表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【Web版】俺の『運命の赤い糸』に繋がってたのは、天敵のような女子だった件  作者: 赤金武蔵


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

195/243

第193話

   ◆



「勝てなかった……」

「ま、まあまあ、暁斗。そういうこともあるわよ」



 飯休憩を挟みつつ20戦して、なんと全敗。

 いくら寧夏が相手だからって、まさか全敗するとは……。


 まあ、この半年間全くゲームできてなかったみたいだし、身体的ブランクが半年もあればこうなるかぁ。


 時刻は21時過ぎ。

 その後、寧夏は龍也を叩き起し、2人は帰って行った。

 龍也のやつ、相当眠いみたいで、こんな時間まで爆睡してたのにまだフラフラしてたな。無事帰れるだろうか。


 リビングで梨蘭とまったりしていると、不意に梨蘭が笑いだした。



「なんだよ」

「ううん。……暁斗、楽しそうだったなって」

「……ああ、楽しかった。最近はずっとやることもなかったから」



 久々にこんなに笑った気がするし、こんなに遊んだ気がする。

 ……正直に言うと、梨蘭と一緒にいてもどうも距離感が掴みづらいというか、どんなことをしたらいいのかわからない。

 でもこうして傍にいてくれるだけで安心するというか、気持ちが楽になる。


 俺、梨蘭と一緒にいる時ってどんなことをしてんたんだろう。


 と、急に梨蘭がむむむっと眉間にしわを寄せた。



「なんか悔しい」

「え、何が?」

「私じゃ、暁斗をあんなに笑わせられないから……」



 今度はしゅんとなった。

 よくよく考えてみると、確かに梨蘭と一緒にいる時ってあんなに笑ってない気がする。


 でもさっきも言ったけど、梨蘭と一緒にいる時は安心するんだ、俺。

 いままではいがみ合っていただけなのに。


 まあ、付き合い始めてもう3ヶ月になるらしいし、記憶がなくても脳や体は安らぎを覚えてるんだろうな。


 でも梨蘭は俺と寧夏の関係が羨ましいらしく、むすーっとした顔を見せた。



「私だって、暁斗を楽しませたいのに。ずるい」

「いやいや。もし梨蘭と一緒にいる時もあんなに笑ってたら、むしろ気が休まらないと思うぞ」

「でもぉ、だってぇ……」



 今度は涙目で唸る。

 えぇ……梨蘭可愛すぎ。こんな可愛いのかよ、こいつ。



「……梨蘭、俺のこと好きすぎか」

「ぶっ! い、いきなり何言い出すのよ!?」

「いや、だってねぇ……」



 俺を前にすると緊張しちゃうとか。

 俺のために何かしたいとか。

 俺を楽しませたいとか。

 どう考えても俺のこと好きすぎでしょ。



「う、ぐぬぬ……! え、ええそうよ。好きよ、大好きよ! 悪い!?」

「いや、悪いとは一言も言ってない」

「ふん! 今に見てなさい。私がどれだけ暁斗のことを好きか、思い知らせてやるんだから」



 ぷい。あ、そっぽ向いた。

 いやまあ、こんなに好き好き言ってくれるのはありがたいし、嬉しいけど……ものすごーく恥ずかしいというか、いたたまれないというか。


 妙な気恥ずかしさを覚えて黙ってると、梨蘭も顔を真っ赤にしてしまった。



「あー、えっと……そ、そういうこと、だから」

「お、おう……」

「「…………」」



 互いに無言になる。

 いや、だって……ねえ? あんなこと言われたら、そりゃあ恥ずかしくて何も言えなくなるって。

 えっと、話題、話題……あ。



「そ、そうだ。明日は誰を連れてくるんだ?」

「え? あー、そうねぇ……乃亜ちゃんなんてどうかしら」

「ん、わかった。……入院してる時も思ったけど、2人って仲良かったんだな」



 乃亜なんて、梨蘭のことを姐さんって呼んでるくらいだし。

 それもこの半年で起こった変化のひとつなんだろう。



「色々あってそう呼ばれるようになったのよ。……ホント、あの子とも色々あったわ」



 そ、そんな遠い目をするくらい色々あったのか……?

 乃亜のやつ、一体何をしでかしたんだよ。



「ま、まあ、それは明日のお楽しみね。今日はもうお風呂入って休みましょう」

「だな。先入って来いよ。俺は次でいいから」

「ええ、ありが……ふむ……」

「……梨蘭?」



 立ち上がり、急に動かなくなった梨蘭。

 神妙な顔つきで、何か考えているみたいだ。



「あ、あー、疲れたわ。本当、今日は疲れたわぁ」

「え。何、その露骨なアピール」

「そういえばすごーく疲れてる日は、いつも暁斗と一緒にお風呂入ってたのよね」



 ちら、ちら、ちら。めっちゃチラ見してくるじゃん。

 そっかぁ、一緒に風呂に…………? …………??????



「は? 風呂?」

「え、ええ、そうよ。疲れを癒すために、一緒にお風呂入ってたわ」



 いやめっちゃ目が泳いでるぞ。



「……だめ……?」

「ダメ、というか……ま、まさか俺らって、もうそういうことしてたりする、のか……?」

「し、してないわよっ。まだお互いクリーンな体よ!」

「疲れてる時に一緒に風呂に入ってるのにお互いクリーンな体って、それはそれで不健全なのでは?」



 これがもう致してる男女なら普通だろう。

 でも致してないのに一緒に風呂に入って、そういうことが起きないって、むしろダメだと思う。


 そのことを指摘すると、梨蘭は顔を引きつらせた。



「1人で入って来なさい」

「う……はーい」



 あからさまに落ち込んで、梨蘭はリビングを出て行った。

 全く、油断も隙もあったもんじゃないな。

【評価】と【ブクマ】が済んでいないという方がいましたら、どうかお願いします!


下部の星マークで評価出来ますので!


☆☆☆☆☆→★★★★★


こうして頂くと泣いて喜びます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 割と…というかかなり?ムッツリな梨蘭w というか疲れた時はむしろ1人でのびのびくつろいだりするもんじゃないの?w(あくまで個人のイメージ)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ