第5章 Day4 and Day5 4
それぞれのマシンはチームカラーに彩られて。選手名と国籍の国旗もドアの上に貼られている。
ウラカンはSpiral Kに韓国国旗、Dragonに日本国旗、Rainbow Eileenにアメリカ国旗、Vioret Girlにイギリス国旗。
X-Bowは、Honey Bearに地球儀マークのその他の国地域、YouHeeに日本国旗、Toshiyaに日本国旗、King swordにケニア国旗。
という風に。
マシンはチームやドライバー個々で自由に選択出来る。だからウィングタイガーでは龍一とフィチで違うマシンを使用出来た。
耐久はチーム選択となる。メンバーと相談のうえ、一番人気だったマシンを選ぶこともあれば、スポンサーがらみでマシンを選ぶこともあった。
ウィングタイガーはスポンサーの関係からだった。
チームがランボルギーニ・ウラカンを採用するにいたった理由は、オーナー兼監督のソキョンによるチームプロモーションだった。
触手のある、赤毛の、丸いサングラスをかけたサキュバス的なとあるゲームキャラクターのコスプレをして。そのキャラは紫のランボルギーニに乗っていたりするので。それと同じように、コクピットに乗って、あるいは車のそばにたたずんで、あるいはボンネットの上にのってポーズを決めてと。
チームプロモーションのために、そんなことをしたことがあって。コスプレするチームオーナー兼監督と話題にもなった。
本当は、自動車販売店、M&D motorsと新たにパートナーシップ契約を結ぶにあたって、コラボレーションをしているコスプレ事務所の女性コスプレイヤーに依頼をし、彼女にモデルをしてもらい、それをもとにプロモーション・企画書提出をしたかったのだが。
そのコスプレ事務所のスタッフが、
「ソキョンさんも、どうですか?」
と言われて、ちょっとやってみようかと好奇心から、その、ランボルギーニに乗るキャラクターのコスプレをしたのだ。
それが思った以上に決まっていて、ソキョンの写真もプロモーションに使われるようになった。
本来依頼をしたコスプレイヤーは、白いジャケットに黒のレザーパンツをまとう女アサシンのコスプレをして、黒いドゥカティ・パニガーレV4Rにまたがり。
一緒に写真を撮り。
ソキョンとランボルギーニ、コスプレイヤーとドゥカティの写真を使用して企画書を作成した。
おかげで無事新規パートナーシップ契約も結ばれた。プロモーションも成功し。チーム予算アップにも成功した。




