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詩集 詩箱  作者: TiLA
65/168

曇り空の夜明け

 曇り空の朝に

 早めの出張に出掛ける


 空はまだ暗く

 雲が重たい


 冷たい風が

 頬を撫でる


 乾いた風が

 心まで乾燥させる


 街はまだ寝ている


 起こさないように

 そっと歩こう


 




 滑るように

 走り出すエクスプレス


 A席の窓からは

 夜明けがよく見える


 オレンジ色に

 染まっていく雲


 たしか東雲色(しののめいろ)と言うらしい


 透明で冷たい風もあれば

 優しく暖かい風もある

 まるで言葉のように


 限られた

 二次元に閉じ込められた

 その箱舟(ボトルメール)に乗った

 誰かの心が


 僕の心を染めていく


 街はもうすぐ

 夜明けを迎える





「おはよう」


 囁く僕の言葉

 風に流れていく




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― 新着の感想 ―
[良い点] 夜明けを迎えようとする街の、東雲色の空は綺麗ですよね。透明で冷たい風もあれば、優しく暖かい風もある、というフレーズがとても印象的です。 言葉も、風のように。ありがとうございます。
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