表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集 詩箱  作者: TiLA
124/168

雪になりたい

ぼくは雪になりたい

雪になって

そっと君の肩に

チェック柄のマフラーと

君の黒髪に

そっと


ぼくは雪になりたい

雪になって

もっと君の肌に

接触角30°のぬれ性で

気体になるまで

もっと



雪になって

雪になって

明かり灯る窓に凍てついて

君を守りたい



ぼくは雪になりたい

雪になって

そっとこの街の

すべてを包み隠したい

怒りも悲しみも

そっと



雪になって

雪になって

もっと冷たく全てを拒んで

ぼくを守りたい



冷たい雪のように

君に冷たくして

すべてを包み隠せたなら

あゝでも


雪のようにはなれない

雪のように冷たくはなれないし

真っ白でもいられない

けして



雪になって

雪になって

そんな叶わぬ想いにかまいもせず


雪は

今夜も降り積もっていく


雪が

また重なっていく



君に逢いたい想いのように






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ