40/168
あやまち
ごめんなさい
許して
どうか許して
ごめんなさい
ほんのちょっとの
気の迷いだったの
ただ少し
寂しかっただけ
一度きりの
あやまちで
もうお終いなの
わたしたち
もしも時計の針が
戻せるなら
もう一度あの日から
やり直させてほしい
ごめんなさい
どうか、あぁ
許して
お願いだから
もう二度と
一人にしないで
冷たく
あしらわないで
ほんのちょっと
火遊びしてみたかったの
まさかそんな
あんなことになるなんて
それがたった
一度きりのあやまちでも
許されない
あなたは許さない
わたしが許さない
時計の針が
静かに午前0時をさす
それがたとえ
偽りのあやまちであったとしても
還らない
もう二度と
あの日々は
もう還らない
手折った花が
もうけして
陽を向くことはないように




