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詩集 詩箱  作者: TiLA
165/168

木枯しの日

 木枯しが

 ぴゅっと落ち葉をさらっていく

 この街のわずかな

 ぬくもりと共に


 冷たい風が

 ひゅっと頬を刺すたび

 季節の隙間に

 私の心は落ちそうになる


 隣を歩く

 あなたの肩

 厚手のコートが

 毛布のように

 あったかそうで


 ふいにあなたが

 立ち止まると

 私の頬に

 両手をあてて


「寒いの?」


 ──不思議ね

 木枯しが吹いてる

 こんなに冷たい街でも

 あなたの手は

 まるで陽だまりのようで


 私の心をそっと拾い上げてくれた


 あの瞬間

 世界のすべてがあなたの優しさで

 ふんわりと包まれた


 冬が来るたび思い出す

 ひとつの毛布に

 くるまるように

 肩を寄せ合い歩いた


 木枯しの日


お読みくださり有難うございます。

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― 新着の感想 ―
木枯らし吹く季節になってきましたね。冷たい風に凍える中だからこそ、感じるぬくもりがありますよね。 陽だまりのような優しさ、あたたかな思い出が胸に響きました。読ませていただき、ありがとうございます。
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