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第8話 左官屋

 少し頭を落ち着かせるために、大振りの重たいマグを口に運んだ。

 その液体を口に含んだ瞬間、少しだけ眉がよってしまう。

 いつ飲んでもこれはとくべつ苦い。

 

「――どうしたい?やけに悩むんじゃのう。ほれ、魔術師を取れば狩人が自由になるぞ?」


 これは罠だ。ボブルムクス氏のよく使う手に違いない。

 確かに魔術師の駒を取ればこちらの狩人は動けるようになるし、そこから攻めに転ずることも出来る。

 が、そのためには盾騎士の駒を前に出す必要がある。そうなると要の火竜が無防備になってしまう。

 この局面で火竜を取られたらもう負けも同じだ。すぐ詰むことはないだろうが、攻め気の強いこの爺さん相手に玉座を守り切ることはかなり困難になるだろう。

 僕は逡巡(しゅんじゅん)した挙げ句、一角を斜めに動かして敵陣に入れ、逆向きにして天馬に変えた。


「ハイホー!なかなかいい手じゃないかい。これなら魔術師に(にら)みを効かせられるし、こっちの火竜も動きづらくなるわい。……だとすると今度は右辺に道を見つけるかの」


 ボブルムクス氏は顔の下半分を覆う豪快なヒゲをいじりながら盤面を見つめた。

 かなり薄くなってきている頭にシワをよせ、ブツブツと何か(つぶや)きながらソファから身を乗り出す。

 このドワーフの老人はチェスを指す時、前傾姿勢になって前後に揺れる癖がある。


「ふーむ。なるほどなるほど。お前さんはやっぱりスジがいいのう。この先を考えればなかなか難しい展開じゃわ。……お前の親父さんは本っ当にヘボでな。相手しておるほうが申し訳ないぐらいじゃったが、これくらい歯ごたえがあるとワシもここに通う楽しみが増えたというもんじゃわなあ」


 そう言って彼は陶製のパイプに草を詰め、マッチで火を点ける。

 マッチとパイプ煙の独特の香りが客間に広がる。


 ボブルムクス氏はドワーフの左官屋だ。

 人間の国に住むようになってもう何十年も経つらしく、人間の言葉も随分と達者だった。

 我が家では父の代から毎年、冬支度の時期にはお世話になっている。

 その辺の人間の左官屋よりもよっぽど腕が立つし、何より料金が安い。


「何しろ今回は時間がかかりそうじゃからの。北側の壁にヒビが入っとる。あれじゃあスキマ風もあるし、あそこからどんどん家がダメになっていくでな」


「収穫祭には間に合いそうですか」


「うむ。まあ5日もすればおわるじゃろ。一階の窓の前に黒足レンガを積んで、玄関のドアの建て付けを直して、後は暖炉の煙突も調べておかんとのう。粘土塗りはどうする?」


「薄いところだけお願いします。ボブ爺さんにやってもらうと吹雪の日でも家が暖かいと評判ですから」


「ふむ、じゃあ発注しておくかの。……冬支度の頃は稼ぎ時じゃが、何しろ忙しくていかん。こうして休憩にチェスをするのが唯一の楽しみよ」


 パイプをいったんレストに置き、まるでジョッキのようなマグを片手にしたドワーフはその中身の液体を愛おしそうに飲み干す。


「……ふう、そうそう。コイツも楽しみのひとつじゃった。この家じゃ必ずコーヒーを出してくれるから、ええわい。最近はどこの家も茶しか置いてないからのう」


「ボブ爺さんのためにわざわざ買ってきたんですよ。せいぜい感謝して手加減してください。……まあ、僕もたまにこの苦味が恋しくなる時もありますけどね」


「ハイホー、そりゃ有り難い。しっかり仕事せにゃのう。――じゃがな、それと勝負とは話が別と言うものよ。ほれっ」


 そうしてボブルムクス氏はゴツゴツとした太い指で怪鳥の駒をつまんで、僕の槍兵を取る。


「あっ」


「どうじゃ。これで攻めが繋がるじゃろう?(とが)められるかな?」


「まいったな……」


 怪鳥の駒を取ろうとすると今度は狩人の駒がやってくる。そうなると途端に自陣が危なくなる。

 こちらの狩人が仕事をしていない現状では無理に攻めても簡単に切られてしまうだろう。

 後手に回ることになるが、今一度守りを固めるしかない。


「――コーヒーのおかわりをお持ちしました」


 僕が次の手に悩んでいると、リカが客間に入ってきた。


「ん?おお、ハイホー、丁度良かったわい。今飲んでしもうたところじゃ。ほんにこの嫁さんは気が利くのう。お前さんには勿体ないぐらいのべっぴんさんじゃしな」


「そんな、お上手ですわ。ボブルムクス様、どうぞゆっくりなさって下さいね」


 リカは嬉しそうに、ポットからマグにコーヒーを注ぐ。

 褒められたから喜んでいるのもあるのだろうが、彼女は朝からずっと上機嫌だった。


 ……具体的に言えば、左官屋に僕の嫁として紹介すると告げた時から。


 この地域はとても冬が厳しい。

 その冬を乗り越えるため、毎年この時期になると多くの家は防寒対策の補修をすることになる。

 作業は家の中にも及ぶし、何日もかかるため、その間ずっとリカを隠しておくことは難しい。

 それに、隅々まで掃除の行き届いた今の屋敷を見れば、男の独り暮らしではないことぐらいすぐに察せられるだろう。

 それならばいっそ、人間の嫁として紹介しておいたほうが波風が立たないというものだ。

 リカはいつものエプロン姿に、頭巾を被って耳を隠している。一見、どこにでもいる普通の若奥さんにしか見えない。


「しかし、この間までちびっ子だったお前さんがとうとう嫁をもらうまでになったか。時間が経つのは早いもんじゃ」


 淹れ立てのコーヒーをすすりながら、しみじみと彼は言う。


「先代が亡くなったと聞かされた時はどうなることかと思ったが、これでこの家も安泰じゃな。お前さんも仕事やらチェスやらにばかり精を出さんと、そろそろ夜のほうも頑張って、来年には跡継ぎの顔でも見せてくれよ、のう」


 ガッハッハ、と豪快に笑うボブルムクス氏。

 これにはどう返事をしていいものかわからない。

 傍で聞いていたリカはほんの少しだけ頬を染めて、そそくさと客間を出て行った。


「……まあ跡継ぎはともかく、チェスならすぐに追い抜いて見せますよっと」


 僕はわざと軽い調子で言って、火竜を1マス引いた。


「ふむ、やはりそう来たか。まあそれは予想の範囲内じゃ」


 パイプを吹かし、じっと盤面を見つめるドワーフの左官屋。

 嘘か誠か知らないが大蛇の牙で出来ていると伝えられている我が家のチェスの駒は、パイプの煙を浴びながら鈍い光沢を放っている。


「……しかしな、跡継ぎの件は後回しにしちゃいかんぞい」


 さらに怪鳥の駒が一歩進む。


「え?ああ、それは、まあ……」


 随分と老人らしいことを言うものだ。

 なんとなく言葉を(にご)すが、ボブルムクス氏はさも当たり前のようにその事を告げた。


「何しろ、人とエルフの間には子が出来にくいらしいからの。早いうちから精を出さんと」


「えっ?」


 思わず手にしようとした盾騎士の駒を倒してしまう。


「ふん。やはり隠しておるつもりじゃったか」


「どうして……」


「どうしてもこうしてもあるかい。ワシともあろうもんが人とエルフの区別がつかんわけがなかろう。そりゃあ確かにこの国じゃとなかなかエルフを見る機会もなかろうし、その辺の若いモンは気付かんかもしれんがの」


 僕は平静を装って盾棋士の駒を動かす。

 バレているからと言って下手なことを言うわけにはいかない。

 ボブルムクス氏はそれに呼応するかのように即座に魔術師の駒を動かして、言葉を続けた。


「まあワシはただの移民の左官屋じゃ。事情まで詮索するつもりはないし、その辺に言いふらしてまわるような趣味もない。……じゃが、お前さんが一番ようわかっとるかも知れんが、気を付けろよ」


 ドワーフという種族は、亜人の中でも人間と仲が良い。

 同盟国であり、交易もさかんで、例えば南方で栽培されているコーヒーは、自国ではあまり飲まれず、そのほとんどがドワーフの国へと輸出されている。

 もちろん彼のような移民も少なくない。

 街でドワーフを見かけても気にするような人間はまず居ないだろう。

 だが、同じ亜人でもエルフは違う。


「今エルフの国は色々と騒がしいらしいからの。この国でも上のほうの連中は詳しい情報が欲しくてピリピリしとるという噂じゃ。憲兵どもが嗅ぎ付けたら、あの可愛らしい嫁さんは尋問(じんもん)と称して何をされるかわかったもんじゃない」


 それは確かに想像したくもないが、それよりも今の言葉に気になる点があった。


「――エルフの国が騒がしい、と言うのは?」


 恩師であるハイマン教授は数ヶ月前からエルフの国へ行って帰ってきていないと言う。

 そしてその恩師から何かしらの事情があって託された記憶喪失のエルフの娘。

 あの国で何かあったであろうことはもはや間違い無い。

 そしてそれはリカの秘密――彼女が何者で、どうして記憶喪失になり、どうしてエルフの国を出なければいけなかったのかということに直接繋がってくる。


「さっきも言うたろう。ワシゃただの移民の左官屋じゃ。詳しいことは知らんし、知りとうもない」


 思わぬところから何か情報が得られるかもしれないと期待した僕は、思わず肩を落としてしまう。


「……ただの、ここからはワシの独り言なんじゃが」


 年季の入ったパイプから紫煙(しえん)が立ち上る。

 その煙の行く末を見届けるかのように目線を上にやりながら、彼は続けた。


「先日とある屋敷に仕事に行った時のことじゃ。雇い主が口の軽い間抜けな下院議員での。なんでもエルフとダークエルフの間でもめ事が起こっとるらしいとベラベラと得意気に話しておったわ。その話を聞いたもんじゃから、ここであのエルフを見た時も、その件に関係があるのやもと妙に納得したんじゃよ」


「ダークエルフですって!?まさか、」


「おい、独り言と言うたじゃろう。それ以上の話は無しじゃ」


 勢いこんで前のめりになった僕を、目線だけで制すドワーフ。

 さすがに年季の入った凄みがある。


「さて、それよりもそろそろ勝負を決めて仕事を再開せんとな。ハイホー、これでどうじゃ」


「……あ」


 気が付けば盤面は明らかな劣勢。チェックメイトまで後3手と言ったところだ。


「い、いつの間に!?」


「ほっほっほ。心ここにあらずの状態で打つからじゃ。まだまだ追い越されるのは先になりそうじゃのう」


 得意気な顔で移民の左官屋は二杯目のコーヒーをグビリとあおった。



 ◆◇◆◇◆



 ――日が沈み、ボブルムクス氏が帰った後。


「……苦いです」


 開口一番、しかめっ面のリカが僕に言ってきたのはこの一言だった。


「ああ、飲んでみたんだ。そりゃまあそうだろうなあ」


「人間やドワーフの方はこんなものを好んで飲んでいるのですか?信じられません」


 まるで僕を責めているかのような言いぶりだ。

 リカが食べ物や飲み物にこんな風に文句を言うのは珍しい。

 エルフには好き嫌いというものがないんだろうかと思うほど、彼女は食に関して隙がない。

 そのせいで料理のレパートリーも豊富なため、少々偏食気味な僕と言い争いをすることもしばしばあるぐらいだ。

 そんなリカにも苦手なものがあったのかと、僕は内心喜んでしまう。


「味だけを見るのではなく、薬と思って克服するべきなんじゃなかったの?」


「こんな黒くて苦いものが身体に良いとはとても思えません」


 もう、と口を尖らせるリカ。

 よほどお気に召さなかったようだ。


「いやいや、それが実を言えば昔は薬として使用されていたんだよ」


「ええ!?まさか、これが?」


「頭痛薬なんかに使われていたらしいよ。それに一時期は人間の国でもよく飲まれていたしね。ドワーフ達に輸出するようになってからは値段が上がってお茶に取って変わられたけど、今でも根強いコーヒー党は少なくないし、僕も嫌いじゃあないね」


「そ、そんな……」


 相変わらずこの手のことになると大袈裟な表情を見せる彼女。

 他人の好き嫌いに厳しいだけでなく、自分に関しても許せないらしい。

 僕は少しだけ可哀想になって、種明かしをすることにした。


「まあ、今回教えたのは煮出して飲む淹れ方だからね。人間のあいだでは、布や紙で()して飲むのが一般的だよ。人間の舌だと煮出したコーヒーは苦すぎると感じる人も多いから。けど、ドワーフ達は今でも煮出しコーヒーを好むから、その方法を教えたんだ」


「そ、そうすれば苦くなくなるのですね?」


 勢いこんで僕に詰め寄ってくるが、残念ながらその質問には簡単に首を縦に振るわけにはいかない。


「……うーん。それはどうだろうね。苦手な人は苦手だと思うよ」


 もちろん濾して淹れたコーヒーでも苦い物は苦い。

 合わない人も当然いるだろう。


「後は、砂糖を入れたりミルクを入れたりして飲む方法もあるけど、ドワーフ達はそういうことをしないみたいだねえ」


「砂糖とミルク、ですか」


 リカの目が少し輝きを増した気がした。


「それなら飲めるかも知れません。早速やってみましょうっ」


 ……しかして、菓子作りのために用意されていた砂糖とミルクの買い置きは、彼女の弱点克服のために消費されることとなったのである。




「――甘ぁいっ!」


 まあ正直に言ってしまえば、彼女の嬉しそうな顔を見るのは好きだ。

 リカが美しい女性であるということを抜きにしても、見ていて心の中がじんわりと暖かくなってくるのを実感する。自由きままで孤独な没落貴族を気取っていた頃には、誰かの喜ぶ顔を見てこんな気持ちになるなんて考えもしなかった。


 ……しかしながら、ここまで砂糖とミルクを入れてしまうと、もはやそれはコーヒーと呼べるのだろうか。と、ちょっとだけ思う。


「それじゃ、ミルク入りコーヒーって言うより、コーヒー入りミルクって感じじゃないかなあ」


 ほとんど白くなってしまった彼女のマグの中身を見ながら、僕は食堂のテーブルに頬杖をつく。


「美味しいんだからいいじゃありませんか」


 幸せそうな笑みを浮かべて両手でマグを持つエルフの娘を見て、その部分だけを切り取って一枚の絵にしてしまいたいと思う画家は少なくないだろう。


「まあ喜んでもらえたなら何よりだけど」


「はいっ。……貴方様はあまりミルクも砂糖も入れないのですね?苦くないですか?」


「僕はこれくらいで充分だよ。もともとブラックも嫌いじゃないし」


 リカに付き合って少しだけミルクを入れたコーヒーは、濃いめの茶色をしている。

 僕はその色を見て、ふと思い出したことを口にしてみた。


「――リカはさ、ダークエルフって知ってる?」


「はい?…………だーくえるふ、ですか?」


「エルフの近縁種とでも言えばいいのかな。見た目はほとんどエルフと変わらないんだけど、肌の色がちょうどこのコーヒーみたいな茶褐色で、白髪または銀髪である、とされている種族なんだけど」


 僕も目にしたことはないのであくまで伝承で聞く限りの特徴でしかない。

 そもそも今の人間の国ではエルフを見ること自体難しいのだ。ましてやダークエルフなんてハイマン教授ですら目にしたことは無いだろう。


 ……しかし。


「ああ、そういう方なら見たことありますよ」


 こともなげに彼女はそう言った。


「な、何だって!?」

 

 思わず手にしたマグを落としそうになってしまう。


「え、ええ。以前お話ししました、ハイマン様と一緒に私の世話をしてくださった不思議なエルフの方が、ちょうどそんな見た目でして、変わってらっしゃるなあと……」


 唖然(あぜん)とした。

 今の時代、ダークエルフというのは伝説のような存在でしかない。人間や他の亜人と違い、遠い昔に滅ぼされた魔の眷属(けんぞく)に近しいとされる彼らは、それこそ剣と魔法の時代の遺物だ。

 わずかに生きのこりがいるという話も耳にしたことがあったが、最近までエルフすら目にしたことが無かった僕にとってはまるで現実味のない存在だった。

 だからこそボブルムクス氏の話を聞いた時も、まさかと思ったのだ。


「しかし……、だとしたら……」


 彼女が嘘を言っているとは思えない。

 だとしたら、ボブルムクス氏が下院議員から聞いたという噂話も真実味を帯びてくる。

 上の連中はどこまで掴んでいるのだろう。


「アル辺りならもっと詳しいことを知っているかもしれないな……」


「あの、それが何か……?」


 エルフの国から帰って来ず、リカだけを何の事情も説明せずによこした恩師。

 そこに一緒に居たというダークエルフの女性。

 さらに理解出来ないのは、その彼女はハイマン教授と一緒に傷を負ったリカを世話していたと言うのだ。ダークエルフが人間と一緒にエルフの世話をするなんて、そんなことがあるのだろうか?

 白髪や銀髪とまでは言えないまでも、白と金が混ざったような薄い金髪のリカを見る。

 きょとん、とした顔でこちらを見てくるエルフの娘は、僕の想像以上に事態の渦中にいる存在なのかも知れない。


「…………いや、いいんだ」


 恩師ハイマンは、僕に彼女を「嫁にしろ」と言ってきた。

 「ちょっと預かってくれ」でも「しばらく(かくま)ってやれ」でもなく。

 恐らくそれは、彼女がエルフの国に帰れないであろうことを示唆している。


「リカ」


 エルフとダークエルフの間にどんなもめ事があったのかはまだわからない。


「……はい?」


 そもそも、知ったところで僕に出来ることなんて限られている。


「ずっと一緒にいよう」


「………………ふぇっ!?い、いいいいいきなり何をおっしゃるのです?」


 ただ、少なくとも彼女には記憶を失い、故郷を失わなければならない何かがあったのだ。

 これ以上、そんな目には合わせたくない。

 どんな事が起こっていようと、これ以上彼女に火の粉が降りかかるような事態にはなって欲しくない。


「思ったことを口にしただけだよ」


 僕に出来ることは、()()()()()彼女を守ってやることぐらいだろう。


「はうぅぅ……。はい、そ、その、私も、出来れば、貴方様と、一緒に、いたいです……」


 顔を真っ赤にしながら、なんとかそう返してくれたリカを見て、僕はゆっくりとコーヒーをすすった。

 そう遠くない未来に、何かが起こりそうな予感がしながら。

※現実世界では煮出しコーヒーを常飲する地域は少なくありませんし、一概に苦すぎるとは言えないと思います。

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