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第56話 俺の軍の自己紹介は俺と弟と参謀達から

 さて、まずは自軍の軍系統に誰が配置されているか名乗りを上げて確認をしておくべきか。


 皆はゴザに座っているのでまず俺が立ち上がっていう。


「さて、今まで南北で俺に従い戦ってくれたものや俺の推薦で官司となってなお、この場へ兵を集めてきてくれたものもたくさんいる。

 俺とは知己であっても、お互いの顔も知らぬものも多いであろう。

 改めて自己紹介をしておこうか。

 まず俺のことは皆知ってると思うが、今回征東将軍に任じられた董(卓)仲穎だ。

 生まれは涼州は隴西郡臨洮県、配下の兵の兵科は短弓軽装騎兵。

 まあ、この場にいるほとんどの人間は知ってると思うが念の為な。

 では俺の副将である弟にも自己紹介をしてもらおうか」


 弟の董旻が立ち上がっていった。


「紹介に預かった董(卓)仲穎の弟で東中郎将の董(旻)叔穎だ。

 今回は軍の兵数が多いので半数は俺が率いることになる。

 生まれは兄と同じく涼州は隴西郡臨洮県、配下の兵の兵科も短弓軽装騎兵だ。

 よろしく頼む」


 俺は董旻の自己紹介が終わるとうむとうなずく。


「では、次は俺の軍師(幕僚統括官)の紹介だ」


 董旻が座って賈詡が立ち上がりコホンと咳払いをする。


「紹介に預かった軍師の賈(詡)文和です。

 生まれは涼州武威郡姑臧県ですが、董将軍とは幼いころからの付き合いですな。

 皆様よろしくお願い申す」


「おお、今子房と名高い軍師殿ですな」


「次は長史(秘書長)の紹介だ」


 賈詡が座って、荀彧が立ち上がる。


「紹介に預かった長史の荀(彧)文若です。

 生まれは豫州潁川郡潁陰県。

 董将軍とは先帝がなくなった頃からの付き合いです。

 どうぞよろしくお願致します」


 荀彧の挨拶が終わったら俺はそこで言う。


「この二人は俺の今子房と言ってもいい。

 参謀を目指すものはこの二人の下で参軍(軍務参謀)として働いてくれ。

 そして司馬(軍監察官)も紹介しておこう」


 蔡邕が立ち上がって言う。


「蔡(邕)伯喈だ。

 司馬としてやるべきことはやるつもりであるから、皆覚悟してほしい。

 軍機は守らねばならんからな」


 蔡邕が自己紹介を終えたらさらに続ける。


「従事中郎(上級参謀)の二人も紹介しておこう」


「劉(表)景升、生まれは兗州山陽郡高平県」


「張(倹)元節だ、よろしく頼む」


 そして、では我こそはと手をを上げる者がいた。


「私は徐(庶)元直と申します、生まれは豫州潁川郡長社県。

 ぜひ参軍として働かせていただきたい」


「私は郭(嘉)奉孝、生まれは豫州潁川郡陽翟県です。

 私もぜひ参軍として働かせていただきたいものです」


 俺は二人にうなずいた。


「うむ、二人には働きを期待している」


 その後にもちょこちょこ手が上がっていく。


「ならば私も。

 私は張(魯)公祺、生まれは豫州沛国豊県です」


「むむ、ならば私もそうさせていただきたい。

 辛(評)仲治、生まれは豫州潁川郡陽翟県です」


「ならば私も。

 名は許(攸)子遠。生まれは荊州南陽郡だ」


「鍾(繇)元常、生まれは豫州潁川郡長社県だ」


「橋(瑁)元偉、生まれは豫州梁国睢陽県」


「うむ、その方たちもよろしく頼むぞ」


 参謀役の希望者はこんな感じかな。


 多くは袁紹や曹操の参謀として活躍するメンバーだし、参謀としての手腕には心配はないだろう。


 許攸は性格はあんまりよくないようではあるが。


 これだけ集まってくれればだいぶ安心だな。

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