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詩集 詩箱  作者: TiLA
82/168

ひとひらの勇気

行きかう人々の間を抜けて

ふと見上げると 東の空 

雲が朝陽に染まっていた


いつもの通り道 神社の前 

祈りを捧げている 彼女

その祈りは誰のためだろう


合わせた手が離れる前に

急いで通り過ぎた


朝焼けの街、分かれ道

平行線の足跡

弱気な僕は

きっと交わることもない


こんな広い街の中で 出会ってしまったのに

こんな広い街の中で 出会わずにいられなかったのに


こんな狭い世界の中で

探しているのは、きっと…… 


ひとひらの勇気



不都合なことは 隠しようもない

例え仮面を被り 偽っても

自分に嘘はつけないから


街を見下ろす帰りの坂道

遠くに眺める水平線 西の雲

夕陽が沈もうとしていた


僕だけの特別な景色

街が黄昏色に染まっていく


こんな綺麗な街だから 君はここにいるんだね

こんな綺麗な街だから 僕も僕でいられるんだね


こんな綺麗な空の下で 

僕は探そう、また明日……


本物の夢を



いつか辿り着けるかな

置き場所のないリグレット

忘れようとしても無駄だって

もう解っている

他の誰かに笑われても

君にだけは笑われたくないから



ちっぽけな願いすら

時には叶わないこの世界で

痛い、辛い、寂しい、でも 見守ってよ


こんな頼りない僕だって 変わりたいと願っている

こんな頼りない僕だって 君の祈りを守りたいよ


こんな切ない世界の中で

こんなつまらない僕だって

探しているのは、あぁ……


ひとひらの勇気




いつか会える日まで…… あの分かれ道で……




お読みくださり有難うございます。

本作はLosstime Lifeの「カルモ街の分かれ道」という曲をモチーフにしたものです。

是非一度お聴きになってみてください。

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