表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/151

38歩目

今日は2話更新になります。


それではお待たせしました。

本編をどうぞ!

 クラリス、エール、ニコラがリーフ達のいる拠点に戻るとフロールとウールは眠っていた。


「おかえりなさい、みんな。」

「「「ただいま。」」」

「疲れたわね。」

「ワタシも流石に疲れました。」

「私もー……」

「とりあえず、今日は寝ましょう。フロールが朝早く起きて朝食を作ってくれるみたいだから。」


 リーフがフロールからの伝言を伝えて3人は了承して今日は眠る事にした。


 朝、クラリスが起きると既にフロールが起きて朝食を作っていた。他4人はまだ眠っていた。エールも規則正しく寝息を立てていて容態は安定している事にクラリスは安心した。


「フロールおはよう。」

「おはようございますクラリスさん。今日は早起きですね。」

「ええ、ウールがやっぱり心配だからね。」

「ふふふ。ありがとうございます。それと昨日は申し訳ありません……先に眠ってしまって……」

「いいのよ。フロールの回復魔法は一級品だし、魔力の使用量も考えたら疲れて当然だもの。」

「そう言ってもらえるとありがたいです。さてと、そろそろ出来上がります。みんなを起こしてくれますか?」

「りょーかい。」


フロールと話し終えたクラリスは寝ている4人を起こした。


「おはようございます。クラリスさん今日は早いんですね。」

「うーん……もう少し……」

「あー……クラリス……おはようー」


 しっかり目が覚めてるのはエールだけでニコラとリーフは未だに寝ぼけていた。

そして最後にウールを起こした。


「ウール、起きれる?」

「うっ……うーん……」

「ダメそう……?」

「だいじょーぶ……怖い夢を見てたから……」

「体は痛くない?」

「うん……なんか……フロールとリーフの魔力が体の中にあるみたいで……なんか気持ちいいかも……」


(あー……今の言葉、リーフが聞いたら喜びそう……)


 とりあえずウールは大丈夫そうなのでそのまま寝かしておくことにした。


「クラリスさーん、少し手伝ってくれますか?」


 テントの外からフロールが呼ぶので、起こすのはエールに任せてクラリスはテントを出た。


「呼んだ?」

「ええ、お皿を持ってきてくれますか?盛り付けるので。」

「そういう事ね。分かったわ。」


 クラリスは準備していたお皿をフロールのところへ持って行くと、フロールはテキパキと盛り付けてくれた。


「皆さん結構疲れているようですね。」

「そうね、リーフは私たちの指揮と浄化魔法の行使で、ニコラとエールは火炎で辺りを温めてくれていて、そこから魔物退治だったからね。」


「クラリスさんだってずっと魔法の行使に最後はエールさん達と魔物退治してたじゃないですか。疲れてますよね。」


「フロールこそ、ずっと回復魔法使ってくれてたじゃない。まぁ、みんな頑張ったという事で良いんじゃない?」


「そうですね。ウールも頑張ってくれたから助かったんですもんね。」

「そう、みんなで生き残る為に頑張ったんだよね。」


 フロールとクラリスが話しているとリーフ、エール、ニコラが起きてきた。


「フロールおはよー、ごめんね手伝えなくて。」

「いいですよ。昨日先に休ませて頂きましたので。」

「おはようございます。フロールさん」

「おはよーフロール!」

「あら、ウールは?」


 ウールだけ起きてこないのでフロールが少し心配していた。なのでエールがしっかり補足してくれた。


「大丈夫ですよ。ウールさんなら今準備しているので。」


 エールがそう言うとすぐにウールはテントから出てきた。


「みんなおはよう!そして、昨日はありがとうございました。」

「もう大丈夫なの?」


 フロールがウールに尋ねると、大きく頷いた。


「大丈夫よ。なんかみんなの魔力が私の中にいるみたいに元気なんだ。みんなが私を守ってくれたんだよね?」


 ウールの言葉にクラリスが笑顔で答えた。


「当たり前でしょ、私たちは仲間なんだから!」

「みんな……ありがとう!」

「それじゃあ、朝食にしましょう。昨日の夜は食べられなかったしさ。」


 それからクラリス達は朝食を摂りながら昨日の村について話し合った。


「結局あの村はなんだったんですかね?」

「分からないわ。ただ一つ言えるとしたら……」

「あの村はこの世にあってはならない村……かもね。」


 ニコラの疑問にクラリスとリーフが答えた。


「つまり、死界の村という事ですか?」

「そう考えないと説明がつかないのよ。あんな生きてる瘴気(しょうき)は私も初めて見たからね。」

「そうですね。それ以外考えにくいですよね。」


 フロールの疑問に再びリーフが答えてエールが納得した。


「とにかく、あそこは昼間でも通らない方が良さそうね。」

「ええ、少し遠回りになるけどここから西に向かって、そっちの村で休んだ後、山越えして妖精の里に行きましょう。」

「間に合うかしら……」

「間に合わなければその時はエールに頼みましょう。」 

「ええ、任せてください。」


 クラリスは地図を見てリーフと一緒に再度道を考えて不安になった。そこでもし間に合わなければエールに頼むという最終手段を取る事にしたのだった。


 朝食を摂り終わると、食器を片付けて出発するクラリス達であった。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

次回更新は11月17日水曜日の21時です。

お楽しみに!


宜しければブックマークと評価をよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ