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詩集 詩箱  作者: TiLA
115/168

三日月、静かに微笑んで

今夜は

下弦の月が美しく輝いて

静かに微笑んでいた


満月も良いけれど

三日月の輝きもまた

美しいと思う


あんなに大きな月が

どうして空に

浮かんでいられるんだろう


引力で落ちないで


理屈で解っていても

やっぱり不思議な感じがする


もしも地球に

一つの月もなかったら

夜はもっと暗くて

孤独で

きっと退屈だっただろう


ところで

あの夜空に輝いてる

月を隠している影は


どうやら地球の影だそうだ


宇宙を越えて

月に影を差しているなんて


なんてスペクタル


あれが地球の影なら

僕らの影も小さく

どこかに映っているのかな


手をあげてみる

月のどこかの影が

手をあげてないかと


でも自分がどこにいるのか

検討もつかなかった


月の影には

国境も

宗教も

肌の色もない、から


ロケットで

月を目指したエンジニア

その技術を使って

ミサイルの飛び交う

今の地球を見てどう思うだろう


三日月は

静かに微笑んでいた


何も言わないで


ずっと遠い昔から

君は何を見てきたのだろう


僕たちは君に

ずっと何を見せてきたのだろう




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― 新着の感想 ―
[良い点] 三日月はまるで閉じかけの瞳のようで、印象的ですよね。 もし月がなかったら、地球の夜はもっと暗いと思うと、ありがたみがより湧きました。ありがとうございます。
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