初愛 詩集ver
初恋という言葉はあっても
初愛という言葉はない
初めての恋があるということは
次の恋もあるということだ
つまりそのときは
初めの恋は失われていることになる
だから失恋という言葉がある
そして失恋という言葉があっても
失愛という言葉はない
もう、おわかりだろうか?
つまり愛は一度はじまれば永遠であり、失われることがない
よって初めての愛が最後で最高なのである
だから最愛という言葉がある
一方で最恋という言葉はない
つまりどんなにあなたが
これが最後で最高の恋だと思ったとしても
次の恋がそれを超える可能性は常にあるのだ
だから恋せよ乙女
いくつになろうと
ところでフランス語には
蝶と蛾の区別がない
どちらも同じパピヨンと呼ぶ
つまり同じ蝶と蛾が存在する地球に生きながら
フランス人は蝶と蛾の区別がない世界を生きている
興味のある人は「ソシュールの構造主義」で調べてほしい
「世界は言葉で出来ている」という思想である
で、何が言いたいかというと
英語では初恋はFirst Loveという
つまり英語では恋も愛も、どちらもLoveなのだ
パピヨンのように
想像してほしい
恋と愛の区別がない世界を
言葉で世界が作られているなら
日本語の世界の
日本人に生まれて本当に良かったと
本当にそう思う
この国に生まれただけで幸せだと
お読みくださり有難うございます。
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