表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/104

第6章 24H Nürburgring 1

 迎えたDay6。

 仏教徒のマルタは朝6時に起床し、朝日に向かい合掌礼拝し、健闘、勝利を祈った。

 部屋の暖房は効いているが、敢えて窓を開け、ひんやりとした秋の空気の涼しさを味わい。深呼吸する。

 他の面々も朝6時台のうちに起床し、身繕いをして、ホテルの1階レストランで朝食をとった。

 ミーティングはビル入りしてからするので、朝早くからチームメンバーが集まって、という予定はなかったのだが。おのずと集まり、自然とミーティングとなった。

「このレース勝つよ」

「勝とうね」

「うん、勝つぞ」

「勝つぞ、勝つぞ、勝つぞ!」

 それぞれが勝利を心に抱いて、思いを言葉として発する。

 ビル入りは午前8時から12時までと決められていた。朝はゆっくりして11時台にビル入りすることも出来たが。

 多くのチームが8時を回るとともにビル入りをして。エナジードリンクでエナジーチャージもする。

 ウィングタイガーもビル入りした。

 プライバシーはないが控え室でも休養は出来る。早めにビル入りし、場の雰囲気になじんで、よい緊張感を持ってレースに臨みたかった。

 ちなみに、時間まで、午後1時半まで練習走行は出来た。

 さすがに練習走行はライブ配信されない。ライブ配信はレースが始まる1時間前の午後2時から予定されていた。

 もちろんレッドブレイドもビル入りして。アンディが練習走行をしている。

 ウィングタイガーはアイリーンが練習走行をしている。

 幼いショーンはアレクサンドラが寄り添っている。ライブ配信はされていないが、ノートPCに控え室に置かれたテレビで、ゲームプレイ画面で走りを見ることが出来た。

 ショーンはテレビをじっと見据えていた。幼い彼は母の走りを見て、何を思うのか。

 残りの選手3人は耳栓をし、アイマスクを付け、ベッドで横になっている。体力の消耗を抑えるためだ。

 アイリーンが1時間ほどで走り終えると、カースティと交代し。アンディも俊哉と交代した。

 その走りも終えて、昼になり。昼食をとる。

 昼を回ると練習走行をする選手も少なくなってゆき。1時半になると、風画流の声で。

「試合会場の選手の皆さんに申し上げます。練習走行を終えて、チーム控え室にお戻りください」

 とアナウンスされ、次いで、

「ビル内では試合規定に従った行動をしてください。これに違反すれば、失格もあるペナルティーを受けることもあります。よりよい試合運営へのご協力をお願いします」

 と夜香楠の声でのアナウンスがあった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ