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君に贈る言葉
言葉を大切に心がけていた
それは心を映す鏡だから
目に見えないもの
でも確かに在る
その想いを伝えるために
ーーたとえ拙くても
だけど
君に贈る
適切な言葉が思い浮かばない
きっとどんな言葉でも
納まりきらないから
ありきたりな言葉で
自分の心を裏切れないから
朝陽が昇るとき
世界が東雲色に染まるとき
その美しさが
言葉にできないように
きっとどんな絵画でも
写真でも
音楽でも
それは伝え切れないだろう
あゝ それでも
それでも
君に伝えずにはいられない
言葉を大切に生きてきた
誰よりも大切な君に
贈りたい心があるから
どうしても
生涯をかけて
積み重ねた時の
その最後の間際
たった一言
「君で良かった」
そう伝えよう
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