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詩集 詩箱  作者: TiLA
59/168

君にさよならを

さよならを言おう

ありのままの気持ちで

もう遅いかもしれないけど

君にさよならを


君はもう僕のことなんて

憶えてないかもしれないけど


あのとき 

さよならを言えてたなら

この言葉を伝えられてたなら


ごめんね

君にさよならを言えるのが

こんなに遅くなって


見返りを求めないのが

本物の愛だとしたなら

あのころの僕は

きっと愛じゃなくて恋をしてたんだ


僕の中の君に 

君と僕との夢に


だから


さよならを言おう


いつまでも

あきらめられなかった夢に

どうしようもなく

抱え続けてきた夢に


誰よりも

好きでしょうがなかった君に

求めずにはいられなかった君に

言葉にして

伝えられなかった心に……



さよならを言おう


一生に一度の

本物だった恋に


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