抱っこお風呂。―望乃夏
空いたところを見つけて手足を伸ばしていると、雪乃がそっと近寄ってくる。………………どうしたの?
「………………望乃夏、………………『あったまらせて』。」
………………ふぇ!?
「………………えぇ…………みんな見てるよ……………………。」
私は小さなため息をつく。………………はい、私の負け。
「…………………もう、甘えんぼな『お姉ちゃん』だなぁ。」
と、雪乃を後ろから抱っこする。…………はぁ、柔らかい。
「………………うん、あったかい。」
「………………少しだけだからね?」
「………………はーい。」
………………こ、こんなとこクラスのみんなに見られたら…………こっそりと辺りを見渡すけど、幸いにして(?)見知った顔は少ない。………………それに、こっちを向いてる人もいないし。
それにしても………………雪乃の首筋って真っ白だなぁ………………。いつもは下ろしてる髪を、今はタオルの中にまとめてるから、当然のことなんだけど………………。
「……………の、望乃夏………………首に息、かけないでっ/////」
思わず見とれてたみたいで、下からは雪乃の震える声が聞こえてくる。
「あっ、ご、ごめん………………」
………………雪乃が首筋を抑えてプルプルしてる。………………ふぅん?
ちょっとわざとらしく雪乃の首筋に熱めの息を吹きかけると、雪乃が私の腕の中で暴れる。………………なるほど♪
「の、のの、か…………次やったら、容赦しないんだからっ/////」
雪乃がこっちを睨んでくるけど、………………今のふにゃっとした雪乃に言われても全然怖くない。
「うーん、ボクに抱っこされながら言われても、そんなに怖くないなぁ………………。」
「ぐぅ………………」
あ、雪乃がゆでダコになった。
「……………はいはい、もうしません。」
雪乃が暴れたせいで解けた腕を、さらにぎゅっと締めなおす。今度は、雪乃の柔らかい胸も一緒に抱き込む。
「………………雪乃、ちょっと大きくなった?」
「………………そ、そう?」
「………………な、なんとなく…………」
……………………ボクももう少し成長しないかなぁ………………。
「の、望乃夏も………………その、育ったと思うよ…………」
「………………悲しくなるから言わないで………………。」
………………安栗さんぐらいとは言わないから、せめて制服の上から分かるぐらいには………………
「………………望乃夏、ちょっと苦しい…………。」
「ん、わかった。」
腕を少しだけ緩めて下に持っていく。
「………………へぇ、雪乃って腹筋固いね。」
「………………そ、そんなの…………言わなくていいから………………私、全然女の子らしくない身体だし………………/////」
「あ、でもお腹はぷにぷにしてる。」
「そ、それも言わなくていいからっ/////」
「………………だめ、なの?」
つんつん、ぷにぷに。
「………………だって、望乃夏みたいにスタイル良くないし………………」
「いや、これは痩せ気味って言うんだよ?」
むしろ雪乃ぐらいの方が健康なんじゃ………………。
「………………はぁ。望乃夏みたいに真っ白になれたらなぁ。」
「………………雪乃も充分女の子じゃん………………。」
「そ、そう………………?」
どことなくそわそわする雪乃。
「も、もう上がりましょ。長風呂しすぎたわ………………」
雪乃がざぱぁっと立ち上がるのに合わせて、私も立ち上がろうとして………………立ちくらみを起こす。
あっ、長風呂しすぎた………………
今日は特別編も上げます




