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詩集 詩箱  作者: TiLA
45/168

月が満ちるまで

 

 月が満ちていく

 心が満ちていく


 三日月を

 ワイングラスにして


 想いが満ちていく

 光が満ちていく


 ブルゴーニュを

 注ぐように


 ゆっくりと


 やがて月が満ちるまで



 貴女を想うと

 切ない涙が

 頬に溢れてくる


 その輝きが

 星の雫になって


 月に満ちていく

 想いで満ちていく


 光を集めて

 心を集めて


 ゆっくりと


 やがて月が満ちるまで



 拙い言葉を

 かき集めるように


 星の欠片で

 心を綴れたなら


 降り注ぐ

 銀河の光のように


 想いを届けて

 願いを伝えて


 やがて満ちた月の

 その白い輝きは

 どんな言葉を囁けるというのだろう


 今宵、貴女に



 月が欠けていく

 ゆっくりと


 闇に消えていく


 その光を

 輝きを

 女神が飲み干すように



「まるで魔法のようだね」

『月が? それとも……』


 呟く言葉に

 貴女の声が聴こえた気がした



 星になった想いは

 願いの欠片は


 貴女の胸に

 届いただろうか


 その心に

 満ちただろうか


 いつか……


 その月が満ちるまで


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