表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【Web版】俺の『運命の赤い糸』に繋がってたのは、天敵のような女子だった件  作者: 赤金武蔵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

211/243

第209話

   ◆



「死ぬかと思った」

「大袈裟ね、暁斗」



 大袈裟なもんか。他のお客さんがいる中、30分にも渡って褒め殺しにあったんだ。精神的ダメージは計り知れんぞ。


 げっそりしている俺。

 そんな俺を見て、朝彦は気まずそうに笑った。



「あはは……ご、ごめんなさい、暁斗さん」

「アサたん。サナたんの扱いは基本こんな感じだから、気にしなくていいんだよー」

「そうなのですか?」

「そうなのー」

「そんなわけなくない?」



 何しれっと俺の扱いを刷り込んでるんだこいつは。

 おいコラ、「てへぺろ♪」じゃないんだよ。


 喫茶店を出た俺達は、とりあえず駅中の百貨店に向かった。



「この中、基本的になんでも揃ってるんだ。と言っても、朝彦にとっては珍しくもないと思うけど」



 なんと言ってもジョーテラの御曹司。

 こんな所よりも、超高級百貨店に行ってるだろうしな。



「…………」

「……朝彦?」

「〜〜〜〜ッ!(おめめキラキラ〜)」



 なにごと!?

 興奮したようにあっちこっちを見渡す朝彦。

 その姿はクールなイケメンというより、まるで少年のようだった。



「言ったでしょー。アサたんは病弱だったってー」

「え、治ったんだろ?」

「うんー。でも1人で外を回るのは許されなかったんだってー。いつ倒れるかわからないからねぇー。同い歳との外出って、今回が初めてらしいよー」



 そう、だったのか。

 だからあんなに嬉しそうな顔をしてるんだな。



「楽しいか、朝彦?」

「はいっ! 友達とウィンドショッピングするの、夢だったんです!」



 夢がささやかすぎて泣ける。

 そうかそうか。大変だったんだな、こいつも。


 朝彦とひよりが前を歩き、俺と梨蘭がそれについて行く。

 ひよりがあれこれ説明するのを、朝彦はどれも目を輝かせて聞いていた。



「お似合いね、あの2人」

「ああ。なんだかんだ、ひよりも朝彦のこと好きっぽいし」

「あら。あの鈍感大魔王の暁斗も、わかるようになったわね」

「ディスがすぎる」



 鈍感は認めよう。でも大魔王まで付けられる謂れはない。

 ……え、そうだよね?


 2人の後を追いつつ、遠くから眺める。

 ミステリアスイケメンと、ゆるふわ美少女ギャル。

 異色の組み合わせだが、こうして見ると型にハマっているようにも見える。

 見ようによっては、陰キャオタクと陽キャギャルって感じだ。


 久々に、俺の中のオタの血が騒ぐ。いいぞ、もっとくっつけ。



「アンタ、また馬鹿なこと考えてない?」

「俺がいつも馬鹿なこと考えてるような言い方やめて」



 図星だから何も言い返せないけど。


 見ると、ひよりがアクセサリーを手に取り、朝彦がそれを絶賛している。

 ひよりも頬を染め、嬉しそうに微笑んだ。



「よかったわね。ひより、好きって気持ちが湧かないって言ってたけど」

「そうだな。実際に会ってみないと、わからないことの方が多いだろうし」



 むしろ頭に思い浮かんだ顔だけで、相手の全てを知るなんて無理だろ。


 そんな2人を見ていると、梨蘭が「でも……」と渋い顔をした。



「どうした?」

「……あの2人、なんで朱色の糸なのかしら? 朱色って、経済的相性抜群の色でしょ?」



 ……確かに?

 なんであの2人が、経済的相性抜群なのかわからないな。


 言ってはなんだけど、ひよりは休日に補習を受けるくらいには頭は残念だ。

 じゃあなぜ2人が朱色の糸なのか?


 …………。



「可能性の話だが」

「聞きましょう」

「……俺らが関係してるとか」

「どういうこと?」

「俺らって濃緋色だろ。そんな俺らがこの2人に関係する運命だったから、こいつらは朱色の糸なんじゃないかって」

「あはは、そんな馬鹿な」



 …………。



「「有り得るなぁ……」」



 びっくりするくらい納得してしまう。

 今までのことを考えたら、これくらいやっちゃいそうだもん、濃緋色の糸さん。


 なんとなく遠い目をしていると、俺らの異変に気付いた2人は、揃って首を傾げた。

【評価】と【ブクマ】が済んでいないという方がいましたら、どうかお願いします!


下部の星マークで評価出来ますので!


☆☆☆☆☆→★★★★★


こうして頂くと泣いて喜びます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ