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詩集 詩箱  作者: TiLA
92/168

この涙が止まったら

眠れない夜

月を見上げて

ふと

思い出してしまう


あなたを

あなたのことを


恋しい

今もまだ

あなたを

あなただけを……



この涙が止まったら

もう休もう

あの月に

おやすみを言って


あなたの代わりに


もしかしたら

同じ月を

見ているかもしれない


あなたの代わりに



この涙が止まったら

また歩き始めよう

この涙が止まったら

この涙が


止まったなら……



あのね


きっと朧月が奏でる子守唄は

いつかあなたが

聴かせてくれたセレナーデ



そうね


もう一人だって大丈夫

きっと月灯りが

道を照らしてくれるから


また歩き始めよう




この涙が止まったら





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