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詩集 詩箱  作者: TiLA
119/168

昼下がり裏道を抜けて

一人知らない街の裏道を歩いている

冬の入り口昼下がり

少し空いた窓から聞こえる音と匂い

今日のお昼かな


暖かな団欒と

皆で囲んだテーブル

懐かしい記憶がよみがえる


ショートカットの道を抜けて

再び大通りに戻れば

スマホのナビが

目的地周辺だと教えてくれた


雑踏の中

行列に並ぶ人たち

手を繋ぎ歩くカップル

キャリーケースを持ったツーリスト


多くの人がいるけれど

さっきの顔の見えない裏道の

リアルな生活感は感じられなくて


まるでスクリーンに映る映像を

ただ眺めているようだ


くぅ〜


それでもお腹は減るんだね

自動ドアに手をかざすと

センサーが反応して開いてくれた

あぁ良かった

どうやら僕はここにいるらしい


「牛丼一杯、並で」


初めてなのに馴染みの店で

標準化された日常に

量産化された生活に

タッチパネルでオーダーすれば


今日はなんだか

追加でみそ汁を頼みたい気持ちになった

あの胸の暖かみを……


例えインスタントであっても

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― 新着の感想 ―
知らない街の裏道を行くのは、なんだかわくわくもしますね。近道になるか、回り道になるか、どちらにしても、新鮮です。 冬のお味噌汁、胸が温まりますね。読ませていただき、ありがとうございます。
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