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詩集 詩箱  作者: TiLA
126/168

手袋

「あの、これ落とされましたよ」


 そっと差し出された手袋


 その恋は突然に始まり


 そして突然に終わった


 始まりがあれば


 いつも終わりがある


 それは、まるで


 一対の手袋のように




 でもあなたが拾った


 あの日の手袋は


 今でも片方だけ


 私の心に残っている




 手袋をつける代わりに


 あなたの握ってくれた


 右手の温もりのように


 心の内から


 温かいものが込み上げてくる




 初めての恋が編み始めた


 毛糸の先が


 手袋となって失くなるまで


 その全てが


 全てが愛おしい




 恋に初恋や失恋はあるけれど


 愛に初愛や失愛はないから


 きっとこれからも


 いつか誰かと


 何度恋に落ちたとしても




 月がスピカを隠す夜


 私は右手を抱きしめ


 夢に手袋を拾いにいく





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― 新着の感想 ―
朝自転車に乗る時は手袋をしています。そうでないと手が冷たすぎるので(*^^*) 良いお年をー。
2024/12/31 10:37 退会済み
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