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詩集 詩箱  作者: TiLA
123/168

星空のオーケストラ

星座をしるした

早見盤(プラニスフィア)

オルゴールディスクに仕立てたなら


星たちの弾く音色は

どんな曲になるのだろう


88の星座が

88のピアノの鍵盤のように

奏でるその調べは――



おおぐまとこぐまが

春の訪れと共に目覚めるとき


牛飼いのアークトゥルスは

乙女のスピカに恋をする


獅子駆け抜けるファンファーレ



ヘビ使いとヘビを

返り討ちにするヘルクレスの英雄譚は


吟遊詩人の歌となり


アルタイルとベガが

白鳥の両翼が架け橋となって


七夕にまた出逢うミルキーウェイ



カシオペア王妃の美しき娘、

アンドロメダ姫の危機に


ペガススに乗り駆けつける

勇者ペルセウスのスペクタル


秋の夜空のカデンツァ



そして


愛するオリオンに

あやまって矢を放った

月の女神アルテミスの涙が

シリウスとなり

輝く冬のダイヤモンド



訪れるフィナーレ


哀しくも美しい

あゝなんて素敵な

星空のオーケストラ



アンコールは

きっと子犬のワルツ


カーテンコールは

いつまでもやまない


星を眺める

人がいる限り


君が上を向いて

歩き続ける限り



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― 新着の感想 ―
ピアノの鍵盤と同じ数だけある星座によって彩られる星空は、光で季節を奏でるオーケストラのようですね。春夏秋冬の季節を星座で描いていて、とても楽しませていただきました。 星を眺める人がいる限り 君が上を…
逢乃 雫さん? と一瞬思ったわ・た・し╰(*´︶`*)╯♡
2024/12/08 16:46 退会済み
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