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詩集 詩箱  作者: TiLA
112/168

心覚

稲妻が光り

少し遅れて

雷鳴が轟いた


一瞬の光と


暗闇


つんざくような爆音


そして遠くから

徐々に近づく雨足が

やがて窓に

これでもかという程

雨粒を打ち(撃ち)つける


切り裂くような風

時おり塊のように襲い

建物を震わせ……



太古の時から

自然の脅威を前に

生けとし生きるものは

厳かな気持ちにと

なっていたろうか


稲妻が視覚を奪い

雷鳴が聴覚を支配し

その存在を

誇示してくる

まるで畏怖の念を

与えるかのように



されど眼を閉じて

聴こえる音からも意識を離して

いま、

厳かな気持ちで

あなたのことを想う


感覚を研ぎ澄ませ

心を感じる

心覚で


あなたを感じている


どんなに離れていても

光速よりも

音速よりも速く

いまこの瞬間……


心が心を感じている




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― 新着の感想 ―
[良い点] 自然の脅威というのは、太古の昔から、人間にとっては本当に畏怖の念を抱くものですよね。 そしていま、厳かな気持ちで相手のことを想う姿がとても印象的です。心で心を感じる、それは素敵な瞬間です…
[良い点] 印象的な詩ですね。 [一言] 夏も終わりですね。 まだまだ暑いですが。 雷、綺麗ですよね。 この前、湖の中央に雨が降って、 稲光が光っているのを見ました。 昼間でしたが。 なんと、湖岸は晴…
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