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ボクとママ

「うりゃうりゃ!」


毎朝ママは仕事に行く前ボクにちょっかいをかける。


ちょっかいかけるヒマがあるなら早く会社いけばいいのに。


耳をひっぱったり、ほっぺをひっぱったり、やりたい放題……。


『いい加減怒ろうかな』


ゥワンッ!


「お!やるか?!」


『ヤバい……。逆効果だ』


ママのちょっかいは度を増すばかり。


かといって、本気で噛みついたりはしないんだ。


これでもボクの方が精神的に大人だからね。


ママはいつだって元気…っていうかパワフル。


ボクはママに付き合って一緒にはしゃいであげるけど、ママが会社にいった後はいつもぐったり。


だってハンパなく疲れるんだもん。


まぁ、ボクは会社も学校もないからいいけどね。


やっとゆっくりできるボクだけの時間。


でも1日が過ぎてママが仕事から帰ってくると、またちょっかいかけてくる。


『朝も遊んだのにママよくあきないね』


って見上げてみると、たいていお菓子を片手に持ってる。


「どっちに入ってるでしょーか!!」


……毎度毎度、ボクのことバカにしてる?


『こっち』


鼻でツンッとママの左手を触る。


「ホントにこっちでいいのー?」


どっちでもいいから早くくれればいいのに。


もう1回ツンッてする。


「チッ、ばれたか」


ママは悔しそうにするけど、ボクに勝てると思う方が間違いだよね。


『っていうか、ママ夕食の支度しなくていいの?』


ボクは家の中を見ながら首を傾げてみる。


「さーてと、今日のご飯何かなぁ」


『……ん?』


ママはよくねーちゃんにご飯作らせてる。


理由はなんとなくわかる。


だってねーちゃんのご飯のがおいしい。


「よし、風呂入っちゃお」


ママはいって家の中に入った。


『あー、疲れた』


ママはいっつもこんな感じ。


たまには本気で噛みついてやりたい時もあるけど、我慢してあげる。


だってこれでもボク知ってるから。


ママが毎日仕事頑張ってること。


だからね、ちょこっとだけお疲れ様って思ったりもしてるよ?


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