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詩集 詩箱  作者: TiLA
52/168

その涙だけが答えなんだ

どうしても

分かり合えない

そんなとき


どうしても

手を取り合えない

そんなとき


思い出すよ

君のこと

約束の意味を

教えてくれた


大切な

君のこと


なぜだろう

悔しい思いも

気にならない


なぜだろう

悲しいはず、でも

平気なのさ


思い出すよ

あの言葉

信頼の意味を

伝えてくれた


大切な

あの言葉


あぁ、誰かが誰かを憎む世界で

その誰かを愛する人がいたとして


あぁ、なぜ僕たちはこの世界で

分かち合うことができないんだろう


命よりちっぽけなその何かを


なぜ

奪い合う

奪い合う

奪い合う


奪い合うのか


答えは

言葉にできない

頬に流れる

その涙だけが

答えなんだ


すべての

真実の

永遠の


その涙だけが

答えなんだ


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