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詩集 詩箱  作者: TiLA
66/168

雪は静かに降りつもり

窓の外を見ると

いつのまにか雪が降っていた


静かに

音も立てずに

そっと


これが雨なら

屋根を叩く音で気付くのだけど

けたたましい音で

驚いたりもするのだけど


雪が

静かに降りつもっていた


誰にも

気づかれないように

そっと



これが雨なら

水面に波紋が浮かぶけれど

うるさく騒いで波紋を呼んで

結局何がしたいのかよくわからない

誰かさんのようでもあるけど


気付けば窓の外は

真っ白な雪化粧となり


風に舞った

いくつもの雪の結晶が

あざやかなダンスを踊り


アスファルトの上も

コンクリートの上も


まるで人が生まれる前の

大地と同じ景色のように


僕らが犯した罪を

優しく包み隠すように

静かに許すように


白い雪が降りつもっていた


いつしか

僕の心の中にも

雪が降っていた


雨にかわって

優しく包み隠すように

静かに許すように


静かに

音も立てずに

そっと


そっと雪が降りつもっていた



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― 新着の感想 ―
[良い点] つもったゆきは まるでうまれたばかりの あかちゃんのこころみたいに とてもしろくて とてもしずか みていると こころがすっきりするよ とけてしまうとさみしいな
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