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はらり、はらり。
はらり、はらりと
落ち葉のような
言葉が
は
ら
り。
落ちていくよ
はらり、はらりと
積み重なっては
誰かの糧となる
は
ら
リ
は
ら
り。
その言の葉だって
きっと誰かの言葉を糧に
は
ら
り は
ら
り。
くり返してきて
くり返していく
何度も
何度もね
は
ら
り
は
ら
り
は
ら
り。
と
ときには雨のように
心に
もやもやとした
雲が浮かんでる
ふわり
ふわり。
あの空と海を
つないでいるのは
太陽ではなくこの雨ならば
喜びと悲しみが
つながるのも
きっと笑顔じゃなくて
この涙なんだね
は
ら
り
は
ら
り
は
ら
り。
ときには
言葉よりも
心をつなぐもの
はらり、はらりと
落ちていく




