でもあった。

 服装自体に不満はありませんよ……いつ見ても格好いいし似合ってるけどね。と思いつつエレベータに滑り込む。

「そだ! 思い切って服も買いましょ!」

「! おい?」

 彼の手を取り夜の街に駆け出した。


 一軒の店に入り、嬉しそうに物色を始める。そうして笑顔でいくつかの服をみつくろい、あっけにとられている彼に半ば強引に手渡した。

「……」

 渡される服を仕方なく着ていく。もう何着目になるだろうか、いい加減に疲れてきた。

「ソフィア……あのな」

「次これ! これ着て」

 有無を言わさず手渡される服の数々。溜息を吐きつつ、それを受け取った。


 なんだかんだで服を買わされ、それを着てホテルに戻る。

「うん、格好いい!」

 黒いパンツに長めの焦げ茶色の革ジャンパーは、新鮮な感じがして顔がほころぶ。

 本当は腰よりもやや上の短めの革ジャンにしたかったのだが、腰の後ろに装着しているバックサイドホルスターを隠すためにソフィアは仕方なく妥協した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ